刀について詳しくは→陸奥守吉行
プロフィール
「わしは陸奥守吉行じゃ。せっかくこがな所に来たがやき、世界を掴むぜよ!」
「おんしゃは、目標はあるがか?」
「そら、戦のはじまりじゃあ!」
「よぉ狙って…ばん!」
公式による事前紹介
【幕末の英雄、坂本竜馬の打刀】
坂本竜馬が佩刀していたとされる打刀。
田舎くささは抜け切らないが新しいもの好き。
自身の野心と主への忠誠心、どちらに対しても真っ直ぐ。
豪快かつ、剛直な性格。剣は時代遅れだと言い、銃も携えている。
装備は完璧だが、本来は戦を好まない優しい心の持ち主。
がははは!と豪快に笑う彼の懐はどんなに広いのでしょうか…!
概要
チュートリアルで最初に選択できる初期刀の一振り。
坂本龍馬の佩刀で暗殺時も共にあった打刀。
初期刀の中では打撃の初期値がトップ。初期実装の打刀全体でも2番目。
また、衝力の初期値も山姥切国広と並んで初期刀の中のトップである。
一方、機動・統率の初期値は打刀全体の最低値(大和守安定、宗三左文字と同列)。
キャラクター像
坂本龍馬の愛刀として知られる打刀。
どこか田舎くささが抜け切らない風貌であるが、新しい物好きで、先を見据えた考え方を大切にする。
自身の野心と主への忠誠心、どちらに対しても真っ直ぐ。
(公式設定集「刀剣乱舞絢爛図録」より引用)
元の持ち主である坂本龍馬に影響されたのか土佐弁で話す。
因みに中の人は高知県出身のため、イントネーションに違和感がないと高評価。
方言以外にも龍馬の人物像や逸話を元にしたと思われるセリフや設定が随所に見られる。
自分も刀なのに剣は時代遅れだと言い、拳銃を持っている。
これは龍馬が旧友に「銃の前には刀なんて役にたたない」と言ったという逸話からくるものと思われる。
装備の際にも「大砲とか装備できんかの?」と言ってくるので、彼に銃兵の刀装を装備させてあげたくなる審神者はよく居るが、残念ながら打刀に銃兵は装備できない。
戦闘時に銃を使っているのかどうかは解釈が分かれるところであったが、和泉守兼定との手合せ会話によると「銃が使えない状況なら剣術を使う」ようだ。
龍馬が剣の達人であったことも影響しているのか、和泉守兼定や大和守安定との手合せ終了時、その剣筋や剣の腕前に良い評価をされている。
ちなみに、大和守安定との手合せで登場する「北辰一刀流」は、沖田総司と坂本龍馬が免許皆伝書を取得した流派である。
戦については「戦なぁ…必要なら仕方ないがのう」とあまり気がすすまないらしく、戦闘MVPの誉を取ってもやや反応に困っている様子。
反面、演練では「戦術研究が必要やき」と乗り気だったり、馬当番や畑当番はむしろ満喫しているようで、出陣以外のたいていのことは楽しそうに引き受けてくれる。
また、負傷時に本丸で触れると拒絶したり不快そうにする男士が多い中、彼は辛そうに笑いながらも、むしろこちらを気遣うようなことを言ってくれる。
万屋では「商談ならわしに任せちょけ」と悪戯っぽく言ってきたり、資源マスでは臨時収入を得たと楽しげな笑い声を発したり、元の主譲りの才気が窺える面もある。
『刀剣乱舞絢爛図録』の設定画で、右のわき腹に大きな傷痕があることが判明した。
傷の詳細は一切言及されていないが、龍馬暗殺時の「敵の刀を鞘ごと受けたが防ぎきれずに鞘が割れ、敵の刃は陸奥守の刀身に達した」という一説が思い出される。
回想と特殊会話
回想
新撰組局長の愛刀である長曽祢虎徹とは、同じ部隊にして1-4「維新の記憶:鳥羽」へ出陣すると回想其の14『近藤VS龍馬』が発生する。
この回想では陸奥守吉行の達観した精神が窺える。事前紹介文での彼の人柄や、「先を見据えた考え方を大切にする」というのも表れているのかもしれない。
2019年4月24日~5月15日のゲーム内イベント「特命調査文久土佐藩」にて、岡田以蔵の刀である肥前忠広および武市半平太の刀である南海太郎朝尊が実装され、特命調査イベント回想、その二振との通常回想も同時に実装された。
