デジモンストーリーサイバースルゥース
でじもんすとーりーさいばーするぅーす
概要
デジモンシリーズでは初となる、PSVita専用ソフト。
タイトル通り、DSで展開されていたデジモンストーリーシリーズの系譜を受け継ぐ作品。
但し今までと比べると登場人物の年齢設定は全体的に高め(高校生)となっている。
キャラクターデザインはRe.digitize同様ヤスダスズヒトが担当している。
登場デジモンは全240体。
今までと比べるとやや物足りない数となっているものの、進化ルートがかなり細分化されており、1体のデジモンがどのデジモンにもなれると言って過言ではない程。
3Dグラフィックも全刷新されている。
有名なデジモンの参戦が多いものの、アニメ版では軒並み顔すら見せなかったサイクロモン等、ある程度マイナーな所まで網羅されていたりもする。
仕方ない事だがハイブリッド体や、クロスウォーズ出身は参戦していない。デュークモンはモードチェンジしない。
2017年には本作の裏側で起こっていた、もう1つの物語を描く「デジモンストーリーサイバースルゥースハッカーズメモリー」が発売予定。こちらではアグニモンやシャウトモン等、一部のハイブリット体やクロスウォーズ勢も参加している。更にデュークモンもモードチェンジする。
作中のサブイベントの中には、ぞっとするようなホラーイベントがあったり、世の中を皮肉ったような話も少なくなく、正に大人になったデジモンファン向けの作品と言えよう。
登場人物
デモンズ
批判点
真っ先に挙げられるのが、良くも悪くも個性的なキャラクター達。
特に槍玉に挙げられるのが、ヒロインの1人の白峰ノキアで、猪突猛進なギャルと言うキャラ付けで、周囲の人間を引っ掻き回す言動から、ユーザーによっては「コイツのせいで作品全体がダメになっている」「コイツを受け入れられないなら、購入しない方が良い」と評される程。
同じぐらい否定されているのは、序盤のメインヴィランのジミィKENで、このキャラクターは頻繁にネットスラングを多用する喋り方をする為、「明らかに白ける」と拒否するユーザーが多い。
他にも、主人公の上司・暮海杏子がコーヒー(の形をした残飯)を度々作り、主人公達に振る舞う(=犠牲にする)悪癖を持つのだが、明らかに真面目なシーンにも関わらず、KYな誤答しかない選択肢を選ばせ、無理にでも主人公を飲まさせる展開が存在し、それに不快感を覚えるユーザーも。
ストーリー進行上のキークエストが、各チャプターに存在するのだが、序盤の場合は各チャプター終了後、取って付けたような流れで行うものが多く、「何故このタイミングで?」「このクエストがどう本編に絡むの?」と、首を傾げるのが大半(しかも、クリアしたにも関わらず、本編の進行に全く絡まないクエストも幾つか存在する等、その数にも疑問が残る。そもそも、クエストの大半がおつかいな事もあって、「ダレる」と感じるユーザーも居る)。
クエストは概要にある通り、ホラーや皮肉めいたものがあるが、ホラー系クエストは人間の醜い欲望を描いており、キークエストの為に絶対クリアしないとならない上に、報われない最後も加わっている為、人によっては嫌悪感とトラウマを同時に抱く場合もある(しかも、続編でも同様なホラー系のキークエストが存在する)。
チャプター総数が20とあるものの、肝心の内容や順序にやや腑に落ちない箇所があって、前者は実質キーパーソンと話すだけで終了するチャプターがある(その為、ボタン連打すると5分前後で当該チャプターが終了する為、「個別チャプターにする必要があったのか?」と、疑問符を上げるユーザーも居る)。
後者はヒロインの1人の言動に、大きな違和感を生んでいる。