概要
本社を京都府舞鶴市大字喜多に構え、舞鶴市・福知山市を走る一般路線バス、大阪梅田・神戸三宮・京都駅と舞鶴とを結ぶ高速バスを運行する、日本交通グループのバス会社である。
京都交通を名乗る企業は2代目で、初代京都交通は1944年に丹波交通として成立。当時は京阪電鉄の路線の一部を引き継いだ子会社のような会社だった。戦後、京阪を分離した阪急電鉄は株を放出した。
1957年に中丹自動車と舞鶴交通を吸収し、京都交通となった。1960年代には国道沿いの本線を主幹とする京都府中部と北部の一部の交通を独占し一大グループとして発展する。
一般道経由としては屈指の超長距離路線として、
●祇園(京都市東山区)〜国道9号線〜園部河原町〜丹波町(現・京丹波町)役場前〜国道27号線〜綾部大橋〜西舞鶴駅〜東舞鶴/天橋立駅
の快速バスが運行され、舞鶴系統は後に特急バスも新設。一時は福知山駅系統も存在した。これらは、1990年代には前後扉の三菱ふそうエアロスターの最後尾にトイレを設けた特注の車両を使用していた。さらにその区間便として、
の急行バスもあり、これも30〜40km台の長距離路線ながら、1990年代中頃でも15分間隔で運行されていた。
やがて山陰本線の改良が進むと客を奪われ、ローカル線の自治体バスへの移管など、スリム化を進めて改善を図るも、2004年倒産。
2005年、日本交通によって結成された新京都交通が舞鶴営業所・福知山営業所管内(旧中丹自動車・舞鶴交通エリア)を継承し、京都交通と改称。これが現在の京都交通である。
ちなみに残った旧丹波交通は京阪バスグループに返還する形で京阪京都交通となった。
現行一般路線
●舞鶴営業所管内
西舞鶴駅を起点に、舞鶴市の中心市街地を回る市内循環線を主幹として、同駅と東舞鶴駅に発着する路線を持つ。一部は福井県へも乗り入れている。
●福知山営業所管内
福知山市民病院または福知山駅いずれかを起点に他方を経由し、各地へ向かう路線を持つ。
一般路線バスに使われる車両は、中型・小型のノンステップバスが中心で、日野自動車と三菱ふそう、いすゞ自動車を導入する。沿線人口があまり多くないためか、大型車は現在、舞鶴配属の日野ノンステップハイブリッドバスを含めごくわずか。
キャラクター
新生京都交通のマスコットとして「天津風美海」がいる。舞鶴のNPOと連携して結成したキャラクターである。(参照)
関連イラスト
↑旧京都交通末期の塗装の車両
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