概要
ダークシグナーと呼ばれる者達が扱う召喚方法で、通常のシンクロ召喚とは違う、ダークシンクロによって召喚可能なシンクロモンスター(ダークシンクロモンスター)を喚び出す事が出来る。
チューニング(ダークチューニング)には専用のダークチューナー(略称はDT)と呼ばれるモンスターを使う。
通常のシンクロ召喚はチューナーとチューナー以外のモンスターのレベルを合計する足し算だが、ダークシンクロの場合は引き算を行うのが最大の特徴。
それも、レベルの低いモンスターからダークチューナーのレベルを引くため、レベルがマイナスの値になる。
カード枠はその名の通り黒色で、レベルを表す星マークの位置が逆(左詰め)になっており、星の色も不気味な青色である。
全体的にシンクロモンスターを反転させたようなフォーマットと言える。
……というか後に登場したエクシーズモンスターとソックリだが、特に関連性は無いようだ。
いちいち「ダーク」と名がついてることから分かるように闇のシンクロ召喚であり、召喚の演出もかなり不気味。
具体的にはダークチューナーから発生したレベルの星が素材となるモンスターの体に食い込み、そのモンスターが持つレベルを消滅させて内側から破壊。その後、黒く染まった星が環状に連なり、その中心からダークシンクロモンスターが現れる……というもの。
この際に素材のモンスターが怯えたり、苦しみ悶えて破壊されるというショッキングな演出がなされており、邪悪さを際立たせている。
ちなみに、ダークシグナーの中でもカーリー渚とミスティ・ローラは作中においてはダークシンクロを行っていない。
ただし、一応この二人がそれぞれ使用するカテゴリには、OCGオリジナルのシンクロモンスターが存在している。
OCGにおいて
レベルがマイナスになる・シンクロモンスターとの区別・ダークチューナーの存在……など、ルール的にややこしい仕様が多く、裁定もややこしくなる為OCGでは採用されておらずアニメでダークシンクロモンスターとして登場したモンスターは、全てOCGでは通常のシンクロモンスターとしてOCG化されている。
そもそも数字を足す事に比べ引くという分かり難い点と、ダークシンクロで使う負の数の計算を習うのが現実で中学生の年代になる為、小学生など視聴者内で理解できない層も出てくるというTCG販促としての問題を抱える為かOCG内でこれに似た引き算式のシンクロモンスターが実装されたのはラッシュデュエルが登場し5D's放送終了から10年経過した段階の2021年の「ベアルクティ」とかなり時期も経過している。
OCG版は全体的に、アニメで召喚された際に素材として使用されたモンスターを強く意識した非常にキツい縛りの素材指定がされている。
(例えば、「氷結のフィッツジェラルド」は闇属性の「DT カタストローグ」と獣族である「ブリザード・リザード」1体で召喚されたので、OCG版では闇属性チューナー+チューナー以外の獣族モンスター1体という縛りがついている。)
効果自体の再現性はそれなりだが、この欠点のせいで汎用性がかなり低い上に召喚の難易度も高いので、現状ではやや扱いが難しいという評価を受けている。
ゲーム作品において
『TAG FORCE』シリーズ(TF4〜)ではオリジナルカードとして導入されている。
つまり、原作仕様のダークシンクロをプレイヤーが行うことも可能。
またTF5からはOCG版とダークシンクロ版の両方が収録され、使い分けることが可能となった。
仕様としては、召喚方法以外は通常のシンクロモンスターと同様の扱いとなっている。
そのためシンクロモンスターのサポートカードの恩恵を受ける事ができるし、機皇帝にもちゃんと吸収される。
マイナスレベルも通常のレベルと同じ扱いなので、残念ながらエクシーズモンスターのように「レベル制限B地区」などをすり抜けることは出来ない。
『デュエルリンクス』においては、ダークシンクロ自体は採用されていないが、ダグナー鬼柳の「ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン」や、ダーリーの「フォーチュンレディ・エヴァリー」のシンクロ召喚の際にダークシンクロの演出や召喚口上が見られる。
本編で該当するモンスター
余談
OCG出身のベアルクティはダークシンクロに似ているという記述が目立つ。