「漆黒のトバリ下りし時、冥府の瞳は開かれる・・・」
「舞い降りろ闇よ!ダークシンクロ!」
「出でよ、ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン!」
概要
通称「百眼龍」。名前に反して、イラストの目は120個以上ある。
テキスト
シンクロ・効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守2500
闇属性チューナー+チューナー以外の悪魔族モンスター1体以上
(1):1ターンに1度、自分の墓地からレベル6以下の闇属性の効果モンスター1体を除外して発動できる。
このカードはエンドフェイズまで、そのモンスターの元々のカード名・効果と同じカード名・効果を得る。
(2):このカードが破壊され墓地へ送られた場合に発動する。
デッキから「地縛神」モンスター1体を手札に加える。
解説
ほかの☆8シンクロとは異なり、素材に2重の指定がかかっているため、普通のデッキでは非常にシンクロ召喚しづらい。
悪魔族で専用デッキを作るか、指定素材を満たしやすい「インフェルニティ」デッキでなければ扱うのは難しいだろう。
攻守のステータスは「青眼の白龍」と同じであり、場に出せれば心強い。
1つ目の効果は、墓地のレベル6モンスターを除外し、その名前と効果をターン終了時までコピーするというもの。
同様の効果を使えるモンスターに「ファントム・オブ・カオス」がいる。
あちらは通常召喚可能で、コピーするモンスターに制限がなく、攻守までコピーできるため、効果モンスターの効果を使いたいだけならあちらの方が優秀ではある。
しかし、こちらは攻撃力3000のままでコピーでき、戦闘ダメージも与えることができるため、一概にどちらが強力とは言えない。
たとえば、直接攻撃可能の効果を持つが攻撃力が500しかない闇属性「人造人間7号」の効果をコピーすることで、攻撃力3000の直接攻撃を喰らわせるというのは、「ファントム・オブ・カオス」には出来ない芸当である。
ほかにも「プリーステス・オーム」等、「強力な効果を持つが攻守の低いモンスター」の効果を、低攻撃力をさらけ出すことなく使用できるのも強みである。
しかし、やはり「闇属性・星6以下」という制限や、一度コピーしたモンスターが除外される点には注意したいところ。
2つ目の効果は、破壊された時に「地縛神」をデッキからサーチできるというもの。
強力なモンスターである「地縛神」をサーチできるので一見強力な効果だが、実は非常に扱いづらい。
というのも、「地縛神」自体が扱いづらいモンスターだからである。
召喚するのに2体のリリースが必要な上、フィールド魔法が存在していなければ破壊されてしまう。
つまりただでさえ召喚しづらいこのカードと「地縛神」を組み合わせると、デッキの事故率がかなり上がってしまうのだ。
勿論無理やり両者を併用するデッキは存在する。
活用法
このカードは「インフェルニティ」デッキにおいて使われることが多い。
「インフェルニティ」モンスターは闇属性で構成され、チューナーも存在し、悪魔族が多数存在するため、気軽にこのカードをシンクロ召喚することができる。
さらにそのほとんどが闇属性・星6以下なのでコピー効果も発動しやすいのだ。
近年ではこのカードと「インフェルニティ・ミラージュ」、「虚空海竜リヴァイエール」等を用いたループコンボが開発され、多くのインフェルニティ使用者のお供となっている。満足するしかねぇ!
アニメ・ゲームにおいての「ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン」
このカードは、OCG・アニメ・ゲームにおいて効果が大きく異なるのが特徴である。
アニメ版効果
闇属性・レベル-8 ATK/3000 DEF/2500
【闇属性・ダークシンクロ/効果】
チューナー以外のモンスター1体 - ダークチューナー
このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する場合、自分の墓地の闇属性モンスターのモンスター効果を得る。
このカードが破壊され墓地へ送られた時、自分のデッキからカードを1枚選択して手札に加える。
解説
あちらでは「ダークシンクロモンスター」と呼ばれる特別なモンスターで、召喚するのに「DT(ダークチューナー)」というモンスターが必要だった。
鬼柳はその効果で墓地のインフェルニティの効果を次々に発動する「ハンドレスコンボ」を駆使し、遊星を苦しめた。
攻撃名は「インフィニティ・サイト・ストリーム」。
タッグフォース版効果
闇属性・レベル8 ATK/3000 DEF/2500
【闇属性・ダークシンクロ/効果】
チューナー以外のモンスター1体 - ダークチューナー
このカードはシンクロ素材とするチューナー以外のモンスター1体のレベルからダークチューナーのレベルを引き、その数値が-8に等しい場合のみ、シンクロ召喚する事ができる。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、自分の墓地に存在する全ての「インフェルニティ」と名のついたモンスターと同じ効果を得る。
フィールド上に存在するこのカードが破壊された場合、自分のデッキからカード1枚を選択して手札に加える。
解説
PSP用ゲーム「遊戯王5D's タッグフォース4」「5」「6」では、アニメでのダークシンクロを再現したこのカードが収録されている。
(「タッグフォース5」「6」ではOCG版と別カード扱いで両方が収録されている。)
レベルの高い「DT」を召喚した上でシンクロしなければならないので、召喚条件はOCGよりも難しいかもしれない。
だがひとたび召喚されれば、墓地の「インフェルニティ」の効果を永続的に得られるので、かなり心強い。
例えば墓地に「インフェルニティ・ビースト」「ガーディアン」「ドワーフ」の3体が存在していれば、それだけで
- 自分の手札が0枚である限り、
- 攻撃時に相手は魔法・罠を使えない
- 戦闘・効果では破壊されない
- 味方全体が守備貫通効果を持つ
というバケモノが誕生することになる。
しかし、このバージョンのカードを使う際は、OCGにおけるインフェルニティデッキとは異なる構成にする必要があるため、手札事故には気をつけたいところ。
また、破壊されたときのサーチ効果も地味に強力。
同じくゲームオリジナルカードである罠カード「呪縛牢」を使えば、このサーチ効果を簡単に発動できるコンボとなる。
余談
海外では登場後、カード名が変更されるという特殊なエラッタが行われた。
当初のカード名は「Hundred-Eyes Dragon」と表記されていたが、
後に「Hundred Eyes Dragon」になった。
何故途中からハイフンが抜かれたのかというと、この表記が「Red-Eyes」カテゴリーとして扱われるものと誤解されかねなかったため(「Hundred-Eyes Dragon」)。イラストを見れば「レッドアイズ」の要素など欠片も見当たらないし、当然全く無関係なのだが、名前には確かにその表記が書かれていたので言い訳が難しかったのである。
関連イラスト
関連タグ
ダークシンクロモンスター
星4
星5
星6
星7
星8
- ダーク・フラット・トップ
- ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン