刀ステ
とうすて
概要
DMM.comにて配信中のブラウザゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』を原作とする2つの2.5次元舞台化プロジェクトのうち、舞台(ストレートプレイ)版の略称である。
正式名称は「舞台『刀剣乱舞』」。
制作はマーベラス。脚本・演出は舞台「TRUMP」シリーズや舞台「K」を手掛けた末満健一。
なお、ミュージカル版の「ミュージカル『刀剣乱舞』」とは全くの別物であるため、注意が必要である。また、キャストの一部が2019年公開の『映画刀剣乱舞』に出演しているが、これもまた別物である。
公演情報
虚伝 燃ゆる本能寺
2016年5月3日~5月14日に東京・シアター1010、5月17日~5月20日に大阪・大阪メルパルクホールにて上演。
DVD&Blu-rayは2016年9月7日発売。
また、2016年12月15日よりこの初演の映像を使用したVRコンテンツの配信が開始された。
物語
ある日、彼らの本丸に新しい刀剣男士が顕現する。不動行光──戦国武将・織田信長が佩用し、彼に仕えた近習・森蘭丸へと授けられることとなる一振りである。
不動行光は信長の愛刀であったことの誇りを顕わにするが、同じく信長を元主とする宗三左文字、へし切長谷部、薬研藤四郎らとうまく噛み合わない。
近侍に任命された山姥切国広は、不動行光の参入により和の乱れた本丸を立て直そうと奔走する。
そのさなか、審神者より天正十年──織田信長が果てた歴史的事件「本能寺の変」へ出陣の命が下だるのだった。(公式HPより引用)
タイトルの通り、題材は「本能寺の変」。第六天魔王と呼ばれた英雄・織田信長と、彼に縁のある刀剣達を中心として物語が展開する。
また、信長にその才気を寵愛された森蘭丸、信長に反旗を翻した明智光秀にも焦点が当てられ、「忠義」と「大義」を賭けて戦う彼らの想いが描かれる。
「非業の死を遂げたかつての主を救いたい」という不動の願いは、本来の歴史を守る事が任務の刀剣男士には許されない事。様々な衝突を経て行き着いたその果てに、彼らがそれぞれに導き出した答えとは。
アンサンブルを含めた殺陣のクオリティの高さは圧巻の一言。
終盤、織田信長の逃れざる死を前にした刀剣達の慟哭、どれ程傷ついても主を守らんとする蘭丸の決意、どうあっても信長に刃を向けるしかなかった光秀の苦悩を前に、涙を誘われた観客は多い。
一方で中盤に「軍議」と呼ばれる場面があり、燭台切光忠が毎回「茶請け」を用意するのだが、これが日替わり&ほぼアドリブとなっており、観客の腹筋をおおいに破壊した。
得意のずんだ餅や団子といった定番から、あつあつたこ焼き、ロシアンシュークリーム、果ては鯨の姿煮という訳のわからないものまで飛び出し、予想外のハプニングが続出。なおこの「軍議」に関してはほぼDVDに収録されている。
演出・脚本:末満健一
キャスト:鈴木拡樹(三日月宗近)、荒牧慶彦(山姥切国広)、佐々木喜英(宗三左文字)、輝馬(江雪左文字)、納谷健(小夜左文字)、北村諒(薬研藤四郎)、和田雅成(へし切長谷部)、椎名鯛造(不動行光)、廣瀬大介(一期一振)、杉江大志(鯰尾藤四郎)、東啓介(燭台切光忠)、染谷俊之(鶴丸国永)、丸目聖人(森蘭丸)、窪寺昭(明智光秀)
虚伝 燃ゆる本能寺~再演~
2016年12月15日~12月30日に東京・天王洲銀河劇場、2017年1月7日~8日に福岡・アルモニーサンク北九州ソレイユホール、1月12日~17日に大阪・大阪メルパルクホールにて上演。
