概要
1991から1998年まで販売されていた軽乗用車。
形式名はE-EA11R及びE-EA21R型。
11RではF6A型ターボエンジン、21RではK6A型ターボエンジンを搭載。
21RのみATがある。
FRの2シーターオープンカーで、同年代に発売されていた軽自動車のスポーツカーである
マツダのオートザムAZ-1、ホンダのビートと共に平成ABCトリオと呼ばれる。
当時の軽乗用車としては過剰とも言えるほどの走行性能と装備を備えており、その圧倒的なコーナリング性能や山道での加速の良さなどから現在も愛好者の間では高い人気を持つ。
アルミ製ルーフは三分割されてリアガラスは格納式となっており、一部を残す事でTバールーフやタルガトップなども可能。
カプチーノは、スズキが同じ縦置きエンジンのFRベース4WD車のジムニーを生産していた事で誕生した一種のコンセプトモデルとも言える。
ECU交換や書き換え等で馬力等の制限を外したり、タービン換装したりするなどの大きなカスタマイズでハイパワー化させることが比較的容易である。
フロントミッドシップの広いエンジンルームを持つ事から、一部のオーナーの手によってエンジンスワップで他の市販車のエンジンに換装された車体も多い。
中にはドラッグレース用として、スカイラインGT-RのRB26やRX-8の13Bといった大排気量エンジンを載せるという、トンデモカスタムがされる事もある。
峠での公道レースを描いた漫画頭文字DではEA11Rが対戦相手のマシンとして登場し、超人レベルである主人公のAE86型スプリンタートレノに大善戦した。
この活躍ぶりがアニメやゲームにもされた事から、カプチーノの名がさらに広く知られる事にもなった。
一方で知名度の上昇により程度の悪い個体やオーバーホール前提の個体をめぐるトラブルも相次いだようである。