機体データ
分類 | 第三世代ガンダム |
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形式番号 | GN-003 |
全高 | 18.9m |
重量 | 54.8t |
装甲材質 | Eカーボン |
機体説明
ソレスタルビーイングが開発した第3世代ガンダム。マイスターはアレルヤ・ハプティズム。
第2世代機ガンダムアブルホールから発展した可変MSであり、色々と拙いアブルホールと異なり、可変機構・機体スペック共にシンプルに高い次元で完成されている。
飛行形態を下方から見るとモビルスーツ形態時の頭部が露になっているのが見て取れるが、これは全世界中にガンダムの存在を知らしめるための意図的なもので、ガンダムか判別できないアブルホールとは対照的と言える。
可変機構とGN粒子による空中での優れた姿勢制御により、同時代のどの機動兵器と比較しても頭一つ秀でた機動性能を得ており、おもに一撃離脱/先制攻撃を得意とする。
機動力と火力双方のバランスを考慮して主にガンダムヴァーチェとチームを組むことが多かった。人革連からの俗称は「羽付き」。
国連軍との決戦においてはアルヴァトーレのGNキャノンによって右半身を失うが、覚醒したアレルヤとハレルヤの連携とトランザムによってソーマ・ピーリス、セルゲイ・スミルノフのGN-Xを追い詰めた。
しかし後一歩のところでセルゲイの捨て身の突撃で攻撃を防がれ、その隙を突いたピーリス機の攻撃で機体は大破。
GNドライヴはソレスタルビーイングによって回収されたが機体とアレルヤは国連軍に鹵獲され、その後はアヘッド等の地球連邦軍の擬似太陽炉搭載型MSの基礎にされた。
デザインは柳瀬敬之。
武装
- GNビームサブマシンガン
他のガンダムが使用するビームライフル等と違い、連射性能を強化した2連装のビーム兵器。グリップと銃身を分離した状態でも使用が可能。
- GNハンドミサイルユニット
オプションとして両腕に装備される大型ミサイルランチャー。名前にGNを冠しているが、実際は炸薬式の実体弾頭である。
人革連の超人機関施設破壊の為に運用された。
- GNビームサーベル
腰部後方の装甲裏に2基を格納している格闘用ビーム兵装。
最終決戦ではこれと後述のシールドニードルのみで、2機のGN-X相手に大立ち回りを繰り広げた。
- GNシールド
先端部がクローのように開閉する専用のシールド。
内部に隠し武装の実体剣GNシールドニードルが装備されており、主にハレルヤの人格が露わになった際に使用された。ちなみにこのニードルもエクシアのGNソードと同様にGNフィールドに対抗するための兵装である。
- テールユニット
巡航形態時に両脚で挟み込むように装着されるEカーボン製の武装コンテナ。アブルホールでも装備された物で、主にGNミサイルや対地用ナパームを装備しており、キュリオスの火力を向上させている。切り離し後の情報流出を防ぐため、ユニットそのものは一般的な技術のみで作られている。
- テールブースター
国連軍との最終決戦で投入された新型テールユニット。大型GNビームキャノン2門と大推力GNバーニアを装備し、巡航形態時の火力と推力を大幅に向上させる。
劇中では数機のGN-Xを撃破したものの、直後にソーマのGN-Xによって破壊されてしまった。
巡航形態での火力強化と言うコンセプトは、後にGNアーチャーの開発へと昇華した。
バリエーション
GN-003/af-G02 ガンダムキュリオスガスト
公式外伝『00V』『00V戦記』に登場。
広域大気圏内用ブースターユニット「ガスト」装備の2型仕様。高々度迎撃仕様であり、形式番号は「atmosphere/fighter」(大気,戦闘機)の意。
アビオニクスを強化した大型機首ユニット、正確な超遠距離射撃に主眼を置いたGNロングバレルキャノンなどを換装。脚部に装着された4基の大型GNバーニアにより凄まじい推力を獲得しており単機での大気圏離脱も可能になった。その代わり、高々度の可変は機体の負荷も大きく多用はできない。
地球規模のテロ災害であるアステロイド落下事故「流星の夜」(メテオーアナハト)の際に使用されている。なおガンダムハルートのGNバーニアユニットは、本機のオプションを参考に開発された。
ガンダムアブルホール
「ガンダムアブルホール」を参照。
『00P』に登場するキュリオスの試作機である。
立体物
リアルタイム時にガンプラはFG、HG、1/100、アクションフィギュアはEXTENDED MS IN ACTION!!とHCM-proが発売。後にHGは成型色を変えたトランザムバージョンも発売。
FG以外は全て航空形態に変形が可能で、HGが股関節部分を専用パーツに差し替える以外全て完全変形を再現している(ただしGNビームサブマシンガンをマウントするには専用のアダプターを付ける必要がある)。また、GNシールド内のGNシールドニードルも差し替えで再現されている。
変形機構と稼働の両立の宿命か、ガンプラは深刻な色分け不足(特に肩とリアスカート)、アクションフィギュアは関節の強度に問題があるという問題を抱えていた。
1/100は変形も稼働も優秀なかなりの良キットだが、色分けは既発のエクシアやデュナメスと比べても大きく劣る部分があり、差し替え変形のHGより全体のバランスも犠牲になっていた。
HCM-proも完全変形を再現しているが、1/200というサイズとの兼ね合い上股関節の強度がシビア過ぎるという問題があった。
ちなみに1st season放送当時もっとも売れたCB所属ガンダムのガンプラはこれだったとか。子供に人気の変形機構持ち、序盤はかなり出番が多かったためある意味納得の結果ではある。
…もっともアニメ終了後はアレルヤの空気扱いが定着してしまったのもあってか、RGエクシア発売時ガンダムインフォで行われた「次にRG化してほしい00(1st)の機体」アンケートではCB所属ガンダム中最下位だったが…どうしてこうなった。
2020年5月についにMGが発売。
デュナメス同様ポリキャップレスを採用し、複雑な色分けが完璧に再現された。
航空形態には股間部と踵部がランディングギアとして展開し駐機状態に出来るギミックが加わり、航空形態での出撃がデフォルトなのにランディングギアがない」というアニメの矛盾点が解消されている。
またサブマシンガンにもスコープの展開ギミックが加わっている。
フレームが一部デュナメスのものを流用しているため、設定画では四角いブロック構造だった脚部の付け根は円筒式に変更されており好みが分かれるところ。
関連項目
柳瀬敬之…メカニックデザイナー。
Ζガンダム…初の可変ガンダム。キュリオスの航空形態はウェイブライダーに似ているが、よく見ると結構違う。
イージスガンダム…前シリーズの可変フレームの機体。