概要
大阪や京都、滋賀で活動する京阪グループ系列のバス会社で、京阪バスグループの中核会社に位置づけられている。その歴史は1922年7月20日に創業し、11台のハイヤーで営業を開始した桃山自動車から始まる。1924年に社名を京阪自動車と改称、1928年には京阪電気鉄道(京阪電鉄)の傘下に入ることになった。戦後、現在の塗装を採用しこれが現在も車輌に塗装されている。1972年4月1日付で社名を現在の京阪バスに変更した。
バス界では他事業者への車両譲渡で西武バス・神奈川中央交通と共に有名。
高速バス
()内は共同運行会社
夜行高速
- 枚方・樟葉・京都~渋谷・新宿「東京ミッドナイトエクスプレス京都号」(関東バス)
昼行高速
- 京都~四日市(三重交通)
- 京都~有馬温泉(阪急バス)
- 京都~松山(伊予鉄道)
- 京都~徳島(西日本JRバス、本四海峡バス、JR四国バス、徳島バス)
- 京都~高松(西日本JRバス、JR四国バス、四国高速バス)
- 京都~米子(西日本JRバス、日本交通)
また、京都発着・経由便の一部の高速バスの発券業務を行っており、これらは京阪バスホームページから調べることが可能。
空港リムジンバス
関西国際空港へのリムジンバスを、京都市内、寝屋川市・枚方市・樟葉、守口市から運行している。京都線は関西空港交通と大阪空港交通、寝屋川・枚方・樟葉線と守口線は関西空港交通との共通運行。
近距離高速バス
「ダイレクトエクスプレス直Q京都」の愛称で、京都市内~松井山手・京田辺、京都~交野市~大阪なんば~ユニバーサルスタジオジャパンなどの路線を運行している。いずれも鉄道では乗り換えを要する区間であることから、特に朝夕の利用率は高い。
定期観光バス
京都市内とその周辺地域への定期観光バスを運行している。かつては京都市営パスとの共同運行だった。
路線バス
基本的に京阪電鉄の沿線に路線を展開する形となっており、滋賀県、京都府、大阪府に路線が展開されている。鉄道駅を短絡する形の路線が多いのも特徴。
営業所
- 大津営業所(滋賀県大津市) 滋賀県内を担当。江若交通に運行管理委託。
- 山科営業所(京都市山科区) 京都市周辺を担当。
- 洛南営業所(京都市伏見区) 定期観光バスと高速バスを担当。
- 京田辺営業所(京都府京田辺市) 京田辺市、八幡市、枚方市東部周辺を担当。京都京阪バスに運行管理委託。
- 男山営業所(京都府八幡市) 枚方市北部、八幡市、京田辺市周辺を担当。
- 枚方営業所(大阪府枚方市)枚方市南部周辺を担当。
- 香里団地営業所(大阪府枚方市) 枚方市南部、寝屋川市東北部周辺を担当。
- 高槻営業所(大阪府高槻市)枚方~高槻、枚方~茨木などを担当
- 交野営業所(大阪府交野市)交野市、寝屋川市東部周辺を担当。
- 寝屋川営業所(大阪府寝屋川市) 寝屋川市西部、守口市西部、門真市西部周辺を担当。京都京阪バスに運行管理委託。
- 門真営業所(大阪府門真市)門真市東部、守口市東部周辺を担当。
- 九条営業所(京都市南区)京都市営バス九条営業所の一部系統の運行管理を受託。
車両
かつては、営業所単位で主に滋賀県・京都府が三菱ふそう、大阪府が日野とはっきり別れていた(定期観光バスは三菱ふそうと日野が混在)が、現在は日野といすゞの比率が高くなっている。
グループの萌えキャラ
かつて系列会社であった京阪宇治交通には「天ヶ瀬もみじ」というキャラを初めとしたいくつかの萌えキャラが存在した。これはが京阪宇治交通が京阪バスとの合併再編を経て京都京阪バスとなった現在でも継続されている。(参照)
その他
- バスのカラーリングは一部を除き、一般路線から貸切、高速バスに至るまで白地に赤というカラーリングで統一されている。京都という世界的にも知られた観光地でも見られたことから、かつての北海道中央バスのように京阪バスのカラーリングに影響を受けたと思われるカラーリングを採用したバス事業者が散見される。
- TVアニメ、響け!ユーフォニアム2に親会社の京阪電気鉄道共々取材協力し、作品内で移動などに使用されるバスのデザインは京阪バスのデザインそのものになっている。(アニメ1期はオリジナルデザイン)
関連会社
同系列会社
- 京都京阪バス…京阪バスから分離された京阪シティバスと京阪宇治交通(のちに京阪バスに合併)から分離された宇治京阪バスを統合 宇治市、城陽市、宇治田原町周辺路線を運行)
- 京阪京都交通(経営破綻した京都交通の京都府南部エリアを継承)
- 京都バス(京福グループでもある)
- 江若交通
ライバル会社など