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メタルマックス3の編集履歴

2020-05-18 18:05:56 バージョン

メタルマックス3

めたるまっくすすりー

RPG『メタルマックス』シリーズの一つ。

対応機種はニンテンドーDS。2010年7月29日発売。


販売元であったデータイーストの倒産、その後版権の問題など紆余曲折を経ているため、正式なナンバリングタイトルとしては1993年に発売された『メタルマックス2』以来、実に17年ぶりとなる。


文化庁メディア芸術祭第14回受賞作品。

概要

シリーズの名物マッドサイエンティストDr.ミンチ」の研究室で主人公の死体が蘇らされるところから話が始まる。

蘇った主人公ドラムカンは一切の記憶を失っており、自らの記憶を求めさ迷い歩く。


記憶喪失の主人公はレベル1でありながら凄まじい能力を持ち、発売前の宣伝にはゲーム史上最強のレベル1という煽り文句がつけられていた。実際耐久力の高さは「HP1000」という信じがたい値に設定されており、序盤は苦戦することがまったくない。ただしソルジャーなどの白兵戦クラスの互換性があるわけではなく、レベルアップが進むに従って徐々に平凡なハンターとしての能力値に納まる。


システム的には、それまで発売・配信されたメタルサーガ系列の砂塵の鎖鋼の季節旋律の連鎖の影響が大きく見られる。


大多数のゲーム好きからは「あの隠れた名作の正式続編がついに!」と歓迎された一方で、前作の移植作(メタルマックス2改)を知るユーザーからは「本当に大丈夫なのか?」心配された作品だが、現代向けに仕様変更したおかげか中々の売上を叩き出した。


本格的なメンバー入れ替えシステムを採用。ナンバリングタイトルでは初。

  • ヌッカの酒場と呼ばれる施設でキャラクターを新設して加入させ、一時的に預けて別の仲間を入れることも可能。
  • クラスは自由に選択できるため、状況に応じたクラスでパーティを組める。従来とは違った、偏ったパーティも可能。
  • 性別も選択可能で、しかもオカマというキャラクターもいる。
    • パラメータに「男らしさ」というものが登場。これは、DQのかっこよさのような「装備のコーディネートで変動するパラメータ」を実用的なレベルにアレンジしたもので、数値が高いほど性別と一致する格好となり、「男気パンチ(男性)」「パンチラキック(女性)」の威力が高まる。当然、女性キャラクターはこの値がマイナスであるほど良い。
    • オカマは「身体の性別と心の性別が違う」ため、それに付随するメリットとデメリットを受けることになる。装備は男性用であり、「男らしさ」のパラメータが上がるのに、プラスの数値が大きいと威力が下がる「パンチラキック」の使い手である。

従来同様に尖ったゲームデザインが見られる。

  • エンカウント調整が甘いうえに、一部のザコ敵が異常に強すぎる。
  • 終盤ダンジョンは構造がやたら難解で、移動に難儀する。
  • 軽車両系および重量級武器の異様な冷遇。従来では重量級が押しなべて不遇だったのでやや事情が違っている。

かなりシステムに変更点があるほか、シリーズ作品としては久々の新作であったことから、荒削りな部分も。

  • 主人公の習得スキルが微妙なせいで、パーティ構成が制限される。(特にハンターは敬遠されがち)
  • 強制イベントが多め。中盤以降のマップの密度が従来の作品と比べて密度が薄いこと、拠点にできる場所が少ない事。
  • シャシー改造は不可逆かつ、アタリハズレの差が大きい。またデチューン(軽量化・過去の仕様に取り消すこと)は一切できない。

従来から仕様変更された部分がかなり多い。

  • 今回の乗船は生身限定。
  • 迎撃についてはリアルタイムのエフェクトが成否にかかわりやすい。リアルタイムで弾速が速ければ迎撃されにくいと考えていい。
  • 新実装した通信機能は、制限が厳しいので根本的なゲームバランスの変化には至っていない。基本的に取引は市販品のみ。
  • ポチに「ポチタンク」が追加されたことで、ポチが生き残ることの難しかった終盤の戦況が大きく変わった。

ストーリーについてはやや毛色が違うとも言える。

  • 従来に比べてご都合展開が多い。登場人物が逞しくなったとも言えるか。
  • ラスボスの自己主張。設定などの過去を考えるとこれはさもありなん。
  • ヒロインの1人が序盤に限り自分本位すぎるわがまま娘。

以下はプレイ時間に関わる要素。

  • 周回プレイ前提だが、1周目クリアには60時間ほどかかるため、かなり腰をすえる必要がある。通信機能使用で2周目以降のRTAでも4時間を切るのは難しい。
  • 仕様上ドロップマラソンが苦行すぎる。特にアイテムのレアリティについてはファンからも苦情が出た。

後に発売されたメタルマックス2リローデッドが、ゲームバランスやシステム周りをさらに調整した結果高い評価を得たことを考えると、ゲームバランスに詰めの甘さは見られるが、システムとしての完成度が高いことは挙げられる。言い換えれば光るところはあるものの全体的に荒削りとも。


これからプレイするのであれば、前もって攻略wikiなどでバグ・不具合・ハマり箇所については事前に確認しておくのが無難である。


ちなみに舞台のモデルがアメリカ合衆国になっている。その意味では、様々な要因があって発売中止になってしまった『メタルマックス ワイルドアイズ』の無念を晴らしたと言える。

関連動画

関連タグ

メタルマックスシリーズ 戦車 バイク


主人公 ドラムカン

ハンター(メタルマックス)

メカニック(メタルマックス)

ソルジャー(メタルマックス)

ナース(メタルマックス)

レスラー(メタルマックス)

アーチスト

ポチ(メタルマックス)


シセ Dr.ミンチ

コーラ・ギンスキー

パンチラキック

ジャガンナート(メタルマックス)

グラトノス 冷血党

プエルト・モリ

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