DVD&Blu-rayは2017年4月12日発売。
本公演DVD・BDに未収録のバックステージ映像や日替わり映像を収録した蔵出し映像集のDVD・BDが7月19日発売。
あらすじは初演と同様であり、大幅にストーリーが変わるということはない。
しかし、キャストの立ち位置がほぼすべて正反対になっていることや、キャラクターがメタ的に『今回が初めてではない』ことを知っているかのような台詞回しや行動をしたことが話題となった。
またキャラクターを演じる俳優たちの演技にも細かい変化が見られ、初演と比較すると興味深い発見が見られる。
軍議もよりパワーアップしており、福岡公演では「ラーメン光忠」と称した屋台まで登場。何故そこに力を入れた。
また初演でも好評を呼んだ「馬」(※馬のかぶりものをした全身タイツ)にも胴体がついてパワーアップ、たびたび舞台に現れては観客を爆笑させている。
演出・脚本:末満健一
音楽:manzo、テルジヨシザワ
キャスト:鈴木拡樹(三日月宗近)、荒牧慶彦(山姥切国広)、佐々木喜英(宗三左文字)、瀬戸祐介(江雪左文字)、納谷健(小夜左文字)、北村諒(薬研藤四郎)、和田雅成(へし切長谷部)、椎名鯛造(不動行光)、廣瀬大介(一期一振)、杉江大志(鯰尾藤四郎)、東啓介(燭台切光忠)、健人(鶴丸国永)、丸目聖人(森蘭丸)、窪寺昭(明智光秀)
義伝 暁の独眼竜
2017年6月1日~6月25日に東京・天王洲銀河劇場、6月29日~7月2日に京都・京都劇場、7月13日~7月14日に福岡・福岡サンパレス ホテル&ホールにて上演。
7月21日よりDMM.comでアーカイブ配信、10月18日にDVD&Blu-rayが発売。
物語
本丸では、小夜左文字がなにやら気落ちした様子であった。
近侍である山姥切国広は、悩みを聞きだそうとするが、小夜は山姥切を避けるような態度を見せる。
また、延享四年へと調査任務に赴いた大倶利伽羅と歌仙兼定は、任務先で仲違いをしてしまう。
大倶利伽羅と同じく元伊達家の刀である燭台切光忠、鶴丸国永、そして本丸の新たな仲間として顕現した太鼓鐘貞宗は、ふたりの仲違いを解決しようと思案する。
鶴丸がなにか良い案はないか主に相談すると、主から意外な任務が下された。
三日月宗近は、そんな本丸を見守っている。
一方、戦国の世では、豊臣秀吉による天下統一が果たされようとしていた。
その時代の移り目に、終わりゆこうとする戦国を憂うひとりの男がいた。
その男、伊達藤次郎政宗。
天下人への夢を燻らせ続ける政宗に、彼と信義の絆で結ばれた盟友・細川与一郎忠興は、やがて来る泰平の世を生きていくことを諭す。
政宗が天下人となることは《見果てぬ夢》なのか…
ある日、刀剣男士たちに出陣の命が下りる。
出陣先は、慶長5年(1600年)、徳川家康率いる東軍と、毛利輝元・石田三成らが率いる西軍とが大激突を繰り広げた天下分け目の大戦 関ヶ原の戦い。
そこで刀剣男士たちがみたものは――?(公式HPより引用)
前作より三日月宗近、山姥切国広、小夜左文字、燭台切光忠、鶴丸国永が続投。新たに太鼓鐘貞宗、大倶利伽羅、歌仙兼定が参戦した。
伊達家と細川家ゆかりの刀剣達による7面回想「九曜と竹雀のえにし」シリーズの6振を中心として、新たな戦いが幕を開ける。
一方で「復讐」に囚われて苦しむ小夜、そんな小夜を本丸の近侍として心配する山姥切国広は、それぞれに擦れ違いを経て、「強くある事」とは何かを見出す事となる。
そんな彼らを見守る三日月宗近は、やはり何かを知っている様子ではあるが……?
