誘導分岐
- 荒木飛呂彦作の漫画『スティール・ボール・ラン』の登場人物。→ジャイロ・ツェペリ
- ゆでたまご作の漫画『キン肉マンⅡ世』の登場人物。→ジャイロ(キン肉マンⅡ世)
- 冨樫義博作の漫画『HUNTER×HUNTER』の登場人物。本項で解説。
- 特撮『仮面ライダーゴースト』の登場人物。→ジャイロ(仮面ライダーゴースト)
- ゲーム『ロックマン5』の登場人物。→ジャイロマン
ジャイロ(HUNTER×HUNTER)
ミテネ連邦自治国NGLの創設者。
スラム街の父子家庭に生まれ、幼稚園や学校にも行かせてもらえない貧乏な生活を送り、父親から命じられて過酷な労働を課せられていた。それでも幼い頃のジャイロは父の愛を信じていたが、ジャイロの父は息子を家畜としか思っていない最低の男であり、その裏切りを知った12歳の時、ジャイロは怒りに任せて父を撲殺して脱走した。
が、クソ親父のしでかしたことは全てジャイロに損しか無かったわけではなかった。ジャイロの持つひたすらに我慢強いメンタルと、どうすればより手間暇をかけずに作業を行えるかという合理的な思考回路は、強制労働の際に培われたからである。結果論ではあるが。
ジャイロがその後歴史の表舞台に出てきたのは9年後の21歳の時だが、環境保護団体(NGLの前身)を設立し、その9年後の30歳の時には独立国家を樹立する。その裏では、世界に麻薬『D2』をばらまくための裏工作を行っており、NGLも所詮はジャイロが金儲けのために作った方便に過ぎなかった。
ちなみにウェルフィン(本名ザイカハル)やイカルゴは生前ジャイロの側近であり、彼らと親しげだったことはウェルフェインが供述している。よく不幸自慢をやっていたらしい。
しかしキメラアントの女王がNGLに流れ着いたことにより、ジャイロの余生は一変する。摂食交配で子を増やした女王蟻は、閉鎖的なNGLを一瞬のうちに制圧する。ジャイロもまた例外ではなく、キメラアントに襲われたことで兵隊蟻として転生するも、強烈な悪の魂により記憶が戻り自我を取り戻した。
ジャイロは女王存命中(ここが大事。護衛軍や師団長は女王の死後に巣を去っているが、ジャイロはその前に逃げ出した)に脱走し、分厚いウインドブレーカーを着てNGLを抜け出していった。
ハンター協会も周囲の国の住民たちもジャイロの生死どころか存在すら知る由は無かった。
だが、旧友ウェルフィンだけはその事を覚えていた。
「ジャイロは死んじゃいねーのに!! きっと生きてるのに!!」
「もしかしたら 『建国』の準備は済んでるかもしれねーぜ?」
果たしてジャイロが、古き友と再会できる日は来るのだろうか。その答えはまだ誰も知らない。