第1作に限定したイラストには「空モモ」、第2作に限定したイラストには「海モモ」のタグがつけられる。
概要
『ポケットモンスター(無印)』の脚本・構成を担当した脚本家、故・首藤剛志の代表作。
総監督は湯山邦彦。
制作は葦プロダクション。
主人公の名前が『モモ』なのは犬、猿、雉(鳥)のお供を連れた桃太郎に由来する。
当初は『モモ』が正式名称だったが商標の関係で使えなくなったため、本作のプロデューサーである読売広告社の大野実氏の発案により、『ミルクのようなふんわりとしたイメージで』ということで、頭に『ミンキー』をつけて『ミンキーモモ』となった。因みに海外輸出版の題名は「Gigi」(ジジまたはギギ)である。
シリーズを通して、夢の国からやってきた王女ミンキーモモが地上に夢と希望を取り戻すため、職業プロフェッショナルの技能を身につけた大人に変身する魔法を駆使し活躍する。
王道的な筋立てでありながら、従来の魔法少女のイメージを鮮やかに覆したスラップスティックな作風とキャラクターの魅力、そして魔女っ子ものらしかぬ重いテーマ性を持ったストーリーが大きな反響を呼んだ。
幼年層からオタク層まで幅広い視聴者層の人気を集めた作品である。
第1作では、空中に浮かぶ夢と魔法の国フェナリナーサから地球にやってきた王女ミンキーモモの物語(通称『空モモ』)が描かれ、1991年に放映された第2作では、フェナリナーサのモモの名前を継いだ海の底の夢の国マリンナーサのミンキーモモの物語(通称『海モモ』)が描かれた。
第1作の10年後が第2作目であるため世界観は双方でつながっており、フェナリナーサのモモとマリンナーサのモモが顔を合わせるというエピソードも描かれた。
第1作では打ち切り決定のおかげで衝撃の結末を迎え物議を醸した前期最終回(46話。但し、その46話の製作中に放送延長が決定された)、悲痛な雰囲気のまま物悲しく幕を閉じる第2作の最終回など、見た目のファンタジー性とは裏腹に、内包されたテーマはとことん現実的で果てしなく重い。夢を得ること、持ち続けることの難しさ、夢と希望の大切さを描いた不朽の名作である。
ミンキーモモ3部作のトリを飾る3つ目の「ミンキーモモ」(通称『陸モモ』)の企画が水面下で進行中とのことであったが、首藤剛志氏が2010年10月29日にくも膜下出血により急逝したため、シリーズは未完となった。
シリーズ一覧
1982年 | 魔法のプリンセス ミンキーモモ (空モモ) | テレビアニメ(全63話) |
1985年 | 魔法のプリンセス ミンキーモモ 夢の中の輪舞 | OVA |
1991年 | 魔法のプリンセス ミンキーモモ 夢を抱きしめて (海モモ) | テレビアニメ(全62話+未放映3話) |
1993年 | MINKY MOMO IN 夢にかける橋 | OVA |
1994年 | MINKY MOMO IN 旅だちの駅 | OVA |
その他の作品
2004年 | みらくるドリーム・ミンキーモモ(陸モモ) | 製作予定だったアニメを原作とした漫画 |
2010年 | ミンキーモモ・鏡の国のプリンセス(鏡モモ) | 原作者がノータッチで、広井王子氏が脚本を書いたミュージカルで現時点での最終作。 |
関連イラスト
関連タグ
愛天使伝説ウェディングピーチ:同監督作品。原作者と制作会社は異なるが同監督のためかキャラプロンプトが些少ながら継承されており、一部のファンより嫁モモ/戦(闘)モモと呼ばれる事がある。
スーパーロボット大戦X-Ω:同社系列ではダンクーガやゴーショーグンなども登場しているスパロボだが、何とミンキーモモがスパロボに参戦することになった(第1作の31話に合身ロボット・ミンキナーサが登場したため)。関連タグにもあるハマーン・カーンとの邂逅が…あった…。