時勢に抗う事かなわず秀吉の前に膝を屈しながら、天下取りの野望を諦めきれない伊達政宗。
そんな政宗の盟友として、戦国の世の終わりの果てに「生き抜く事」を説く細川忠興。
幼少のみぎりより、政宗に命がけの忠義を示す股肱之臣、片倉景綱。
繰り返される「暁」の空の果て、刀剣男士達のかつての主達が見せるドラマもまた、重厚な内容となっている。
前作と比較して「元の主」にも焦点が当てられ、刀剣男士達のかつての主達、彼らをかたちづくる「物語」に対する想いも、具体的に描写されている。
また今作では初めて「刀剣以外の付喪神」の存在が示唆され、物語の中盤以降重要な役割を果たす。
終盤、これに関する衝撃的な展開もあり、観客を驚かせる事となった。
一方で前作の「軍議」に相当するくすぐりの場面も多々あり、更にパワーアップした殺陣と併せて、観客をおおいに喜ばせ、あるいは笑わせ、感動させる舞台となった。
演出・脚本:末満健一
音楽:manzo、テルジヨシザワ
キャスト:鈴木拡樹(三日月宗近)、荒牧慶彦(山姥切国広)、猪野広樹(大倶利伽羅)、東啓介(燭台切光忠)、橋本祥平(太鼓鐘貞宗)、健人(鶴丸国永)、納谷健(小夜左文字)、和田琢磨(歌仙兼定)、富田翔(伊達政宗)、早乙女じょうじ(細川忠興)、高松潤(片倉景綱)
外伝 此の夜らの小田原
2017年11月23日に小田原城天守閣前にて行われた新小田原城来場者数100万人達成記念特別野外公演。
2018年5月23日にBlu-ray&DVDが発売。
物語
ある日、主より調査任務を命じられた山姥切国広、へし切長谷部、小夜左文字の三振りは自分たちが到着したのが目的地ではないことに気づく。
そこは小田原征伐発生前の小田原。
山姥切国広たちは、山犬の群れに襲われるひとりの男をなりゆきで助けることとなる。男の名は藤原在吉。足利長尾氏当主・長尾顕長の命により、山姥切国広を打った刀工の弟子であった。
なぜ山姥切国広たちはこの時代にたどり着いたのか。
小田原城の麓で出会う、或る一夜の出来事ーーーー(公式HPより引用)
ジョ伝に登場する新刀剣男士の御披露目を兼ねた一夜限りの特別公演。
へし切長谷部が虚伝以来の復帰となった。時系列としては義伝の直前にあたる物語。
図らずも訪れる事になったかつての敗北の地。北条家と長尾顕永、国広が長義の写しを打つことに反対する在吉。渦巻く葛藤とこの地に導かれた真意とは…?
本公演は生憎の雨模様だったものの、新男士登場のシーンに合わせたかのように雨が止んだことによりヒロイックな展開と相まって「自然が織り成した神演出になった」と話題になっていた。
なお、この外伝のみ音楽担当が異なっており、主題歌も非常に爽やかなメロディになっている。
脚本・演出:末満健一
音楽:南ゆに
キャスト:荒牧慶彦(山姥切国広)、和田雅成(へし切長谷部)、納谷健(小夜左文字)、北川尚弥(骨喰藤四郎)、武子直輝(同田貫正国)、横山真史(山伏国広)、成松慶彦(日本号)、木津つばさ(博多藤四郎)、飯山裕太(ソハヤノツルキ)、竹下健人(藤原在吉)、早川一矢(北条氏直)、合田雅吏(長尾顕永)
ジョ伝 三つら星刀語り
2017年12月15日~12月17日に東京・TOKYO DOME CITY HALL、12月21日~12月24日に大阪・大阪メルパルクホール、12月28日~12月29日に福岡・福岡サンパレス ホテル&ホールにて上演。
2018年4月4日にBlu-ray&DVDが発売。
物語
序伝 跛行する行軍
本丸がまだできて間もない頃。
山姥切国広率いる第一部隊は、主の命により《小田原征伐》の時代を訪れていた。
そこは時間遡行軍の歴史改変対象となる通常の出陣先ではなかったが、
今後、改変対象となり得る時代かどうかを調査するために、山姥切たちは遣わされたのだった。
その調査の地で、いるはずのない時間遡行軍の奇襲に遭う刀剣男士たち。
歴史改変の対象ではない時代になぜ時間遡行軍はいたのか?
