レコア・ロンド
れこあろんど
人物
非常に落ち着いた性格で、正規兵ではないカミーユやファの世話をするなど、アムロでいうマチルダ的存在として描かれている。
一方、常に死線をさまようように生きてきたためか、危険を好む一面もあり、それを彼女自身も自覚している。
また、自分が女性であることを認めてほしい思いがあり、クワトロにそれを求めている節があった。しかしブレックスの死後、エゥーゴの2代目指導者として政治と戦いに没頭しなければならない身であったクワトロには、レコア個人のためだけに時間を割く余裕などなかったため、応えてくれなかった彼に対して一方的とも言える失望感を抱くことに。
そんな中シロッコと出会ったレコアは、女性として認めてくれた彼に興味を示し、その後ティターンズに実質的に寝返ることになってしまった。
寝返った後もアーガマのクルーのことを考えていたようだが、カミーユからは「勝手」として嫌悪感を向けられている。更にティターンズへの忠誠心を示すため、最悪の所業である「コロニーへの毒ガス注入」の実行と指揮を執った結果、エゥーゴの面々からは完全に愛想を尽かされ、後戻りできなくなってしまった。
その後はパラス・アテネを駆って、シロッコの命令に従う形でバスクの暗殺といった汚れ仕事に徹する。
最期はかつての同僚・エマの駆るガンダムMk-IIと激突し、コックピットに攻撃を受けて戦死。男への憎しみを口にしながらその生涯を終えた。
ティターンズからエゥーゴに寝返ったエマとは対象的だが、富野由悠季監督は登場する女性の中では最もまともだと述べている。
言ってしまえば”人”としては難があれど、”女”としては至極まっとうな人物であったのだろう。
彼女自身、「自分は女であって主義者ではない」と自覚していた。
小説版
ファがメタスに乗り込もうとしたときにネモに乗るようアナウンスが来て自分にメタスが回ってきたことにドヤ顔したりと映像作品よりも明朗な部分が見受けられる。
エマがフランクリンとカミーユを連れてエゥーゴに投降した後、フランクリンがリックディアスに興味を持ちあろうことか持ち出そうとするという不審行動をとたため彼を射殺してしまう。
カミーユはその後の日記で「フランクリンに非があるし、レコアさんは許す」と書き込んでいたが彼女はカミーユに負い目を感じていたようで、ジャブローへの先行偵察時にカイと一緒に囚われた時もフランクリンを殺した報いだと受け入れている節があった。
それでも尋問を受けた後遺症で暫く男性恐怖症は患っていたようだが、ケネディ宇宙空港の攻防戦でシャトルに搭乗時隣に座ったモブの兵士が手を握ってきて”その手が震えている”ことを感じ取り我慢することで吊り橋効果的に克服に成功。
宇宙に上がった後は特別病んでる様子はなく普通にブライトとも会話を交えたり作戦に臨んでいたりしたが、キリマンジャロ奪回~ダカール攻防後にカミーユが宇宙に上がったらいつの間にか配置換えでフェードアウトしていた。そのため映像作品とは異なりカミーユとは敵対していない。