肥前忠広と同じ部隊にして出陣(通常マップなら場所は問わない)すると回想其の65『由来は近くも今は遠く』が発生する。
肥前忠広はかつて坂本家伝来の刀であり、龍馬が脱藩する際に持ち出された(その後岡田以蔵の手に渡っている)が、その史実を思い起こさせる内容となっている。
また、陸奥守吉行が元主の言葉を自分の言葉として昇華していることも窺わせる。
肥前忠広、南海太郎朝尊の二振と同じ部隊にして出陣(通常マップなら場所は問わない)すると回想其の66『由来は近く、心も近く』が発生する。
この回想では各刀剣男士の顕現の仕方の傾向についての推測や、予想の一つとして陸奥守吉行が元主の逸話を元に顕現しているだろう事が明かされる。
ちなみに顕現傾向と個の性格はまた別の模様。
特殊会話
元の主が龍馬と対立する立場にあった新撰組の刀と、手合せで特殊会話が発生する。
近侍の際の本丸セリフで「新撰組の刀とは喧嘩になりそうぜよ」と語っていたが、彼らとの手合せでは長曽祢虎徹とは回想を踏まえてか堅さはあったものの、全体的には和やかな様子であった。
元の主が龍馬と同郷かつ土佐勤王党の同志であった肥前忠広、南海太郎朝尊と手合せさせた場合、陸奥守吉行のセリフは通常どおりだが、相手となる肥前忠広、南海太郎朝尊のセリフが変わる特殊会話が発生する。
イラストレーターの名義変更
初期はイラストレーターの個人名が非公開であったが、2016年3月18日のメンテナンスで刀帳のイラストレーター名が現在の「煮たか」へ変更された。
また同日、煮たか氏のTwitterアカウントにて「刀剣乱舞でも煮たか名義で活動できるようになりました」とのアナウンスがあった。
2015年8月に発売された「刀剣乱舞絢爛図録」および購入特典「刀剣乱舞戯画」のイラストレーター名は「マヨ」となっていたが、刀剣乱舞絢爛図録での表記はその後の重版で現在の名義へ変更されている。
余談
二次創作において、「芋が好物」「畑仕事が好き」という創作設定をしばしば見かけるが、手合せ以外の内番時に大量のさつまいもが入った籠を抱えていることや、畑当番の際の「まっこと、充実した時間を過ごしたぜよ」等のセリフからそう解釈されているようだ。
同じく二次創作で見かける赤いシャツに黒いベストの洋装姿は、「刀剣乱舞戯画」に掲載された煮たか氏の非公式イラストにあったもの。
アニメ『刀剣乱舞-花丸-』三話でカステラを食べて喜び、『活撃/刀剣乱舞』二話で自己紹介の際に好きな食べ物として軍鶏鍋と鯖寿司を挙げている。
なお、カステラ、軍鶏鍋、鯖寿司のいずれも元主である坂本龍馬と縁深い食べ物である。
極
2018年4月3日に新たな極の姿の刀剣男士として陸奥守吉行と思わしきシルエットが公開され、その実装が4月10日だと公式から発表された。さらにこの刀を筆頭に、8月までに毎月一振り、初期刀の極が実装されることも併せて発表された。
4月は坂本龍馬が海援隊の隊長になった時期である。正確な日付は明らかにされてないが、イロハ丸の事故が4月23日であったことから恐らく四月上旬の可能性がある。
また、坂本龍馬に「正四位」の位が送られたのは1891年4月8日。
メディアミックスにおける描写
アニメ『刀剣乱舞-花丸-』
大和守安定よりも前に顕現している、先輩刀剣男士の一人として登場。本作では写真を趣味としているらしく、3話では湿板写真を用いて鶯丸と平野藤四郎の記念写真を撮っていた。回を追うごとにポラロイドカメラ、レンズ付きフィルムとカメラの性能が上がっており、1期最終話では一眼レフを入手し、全員の集合写真を撮った。
6話では江戸の遠征任務の部隊長を任されている。部隊のメンバーは、大和守、加州清光、山伏国広、御手杵、博多藤四郎。主のために山茱萸を探す道中、大和守と共に熊と遭遇する。すぐさま刀を抜こうとする大和守を制し、対話によって熊を退け、「剣や銃を抜かんでも心で対話すれば分かりあえる」と坂本龍馬の心意気を説いた。この回のED『お気楽珍道中』も担当。