負傷した骨喰を連れてうち捨てられた猟師小屋へと身を寄せた刀剣男士たちは、困惑と経験不足によって統率を乱していくこととなる。
見廻りに出た山姥切と山伏は、そこで小田原征伐に参陣していた黒田官兵衛と長政の親子と出会う。
素性を怪しまれた山姥切・山伏・同田貫は、官兵衛によって黒田の陣へと連れて行かれるのであった。
また長谷部・小夜・骨喰は、山中で目撃した時間遡行軍のあとを追跡する。その先にたどり着いたのは、黒田の陣であった。
時間遡行軍はなぜ黒田の陣の近くに姿を現したのか?
如伝 黒田節親子盃
本丸ができて幾年月が経ち、数々の戦いを経てきた刀剣男士たちは強く成長した。
山姥切国広をはじめの刀とする本丸にも、今や多くの仲間たちが顕現していた。
ある日、主より出陣の命が下りる。
出陣先は、過去の敗戦から遡行経路の封鎖されていた《小田原征伐》の時代だった。
彼らはそこで、謎の忍びによる襲撃を受ける。
忍びを追跡した先で出会ったのは、黒田長政と家臣・母里友信であった。
刀剣男士たちは、そこで長政の口から驚くべき事実を聞かされることとなる。
長政たちと話をしている最中、時間遡行軍の襲撃を受けた山姥切と山伏は、交戦中にそこにいるはずのない《あるものら》と遭遇する。混乱を極める中、山姥切は過去の出陣で起こった事象と照らし合わせ、自分たちを取り巻く時間軸の流れに異変が起こっていることを予測する。
そして、敗北した因縁の地で過去の己自身と向き合うことを余儀なくされるのであった。
異変の巻き起こる小田原の地で、《過去を乗り越えるための戦い》に挑んでいくこととなる。(公式HPより引用)
今作は三日月宗近が顕現する以前のまだ本丸が出来て間もない頃の物語と義伝の後、再び小田原征伐の時代への出陣という二部構成となっている。前作義伝より山姥切国広、小夜左文字が続投、へし切長谷部の復帰と新たに骨喰藤四郎、同田貫正国、山伏国広、日本号、博多藤四郎、ソハヤノツルキが参戦した。
顕現して間もない山姥切たちの初々しいやり取りや殺陣の演じ分け、序伝終盤での衝撃的な展開、序伝で散らばめられた伏線を如伝で全て回収しきる圧巻のシナリオと演出などますますパワーアップした作品となっている。
また円盤特典にもう一つのジョ伝、外伝の前日談である「恕伝 呑み取りの槍」が収録されている。
演出・脚本:末満健一
音楽:manzo、テルヨシザワ
キャスト:荒牧慶彦(山姥切国広)、和田雅成(へし切長谷部)、納谷健(小夜左文字)、北川尚弥(骨喰藤四郎)、武子直輝(同田貫正国)、横山真史(山伏国広)、成松慶彦(日本号)、木津つばさ(博多藤四郎)、飯山裕太(ソハヤノツルキ)、山浦徹(黒田官兵衛)、伊阪達也(黒田長政)、川下大洋(豊臣秀吉)、日南田顕久(弥助)、松川信也(母里友信)
悲伝 結いの目の不如帰
2018年6月2日~6日に東京・明治座、6月14日~7月1日に京都・京都劇場、7月4日~6日に福岡・北九州ソレイユホール、7月19日~22日に東京・日本青年館ホール、7月25日~29日に東京・天王洲銀河劇場にて上演。
2018年10月31日にBlu-ray&DVDが発売。
物語
本丸にも、今や多くの仲間たちが増えていた。
ある日、永禄八年 永禄の変へ出陣する刀剣男士たち。
