生駒達人
いこまたつひと
「俺の好きなカレー知ってる? ナスカレー」
概要
初登場はB級ランク戦。存在自体は黒トリガー「風刃」の使用者候補の1人として大規模遠征前に名前が挙がっていた。
後輩からは「イコさん」、迅からは「生駒っち」と呼ばれている。
戦闘中はゴーグルを着用する。
人物像・活躍
黒髪のオールバックに引き締まった目元と一見すると硬派な堅物といった印象を受けるが、実際は些細な事にも「ヤバイ」を連呼し、どんな女の子に対しても真顔で「カワイイ」と言い、食べ物であれば何でも「ウマい」と言ってしまうようなマイペースな性格。
女子にモテるためにギターを始めたが披露するタイミングが分からず、料理に趣味を変えようか悩んでいるらしい。
ランク戦の記録映像では、何故かとどめを刺す瞬間にカメラ目線をとっていて、自身が倒される時ですらカメラ目線になるという徹底ぶり。他にも作戦会議やランク戦の最中でもボケたことを言っては水上らにツッコミを入れられるなど毎回何かしらの形で笑いをとる男。
ただ、常に真顔なので、本人にボケているつもりはなく至って真面目にやっている…のかもしれない。
また、冗談まじりだがチームメイトの狙撃手隠岐の容姿が良いのを妬んでいるような節が見受けられる。
序盤、王子隊と遊真を狙い、生駒旋空で乱入。
王子隊を取り逃がした後は、水上・隠岐と共に遊真を攻撃し、徐々に押していくが、ワイヤー地帯に逃げ込まれたことで、立体機動と鉛弾に手を焼く事態となる。
遊真の機転と王子の奇襲により、水上が落とされるものの、隠岐が千佳を相手取ることで狙撃の心配がなくなり、旋空で民家の後ろから建物ごと王子を斬り、左足を落とすことで足止めに成功した。
最後は王子と隠岐を倒した遊真の動きを先読みし、生駒旋空で真っ二つにすることで撃破。その後千佳がベイルアウトした事で生存点を獲得したが、獲得点数では負けてしまう結果となった。
その後、ヒュースがB級攻撃手達と模擬戦をしている所に現れる。
5本先取勝負を行い、4-4で最終戦へともつれ込んだのだが、「使用トリガーは弧月のみ」というルールでありながら最後の最後でうっかり生駒旋空を放ってしまい反則負けとなった。
水上たちに加えて犬飼・弓場・帯島と共にヒュースを包囲して攻撃。途中、エスクードで空中に跳ね上げられるが、空中で体をひねって生駒旋空を放ち、ヒュースの右足を奪う(なお、跳ばされる時も落下した時もしっかりカメラ目線)。両足を失って機動力が死んだヒュースに旋空を放つ振りをして攻撃を誘い両防御するも、ヒュースの隠し玉であるバイパーに防御を掻い潜られて撃破される。
試合終了後はヒュースの頭の回転の速さに感服していた。
戦闘能力
攻撃用トリガーは弧月のみのスタンダードな攻撃手。
個人ポイント11177ptを誇るNo.6攻撃手であり、迅から「ボーダー随一の旋空弧月の使い手」と評されているほどの手練れ。
戦闘ジャンキーである太刀川にも臆さず勝負を挑むなど、向上心も高い。
居合いを教えている祖父の手ほどきを受けたことから純粋な剣術の腕も確かで、その名の通り達人と呼ぶにふさわしい力量の持ち主であることが分かる。
生駒旋空
生駒が使う「旋空弧月」に対する通称。
弧月専用のオプショントリガー「旋空」は起動時間と射程距離が反比例する仕様で、射程を伸ばすほどに起動と斬撃のタイミングを合わせるのが難しくなる。
そのため、太刀川をはじめとした他の攻撃手たちは起動時間1秒ほどで射程15mの旋空を放つのが一般的であるが、彼の「生駒旋空」は起動時間を0.2秒前後と極端に短く絞ることで、斬撃を最大で40mまで伸ばすことが出来る。
これは影浦の「マンティス」をも上回り、全攻撃手の中でも最長の間合いとの事である。また、この技は元々「攻撃手キラー」と称される弓場の戦闘スタイルに対抗する為に作られた技である。
なお、連射は出来ないため、状況によっては通常の「旋空弧月」も使用する。
トリガーセット
メイントリガー | サブトリガー |
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弧月 | FREE TRIGGER |
旋空 | FREE TRIGGER |
シールド | シールド |
FREE TRIGGER | バッグワーム |
作者のキャラ評
浪速のナスカレー【イコさん】 |
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「浪速の」と言っているが出身は京都。居合いを教える祖父の手ほどきを受けてなぜかカメラ目線を体得した決め顔皆伝者。表情はあまり変わらないが感動屋で、遍く事象に日々心震えている。最近モテるためにギターを始めたが、どのタイミングで女子に披露すればいいのかわからないため、料理に趣味替えしようかと切実に悩んでいる。 |
(JC18巻 カバー裏より)
余談
『僕のヒーローアカデミア』第22巻に掲載された葦原大介の書き下ろし漫画では、生駒が取蔭切奈の個性とコスチュームについて大真面目におバカな考察をしている。
この書き下ろし漫画は、ヒロアカの作者である堀越耕平が葦原に「WT19巻購入&ジャンプSQ.移籍&週刊連載お疲れ様でした」の連絡をしたら“何故か”送られてきたとのことで、堀越先生が葦原先生の許可を取って掲載した。