概要
昭和39年に結成された、日本の中道政党。
創価学会を支持母体とすることから、「政教分離」との整合性は度々議論される。
現在の党代表は山口那津男。盤石な支持基盤からその票読みの精度は恐ろしい高さである。
所属議員のほとんどが創価学会信者だが、たまに信者でない党員もおり、池坊保子のように信者でない国会議員もいた。
党所属の地方議員(市町村と都道府県)は2019年現在で2900人以上おり、意外にも自民党より多いが、地方議会では自民党籍を持つ保守系議員が無所属で出ていることが多いため、「地方での公明党は自民党よりも強い」と結論づけるのは早計である。
保守・革新のいずれにも与しない「中道」を標榜し、かつては保守勢力とは対立関係にあったが、55年体制の崩壊後は保守派に接近。平成5年発足の細川護熙政権において初めて与党となって以来、常に政界のキャスティングボートを握ってきたとされ、特に前述の創価学会の票は直接公明党が候補者を立てない時の選挙では重要な存在となっている。
翌年から5年ほど、「公明新党→新進党」「公明」の2党体制を敷いていた時期もあった。
“NEW KOMEITO”となった平成11年から自民党と共に連立政権を組んでおり、平成21年~24年の下野期間も含め、現在も自民党との協力関係は続いている。
日本共産党とは創立当時から激しい対立関係にある。
創価学会と関係の深いはなわ/ナイツや久本雅美などが度々選挙の応援に出ている。
大阪
大阪府は公明党の結党の地であるため、特に力を入れている拠点である。
それは衆議院議員選挙においても大阪で4つの小選挙区で議席を持つことから窺える。
しかし2010年以降、党の求心力が下がる中で大阪で台頭してきた大阪維新の会が推し進める大阪都構想において住民投票の実施には賛成した。
その見返りとして維新は公明党が議席を持つ大阪の4つと兵庫の2つの小選挙区に候補を擁立しなかった。
2015年に実施された住民投票は反対多数で否決された。(公明支持者や創価の信者の多数が反対に入れた)
その後維新は再度新しい都構想に着手するが、2018年末に公明は協力を拒否したうえに、反維新に転じた。
2019年4月に行われた統一地方選にて大阪府知事・大阪市長選は維新が勝利し、大阪府議選は過半数まで行ったが、市議選は過半数に届かなかった。
大阪府知事に就任した吉村洋文やかつての維新のトップ橋下徹は「今後公明が協力しないというなら、衆議院の6つの選挙区に候補を立てる」という旨を話した。党が壊滅する事を恐れた公明はこれを受けて都構想に「全面賛成」する事になった。
しかし、大阪市内に住む公明支持者や創価の信者の有権者の多くが未だに都構想に反対しており、上と下で食い違いを見せている。
しかしそれを裏切りと感じたとは「反維新」の面々。
特に国政では連立を組んでいる自民党の中の大阪市議団(自民党と言いながら国政における野党的な行動が目立つ)は都構想の住民投票をするなら「公明が衆議院の議席を持つ大阪の選挙区に候補を立てる」と言い出した。しかし、公明の持つ選挙区は自民党の推薦・協力・応援を受けて成り立っているため、自民党本部が自民の一員として擁立する可能性は無いに等しく、候補を予定しているのは「自民にいたが辞めた者」が無所属として立候補するようである。
綱領
『新宣言』にそっての綱領となった。
- 〈生命・生活・生存〉の人間主義
- 生活者重視の文化
- 福祉国家
- 人間と自然の調和
- 人類益をめざす「地球民族主義」
- 世界に貢献する日本
- 草の根民主主義の開花
- 地方主権の確立
- 民衆への献身
- オピニオンリーダー(大衆への世論形成者・世論先導者)
関連タグ
そうはいかんざき:平成13年、当時代表を務めた神崎武法がCMで使ったフレーズ。自身の名前とひっかけた駄洒落で、党への好き嫌いとは別にネット上でネタとなった。