戦国の世では、室町幕府第十三代・征夷大将軍 足利義輝が三好義重・松永久通らの手によって最期の時を迎えようとしていた。
一方、刀剣男士たちの歴史を守る戦いは激化の一途をたどっていた。
出陣に次ぐ出陣。
終わりの見えぬ戦い。
本丸の仲間も増えたとはいえ、刀剣男士たちは徐々に疲弊を色濃くしていく。
山姥切国広はとある出陣先で、《正体不明の敵》と出会う。
それはあらゆる時代に現れ、まるで刀剣男士と対等に戦うチカラを得るために経験を積み重ねているように思えた。
「ぼくは……よしてるさまを……しなせやしない……」
その敵と対峙した三日月宗近が取った行動とは―――――――(公式HPより引用)
「集大成」と銘打たれて発表された作品であり、かつてないほどに刀剣乱舞の世界に切り込んだ内容となっている。
また中盤以降の展開、そして終幕は、文字通り衝撃的な内容となっている。しかし大千秋楽において終盤の「一つの展開」が変わっており、ここに至るまでに積み重ねられてきた意味と「希望」を見出す事も出来る。
なお「鵺と呼ばれる」は当初ネタバレそのものであった為、存在自体が不詳だった。しかし後にファンからの強い要望によってブロマイドが物販に加わり、連日完売報告が上がるなど好評を博した。
脚本・演出:末満健一
音楽:manzo、テルジ ヨシザワ
キャスト:鈴木拡樹(三日月宗近)、荒牧慶彦(山姥切国広)、三津谷亮(骨喰藤四郎)、椎名鯛造(不動行光)、和田雅成(へし切長谷部)、和田琢磨(歌仙兼定)、健人(鶴丸国永)、東啓介(燭台切光忠)、川上将大(大般若長光)、前山剛久(鶯丸)、加藤将(大包平)、玉城裕規(小烏丸)、中河内雅貴(足利義輝)、碓井将大(鵺と呼ばれる)
慈伝 日日の葉よ散るらむ
2019年6月14日~23日に東京・品川プリンスホテル ステラボール、6月28日~7月7日に大阪・サンケイホールブリーゼ、7月11日~15日に兵庫・AiiA 2.5 Theater Kobe、7月19日~8月4日に東京・品川プリンスホテル ステラボールにて上演。
2019年11月6日にBlu-ray&DVDが発売。
脚本・演出:末満健一
音楽:manzo、テルジ ヨシザワ
キャスト:荒牧慶彦(山姥切国広)、和田雅成(へし切長谷部)、健人(鶴丸国永)、前山剛久(鶯丸)、加藤将(大包平)、川上将大(大般若長光)、磯野大(大典太光世)、飯山裕太(ソハヤノツルキ)、木津つばさ(博多藤四郎)、大崎捺希(前田藤四郎)、設楽銀河(五虎退)、横山真史(山伏国広)、武子直輝(同田貫正国)、小林涼(太郎太刀)、小坂涼太郎(次郎太刀)、谷水力(南泉一文字)、梅津瑞樹(謎の人物 / 山姥切長義)、蒼木陣(陸奥守吉行)
東京公演のみ:納谷健(小夜左文字)、大阪公演のみ:北川尚弥(骨喰藤四郎)、兵庫公演のみ:椎名鯛造(不動行光)、東京凱旋公演のみ:和田琢磨(歌仙兼定)
物語
思い出の品々を抱え、荷運びが続く。
行われているのは、審神者の命による<新たな本丸>への引っ越しであった。
新天地での生活。出陣の任も成し、本来の役割を果たせるようになってきた刀剣男士たち。
そこへ、深まりゆく秋の風を纏い<新たな刀剣男士>がやって来る――(公式HPより引用)
