ほな、「怪物退治」といきまひょか。
プロフィール
概要
「ケンガンアシュラ」で開催された拳願絶命トーナメントにおける、ムジテレビ代表闘技者。
世界最大の総合格闘技団体「アルティメットファイト」において、日本人初のヘヴィー級王者となり、以降も26戦26勝と勝利を重ね続ける絶対王者。
表格闘技界における最強候補の一角といえるビッグネームである。ただし裏の格闘技の経験はなく、トーナメント初戦の加納アギト戦の表最強vs裏最強のカードは観客を沸かせた。
小学生の頃はプロ入り確実と言われていた野球少年だったが、格闘技未経験ながら恵まれた体格を見込まれてレスリングの名門校に勧誘され、格闘家としての人生が幕を開ける。
中学で全国大会ベスト4、高校三年時には世界大会常連の選手を抑えて全日本選手権優勝と華々しい成績を残す。
ちなみに高校時代はレスリング部に所属する一方で大阪では有名な不良でもあり、大阪中のワルの上に立つ大番長だった。
しかし、全日本選手権後にレスリングを辞めてアマチュアボクシングに転向。オリンピック強化選手と選ばれるもわずか2年の活動期間でボクシングを辞め、総合格闘技へ転向した経歴を持つ。
種目をコロコロと変えた彼に対する当時の世間の目は冷たく、さらに「アルティメットファイト」所属時のインタビュー番組で「なんも生み出さへん奴は黙って見とけボケがちゅー話ですわ」と挑発的な言動を行ったことから批判を浴びることになった。
だが、その逆風を諸ともせずに日本人初のアルティメットファイトのヘヴィー級王者となり、その実力で「ガオランに匹敵する」とまで言わしめる実績を作り、批判を黙らせた。
性格は基本的にはボケ・ツッコミを愛するノリの良い関西人で、後継作「ケンガンオメガ」では選手入場時に「ナニワのロッキー」のプラカードを持ってくいだおれ太郎のコスプレを全力でやるような愉快なキャラクターである(なお誰からもツッコまれなかったことを騒いでいた)。
一方で著名人らしい教養も持ち合わせており、ナイフとフォークを上手に使って食事をしたり、将棋をしたり、本を片手にしているシーンも見受けられる。カラオケでの十八番は演歌。
表武術界のビッグネームであるため、室淵剛三を始めアスリートとの交友関係は広い。トーナメント中は女好き・ギャンブル好きといった共通点を持つ理人や、氷室、金田と行動を共にすることが多く、四人合わせて串田に4バカと呼ばれており、その中では最年長かつ最強の実績を持つ。
戦闘スタイル
彼の戦闘スタイルは総合格闘技で、レスリングとボクシングテクニックに特化したものになっている。
最大の武器は「基本技術の圧倒的練度」で、シンプルな技を継ぎ目なく繋ぎ続けられる複合というひとつの境地に達している。
また「組技に偶然はない=組技の強さは努力の量に100%比例する」ということに気づいており、辞めたとされるレスリングやグラップリングも20年間人知れず鍛錬を重ねていたことが、総合格闘技における大久保の大きな武器となっている。
- 複合
打・絞・極・投を技の継ぎ目が無いレベルで融合、スピーディーに繋げる技術。相手からすれば自身のやりたいことに決して噛み合ってくれないため、非常に戦いにくくなる。
劇中ではパンチから首投げ、さらにスリーパーホールドと繋げたり、加納の反撃に対してタックルからバックドロップ、そして強烈なサッカーボールキックと繋げて見せた。
初見では加納アギトも対応しきれず、続けざまに攻撃を受けることとなった。
活躍
1回戦最終仕合で加納アギトと対戦。表最強vs裏最強のカードで、会場は1日目最高潮の盛り上がりを見せた。あらゆる能力において自身を上回る加納に対し、大久保は「複合」を活かして序盤は優位に立ったように見えたが、仕合中に“進化”したアギトに難なく「複合」を対応され、こめかみへの一撃で失神し敗北。
こめかみの一撃で気絶した後、さらにフロントスープレックスをかけられるが、それ以上の追撃をアギトが行わなかったため、死を免れる。
仕合後、途中まではアギトに食らいついていけたにも関わらず、"進化"によって引き離されてしまったことで心を折られかけたが、その日の夜の会食でアギトに会い、トラウマを乗り越えてアギトにリベンジすることを誓った。なおアギトとは普通に話しており、仕合前に大久保が言った「ラスボス」について訊かれていた。
最終日の3回戦前、敗退者の中で怪我が軽く最も優勝に近い選手ということで西品治明から代理の闘技者として出場するよう依頼を受け、一時は承諾するも、正闘技者であるコスモと出場をかけた立会いをすることとなる。自身が仕合前に課したルールを守れずにコスモに一本とられたことから敗北を認め、再出場することはなかった。
後継作ケンガンオメガにも拳願会の代表者として出場する。