11話では顕現したばかりの長曽祢虎徹と前の主自慢合戦に突入。その様子を見ていた燭台切光忠からは「仲が悪いから良いんだよ」と評された。なお、OPには長曽祢と将棋に興じる様子が挿入されている。ちなみに、この時陸奥守の傍に置かれている湯飲みは、生前坂本龍馬が愛用したものと同じデザインとなっている。
2022年公開の「特『刀剣乱舞-花丸-』~雪月華~」雪之巻では、後半で文久土佐藩の特命調査が行われる。土佐に通暁する陸奥守を隊長とし、静形薙刀、小夜左文字、白山吉光、大般若長光が調査へと向かった。
美しくも異質な夜空の下の土佐城下町にて、先行調査員の肥前忠広、更に南海太郎朝尊と合流。時間遡行軍の残骸(モザイク入り)を用いた罠で城下を混乱させ、敵の首魁を高知城天守閣へと追い込み、これを討伐する作戦が展開。足止めを引き受けた肥前達に後を任せてまみえた首魁の正体を察するも、激闘の末に銃を使いこれを撃破し、ひとまずの決着をつけた。
本丸帰還後は肥前と南海の歓迎会でおおいに盛り上がり、修行の旅へと向かう清光に龍馬の言葉を教えた上で送り出す。また1~2週限定のEDテーマ「夜明けの空」を、肥前と南海と共に担当している。
アニメ『活撃/刀剣乱舞』
アニメでは1話から登場。和泉守兼定、堀川国広、蜻蛉切、薬研藤四郎、鶴丸国永らと共に「第二部隊」に任命される。
嬉々として蒸気船を見に行き、「物やて夢を持つのは自由」と言い、「龍馬が見たくても見れんかった世界をこの目で見てみたい」と自らの野心を語るなど、人の姿を得た生活を楽しんでいる様子。任務においては「歴史抑制力」により多少の死人では歴史は改変されないとしても、目の前で命の危機にさらされる人を見捨てず救命しようとし、現地人を惨殺し時に利用する時間遡行軍には憤りを見せる。しかし、時間遡行軍にそそのかされた人間であっても、対話を試みようとするなど、純粋さと真っすぐな気質を持っている。一方で、しつこく自分達を追いかけまわす現地の兵士に対しては「峰打ちぐらいなら…」と発言していたり、よく和泉守と軽口の応酬になったりするなど血気盛んな一面も。
9話では1866年の京都に出陣し、寺田屋事件の歴史改変を阻止する任務にあたった。その任務の最中、歴史改変の影響か史実と異なった状況で窮地に陥る元主の坂本龍馬と偶然対面し、彼を救った後は二人で追っ手から逃亡することとなる。
龍馬の最期を知る陸奥守は、道中「逃げるか…一緒に、どこか遠いところへ」と複雑な胸中を吐露しながらも、史実通り龍馬を薩摩藩邸へと送り届けた。
また、最後に去って行く龍馬の背中に向けて「わしは、おまんの生き様が好きやき」と呟き、龍馬に対して深い敬愛の情を持っていることを窺わせた。
ゲーム『グランブルーファンタジー』
『活撃/刀剣乱舞』とのコラボイベント「蒼天のえにし」に登場。刀の陸奥守吉行がイベント限定武器として追加された。
ミュージカル『刀剣乱舞』
演:田村心(「~結びの響、始まりの音~」→「真剣乱舞祭2018」→「歌合 乱舞狂乱」→「壽 音曲祭2020」)
2018年春のミュージカル『刀剣乱舞 ~結びの響、始まりの音~』に初出演が決定。イメージカラーは「マリーゴールド」。
「~結びの響、始まりの音~」
大和守安定、和泉守兼定、堀川国広、長曽祢虎徹、巴形薙刀と共に幕末の函館へと出陣する。
顕現したのは最近ではないようで、『幕末天狼傳』より前に、長曽祢と共に鳥羽に出陣していた様子。近江屋で暗殺された龍馬達の死体を見ても冷静に振る舞うが、それ故和泉守に「心が無い」と言われてしまう。
一方で、気落ちしている面々に発破をかけたり、宴会ではしゃいだりするなど人好きの明るい一面も持ち合わせている。
中盤、かつての主について問われると「あの人の為に流す涙はもう枯れ果てた」と穏やかに語り、それならばせめて前を見て進む事がかつての主の代わりに出来る事だと述懐。そして終盤、和泉守と土方歳三の決着を見届けると……
「真剣乱舞祭2018」
「東西祭り対決」発端のうちの一振。西軍・高知「よさこい祭り」パートではメインを務めた。