慌ただしくも穏やかな日々の中、刀剣男士達は「特命調査聚楽第」の後に本丸に赴任してきた山姥切長義を出迎える事となる。近侍にして初期刀の山姥切国広との間に起きるであろう面倒を回避する為に奔走するものあり、新刃歓迎にかこつけて宴会を開こうとするものあり。そうした中で五虎退が「なくしもの」をしてしまい、手の空いた者が失せ物探しに協力する。
やがて本歌と写しは鉢合わせし、一部の者が心配していた通り険悪なムードに。互いに譲れぬ想いと「山姥切」の名をかけ、主の許可を得た上で、本丸全体を使った「演練」が開かれる事となる……
「悲伝」のその後、新たな本丸での物語を描く。過去作と比較すると全体的にコメディタッチで描かれており、観客席からも多くの笑いが起きた。
登場する刀剣男士の数は過去最大で、公演替わりの刀剣男士も4振登場。DVDには公演ごとに異なる出演場面が収録されている。
維伝 朧の志士たち
2019年11月22日~12月1日に東京・TOKYO DOME CITY HALL、12月6日~15日に兵庫・AiiA 2.5 Theater Kobe、12月20日~2020年1月12日に東京・TBS赤坂ACTシアター、1月17日~18日に福岡・福岡サンパレス ホテル&ホールにて上演。
2020年4月15日にBlu-ray&DVDが発売。
脚本・演出:末満健一
キャスト:蒼木陣(陸奥守吉行)、櫻井圭登(肥前忠広)、三好大貴(南海太郎朝尊)、田淵累生(和泉守兼定)、小西詠斗(堀川国広)、玉城裕規(小烏丸)、染谷俊之(鶴丸国永)、岡田達也(坂本龍馬)、神農直隆(武市半平太)、一色洋平(岡田以蔵)、唐橋充(吉田東洋)他
物語
入電──肥前忠広より突然の出陣要請。
本丸は陸奥守吉行、和泉守兼定、堀川国広、鶴丸国永、小烏丸の5振りの出陣を決めた。
行き先は1863年の文久土佐藩、土佐勤王党が恐怖政治を敷く“放棄された世界”である。
出陣先で肥前忠広、そして南海太郎朝尊と合流した刀剣男士たちはこの歴史改変を正すべく
その中心人物の捜索を開始。
任務中に出会った坂本龍馬と共に行動を起こすことを決めるが……(公式HPより引用)
「特命調査 文久土佐藩」を題材とした、刀ステの新たな一歩となる物語。
「慈伝」より陸奥守吉行、「悲伝」より小烏丸が登場し、新たに肥前忠広、南海太郎朝尊、和泉守兼定、堀川国広が参戦。また鶴丸国永は「虚伝」初演以来の染谷俊之が演じる。
文久土佐藩に出陣した刀剣男士は肥前忠広と合流。しかし成り行きでやり合う事になった土佐勤皇党党員が、人間でありながら尋常ならざる力を持っている事に驚く。諍いを止めようと飛び込んだ坂本龍馬によって窮地を救われる事となるが、城下町の淀んだ気配や違和感など、「放棄された世界」の異常性が少しずつ露わになっていく。
更に、本来政敵であった筈の吉田東洋が土佐勤皇党の盟主となった事が判明。武市半平太に命じられた岡田以蔵の襲撃を受ける。単独で刀剣男士を圧倒する以蔵から仲間を逃がす為にその場に残った陸奥守は、そこであまりにも衝撃的な事実を突きつけられる事となる……
目まぐるしく動く舞台セットを縦横無尽に駆け回っての殺陣、謎が謎を呼ぶ展開、不可解な行動を取るある時間遡行軍、そしてクライマックスの「元凶」との戦いなど、「新たなる刀ステのターニングポイント」となった。
