「こいつはモンスター………俺の中で沸き立つ、怒り、哀しみ、そして憎しみ。つまり、俺そのものだ」
概要
檜山蓮(レックス)がシーカーの設備を利用して(本編開始前に)フルスクラッチで生み出したLBXであり、アーマーフレームのタイプはブロウラーフレーム。
今までのLBXの常識を覆す性能と、通常のブロウラーフレームよりも一回り大きい体躯を誇り、名前通りに紅蓮の炎を使いこなす。
また、特殊モードとして「インフェルノモード」を搭載。使用時は機体が炎で包まれ、ゲーム版では相手の炎属性攻撃を無効化する。
ちなみに、アニメ版のインフェルノモード発動時のCCMの音声は、妙に気合の入ったものとなっている。
理由は明かされていないが、一度機能停止となった後、レックスの中で静かに燃え盛っている様々な感情を理解した事で、CPUに自我が芽生えて復活、暴走を始める。その様相はレックス本人をして「あれが本物のモンスターだ」と言わしめる程だった。
基本装備は、バズーカ系装備の「レッドバズーカ改」。ただし、アニメ版及び漫画版では一切登場せず、ゲーム版でも赤熱化した拳による肉弾戦が殆どである事や、プラモデル化もされていない事から、ファンからも非常に印象の薄い装備となってしまっている。
他にも、当時発売されていたTCG版では、大鎌「邪魂オルトロス」や、リタリエイターの色違いにあたる槍「双槍ブレイヴランス」を装備したイフリートが登場している。
必殺ファンクションは、炎をジェット代わりにして相手に激突する「ヴァルゾダース」と、全身から灼熱の熱線を放つ「プロミネンスレイド」。
『W』以前のゲームでは、これらの必殺ファンクションを自機のイフリートが使用する事は不可能だった。
また、TCG版では、文字通り憎しみを力へと変える「ファイタースピリット」や、レックスがバンに伝授した「超プラズマバースト」も、イフリートが使用する必殺ファンクションとして登場している。
なお、上記の台詞はイフリートがレックスにとってどういう存在なのかを分かりやすく言い表しており、中の人の熱演もあって非常にカッコいい台詞なのだが、大の大人が手の平サイズのおもちゃに自分を投影してモンスターと呼ぶという絵面がシュールである為か、ネタにされる事も少なくない。
派生機体
イフリート改
ゲーム『BOOST』『爆BOOST』の裏ボスバトルでレックスが使用する、謎多き漆黒のイフリート。
色や性能だけでなく、角や尻尾の形状等、オリジナルのイフリートとは異なる部分も多い。
ゲーム版『ウォーズ』の裏ランキングバトルでは、カスタム機が海道ジンの僚機として登場している。
イフリート・アポロ
『W』以降のゲーム版にのみ登場した、マスターキング専用のアポロカイザーカラーのイフリート改。
ゲーム版『ウォーズ』の裏ランキングバトルでは、大空ヒロの僚機として登場している。
余談
プラモデル版は価格を抑える都合上、本来のサイズ感を十分に再現できていなかったが、後に発売されたハイパーファンクション版にて、本来のサイズ感が再現された。
また、アニメ版『W』では、ミゼルトラウザー内のヴァーチャルLBXの中にイフリートが存在していたり、ホビージャパンの外伝『LBX烈伝』では、エンペラーM5の模擬戦の相手としてイフリートが登場していたが、いつ何処でイフリートの設計図が流出したのかは不明(ゲーム版では、『爆BOOST』にてイフリートの関連データはシーカー職員によって全て削除された事が判明している)。
可能性があるとすれば、旧シーカー本部のコンピューターに残っていた残存データだろうか(旧本部はイノベーターによる襲撃後そのまま放置されており、『W』にてディテクターの最初のブレインジャックに使われている＝アダムとイブに繋がるタイミングがあった。また、神谷重工がデータを所持していた件については、イノベーター時代に本部を襲撃した際にデータも回収したと考えれば矛盾はない)。
関連タグ
ダンボール戦機 LBX ブロウラーフレーム 檜山蓮 モンスター
ダンボール戦機シリーズの歴代ラスボス：イフリート / キラードロイド・ペガサス / ミゼルオーレギオン / ディ・エゼルディ