長曽祢と蜂須賀虎徹の仲を気に掛けたり、今剣と手遊びに興じていたり等、「むすはじ」には登場しなかった刀達とも仲良くしている姿が見られる。
「歌合乱舞狂乱2019」
劇パートではお百度参りに参加したり、巴形薙刀や大和守安定、強引に巻き込んだ大倶利伽羅と共に畑に生えた謎の植物を引っこ抜くべく奮闘するなど、微笑ましい姿が見られた。
そして終盤の儀式「君待ちの唄」においては御手杵と共に「此方へ此方へ此方へ、さあさあ!」と高らかに呼ばわり、新たなる刀剣男士の顕現を促した。
「壽音曲祭2020」
和泉守と丁々発止のやり取りをしながら登場。
正月の呑み比べもカルタ取りも自分の圧勝だった、と主張する陸奥守に和泉守は怒り心頭。陸奥守の持っている「あの頃の京都カルタ」で決着をつけようという流れになるが、審判をしていた堀川が遠征でこの場にいないため勝負はお預けにしようと加州に宥められる。
去りゆく陸奥守と和泉守を見ながら、「最初のころと比べるとずいぶん仲良くなった」と大和守に言われるなどしていた。
なお、このカルタのやり取りは日替わりのアドリブとなっており、日によって違った会話が楽しめる。
二部では二曲目のあと、加州・蜂須賀と共にMCとして挨拶をしている。ここもまた日替わり要素となっており、毎回違ったやりとりをしていた。
「真剣乱舞祭2022」
大阪会場限定の登場。前説で諸注意を行い、和泉守兼定、肥前忠広と共に登場。
肥前に「わしとおんしの仲」と甘えて前説の手伝いをお願いしたり、和泉守が挑んできたカルタ勝負をさらりとかわす。また2018に続き祭りパートの「よさこい祭り」では肥前と共に先頭に立ち、審神者を歓喜させた。
舞台『刀剣乱舞』
演:蒼木陣(「慈伝 日日の葉よ散るらむ」→「維伝 朧の志士たち」)
「慈伝 日日の葉よ散るらむ」
2019年夏公演「慈伝 日日の葉よ散るらむ」にて初登場。
明るく面倒見の良い性格で、新入りの南泉一文字と共に布団を干したり、からかいながらも同じグループで荷運び当番を行ったりしている。
他の刀との仲も良好で、五虎退の探し物を手伝ってやったり、取り乱す歌仙兼定を宥めている。
実は、山姥切国広よりも少し後、歌仙と同時期に顕現した古株。山姥切と共に出陣した回数は少ないが、「吉行」と気の置けない呼び方をされ、良い信頼関係を築いている様子。また凱旋公演では歌仙が参加したのに伴い、終盤二振で会話する場面が三振になっている。
「維伝 朧の志士たち」
2019年冬公演「維伝 朧の志士たち」では主演を務める。
肥前忠広、南海太郎朝尊、和泉守兼定、堀川国広、鶴丸国永、小烏丸らと共に、歴史改変された文久土佐藩へ出陣。
土佐城下町で異常な力を見せる土佐勤皇党の党員とにらみ合うが、はからずもこの時代この地にはいない筈の坂本龍馬と出会い、助けられる。
この時何故か笑顔で「おんしとは会いとうなかった」と言うも、龍馬からは「むっさん」と呼ばれ、肥前ともども「他人のような気がせん」とも言われた。
第一幕終盤で衝撃的な真実が明かされ、龍馬ともども捕らわれの身となる。しかし謎の時間遡行軍により縄を解かれて脱出、人ならざる「朧」の岡田以蔵を下したばかりの部隊との合流に成功した。
その後、龍馬と共に以蔵に「ぼでえがあど」になってくれるよう頼み、激戦の末に高知城へと至った。そこでこの世界の原因となったのが、武市や以蔵の死を知らされて「もしもあの時をやり直せたら」と考えてしまった龍馬から生じた「朧」、すなわち今まで同行していた龍馬その人である事が判明する。
ようやく自分が何者であるかを理解した「朧」の龍馬は慟哭、坂本家の家宝である陸奥守に討たれる事を望むが、無抵抗の相手を斬りたくないとして陸奥守は拒絶。全力で戦いたいと申し出て、最後の戦いが始まる。
その果てに陸奥守が見出した、「自分は何者であるか」という答えは……
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