綺伝 いくさ世の徒花
2020年6月8日~14日に東京・天王洲 銀河劇場、6月23日~7月5日に兵庫・AiiA 2.5 Theater Kobe、7月10日~12日に福岡・福岡サンパレス ホテル&ホール、7月17日~8月2日に東京・品川プリンスホテル ステラボールにて上演。
登場する刀剣男士達から「特命調査 慶長熊本」を題材とした内容である。また、本作で初めて女性キャストが採用された。
脚本・演出:末満健一
キャスト:和田琢磨(歌仙兼定)、梅津瑞樹(山姥切長義)、佐野真白(にっかり青江)、松井勇歩(亀甲貞宗)、伊崎龍次郎(獅子王)、大見拓土(篭手切江)、塚本凌生(古今伝授の太刀)、星元祐月(地蔵行平)、七海ひろき(細川ガラシャ)、三浦浩一(大友宗麟)、早乙女じょうじ(細川忠興)、山浦徹(黒田孝高)、黒川恭佑(高山右近)、堀田勝(小西行長)、石原正一(大村純忠)、船木政秀(有馬晴信)、講談師(神田山緑)
後に新型コロナウイルスの影響により形を変え、科白劇 舞台『刀剣乱舞/灯』 改変 いくさ世の徒花の記憶として2020年7月16日~8月2日に東京・品川プリンスホテル ステラボール、8月4日~9日に東京・日本青年館ホールにて上演。
「他の本丸が記した報告書を回想する」という形式で、本来の物語とは似て非なる内容にて「特命調査慶長熊本」が独自の展開で描かれる。舞台上ではソーシャルディスタンスを心がけて距離を保ちつつ、殺陣はスクリーン投影と、新たに実装された「刀装」こと講談師の熱い語りにより、刀ステ従来の迫力を見せた。
「刀剣乱舞-ONLINE-」五周年を記念した『ミュージカル 刀剣乱舞』との合同LIVEイベント。2020年8月11日に東京ドームにて開催予定だったが新型コロナウィルスの影響により無観客開催→延期となり、当日は「刀剣乱舞大演練~控えの間~」として、リモートでのトークイベントとなった。
刀ステからは三日月宗近、大典太光世、ソハヤノツルキ、にっかり青江、鯰尾藤四郎、※骨喰藤四郎、前田藤四郎、博多藤四郎、五虎退、薬研藤四郎、大包平、鶯丸、太鼓鐘貞宗、亀甲貞宗、大般若長光、※江雪左文字、宗三左文字、小夜左文字、歌仙兼定、和泉守兼定、陸奥守吉行、山姥切国広、山伏国広、堀川国広、大倶利伽羅、へし切長谷部、不動行光、獅子王、小烏丸、同田貫正国、※鶴丸国永、太郎太刀、次郎太刀、日本号、篭手切江、南泉一文字、山姥切長義、南海太郎朝尊、肥前忠広、古今伝授の太刀、地蔵行平が出演する。
※骨喰藤四郎は北川尚弥と三津谷亮、江雪左文字は輝馬と瀬戸祐介、鶴丸国永は染谷俊之と健人、各両名が登場。
音楽関係
「虚伝 燃ゆる本能寺」初演(2016年5月上演)のオリジナルサウンドトラックCDが2017年1月25日に発売。
「義伝 暁の独眼竜」オリジナルサウンドトラックCDが2017年11月29日に発売。
「ジョ伝 三つら星刀語り」オリジナルサウンドトラックCDが2018年5月2日に発売。
「悲伝 結いの目の不如帰」オリジナルサウンドトラックCDが2018年11月28日に発売。
「慈伝 日日の葉よ散るらむ」オリジナルサウンドトラックCDが2020年1月8日に発売。
「維伝 朧の志士たち」オリジナルサウンドトラックCDが2020年5月27日に発売。