概要
2010年に発売された『ゴッドオブウォー3』の続編。2013年の『アセンション』から5年ぶりに発売された新作。
本作では舞台がギリシャ神話から北欧神話へと変わり、トロールやオーガ、ドワーフやエルフ、ファヴニールやヨルムンガンドなど北欧起源のキャラクターも多数登場。
俯瞰視点から肩越しへの視点変更や、迫力あふれる戦闘システムなど、すべての要素が生まれ変わった本作ではクレイトスとアトレウスの織り成す、父と息子の物語も必見となっている。
また本作ではクレイトスの担当声優が、1作目から長年勤めてきた玄田哲章から三宅健太へと変更になった。(ちなみに英語版も中の人が交代している)
ストーリー
オリュンポスの神々との血に塗れた復讐を終えたクレイトス。オリュンポスの剣で切腹した後に崖から身を投げるも生存していた彼は、北欧の地へと辿り着いた。彼はそこで妻を娶り、息子アトレウスをもうけていたが、自らの血塗られた過去ゆえ、アトレウスとも距離を置いて暮らしていた。
しかし、突然の死によって妻を喪ったクレイトスは、「一番高い山の頂から遺灰を撒いてほしい」という彼女の遺言を守るため、北欧の神々が司るミズガルズの地へ、アトレウスとともに旅に出ることとなる。かつて神を殺した男は、父としてその旅を全うできるのか。そして危険な旅路の先に父子を待つ衝撃の真実とは。
登場神物
CV:三宅健太
かつて「スパルタの亡霊」の二つ名でギリシャ全土にその名を轟かせた半神半人。
オリュンポスとの死闘を終えて自決するも、生き永らえて北欧へと流れつきアトレウスを授かった。だがその血塗られた過去ゆえにアトレウスとは距離を置いて暮らしていた。
本作から武器は氷を操る戦斧「リヴァイアサン」を使用する。
CV:小林由美子
クレイトスがフェイとの間に授かった息子。
父から戦士としての非情さを教わっていくが、母から教わった優しさも必要だと考えている。
まだ幼く、戦いに対しても恐れや躊躇いを見せていたが、徐々に成長し父親の血を発揮しはじめる。
- フェイ
クレイトスの妻で、作中では既に故人だが、家族だけでなくシンドリなど多くの人々に慕われていた、正義感あふれる人物だった。
物語は彼女の遺言から始まる。
- 森の魔女
CV:井上喜久子
ミズガルズの森に暮らす魔女。とあるきっかけでクレイトスとアトレウスと知り合うことになる。
様々な知識を持った頼もしい存在で、古の魔法を使いこなし、彼らの旅路に協力する。
中盤、その驚くべき正体が明かされる。
- ブロック&シンドリ
かつて雷神トールの戦槌ミョルニルを造ったドワーフの兄弟。現在は喧嘩別れしており、お互いに自分の方が鍛冶師としての腕が良いと主張している。
兄ブロックは青い肌をしたぶっきらぼうな性格で、弟シンドリは神経質かつ潔癖症。
リヴァイアサンの製作者でもあり、本作での武器や装備のアップグレードは彼らに行ってもらう。
CV:多田野曜平
九つの世界で最も賢いと謳われる賢者で、「知の巨人」の二つ名を持つ。
オーディンによって109年間拘束されていたが、クレイトスに懇願して自らの首を斬り落とさせ、森の魔女の呪術で首だけの状態で蘇生した。以降は旅の案内を務める。
ヴァルキュリアの首領シグルーンとは意外な関係がある。
ミズガルズの九界の湖に住まう、大蛇の姿をした巨人。
同胞たちを迫害したアース神族、特に迫害を主導した張本人であるオーディンと自身を殺そうと襲い掛かって来たトールを激しく憎んでいる。テュールは例外の一柱。
悲しい過去を経ているものの、フェイ曰く「根は優しい」性格である。孤独ゆえに「話好き」でもあり、太古に失われた古代語で話す。
実は、クレイトスやアトレウス達とは意外な関係がある。
- マグニ&モージ
雷神トールの息子たち。叔父であるバルドルに仕え、クレイトス達を狙う。
父譲りの怪力と雷の力を持ち、マグニは両刃剣、モージは盾とメイスを武器とする。
CV:櫻井トオル
呪術により不死身の肉体を得たアース神族の光明神で、本作のヴィラン。
父神オーディンの命を受け、クレイトス達を執拗に付け狙う。
- サムール
かつてヨトゥン一の名匠と謡われた霜の巨人の石工。山の如き圧倒的巨躯を有する。
家出した息子を追ってミズガルズを探索していたところをトールに襲撃され、仕事で愛用していた鑿を頭部に突き刺され殺害された。
亡骸は今もミズガルズの某所に横たわっており、クレイトスらの住む一帯が雪原地帯と化したのは、サムールが死に際に発した最後の吐息が原因。