慟哭丸
どうこくがん
概要
三拳魔が力を合わせて放つ究極のリンギ。相手を封印しつつ、その生命力を奪い死に至らしめると言う恐るべき技である。
初出は修行その34で、マク達がシャーフー達七拳聖に対して使用。この技を受けた7名は各々がひしめき合う巨大な岩石の玉の様な姿(運動会の大玉転がしで使われる様な大きさ)にされた上で、その命の雫をマクに飲まれる羽目となったが、後に解放されて一命を取り留めた。
それ以降は出番が無かったが、修行その49(話数だけで見るならばTVシリーズ本編の最終回にあたるのだが、作中では「修行に終わりは無い」という事を体現しているのか、この表記になっている)におけるロンとの決戦において再び日の目を見る事となる。
ロンを倒す為、ゲキレンジャーの3名は魂のみとなった三拳魔達の手解きにより臨獣拳を体得。斯くして慟哭丸は激獣拳と共に元の1つとなった獣拳の最終奥義へと昇華され、この技によってロンを封印する事によって長きに亘る戦いに終止符が打たれた。慟哭丸自体、元々マクが来るべきロンとの決戦の為に秘密裏に編み出していた技だったが、それを現代の若き獣拳使い達が正義の心で使う日が来ようとは誰も予想しなかったであろう。
ブルー「獣拳は、正義の拳!」
イエロー「正しき者は、必ず勝つ!!」
レッド「ロン!これが……獣拳の力だ!!」
ロン「ふざけるなぁッ…!!永遠の闇に封印するつもりか……!!?幻獣の長である、この私をォオオオオオオオオオオ!!!」
斯くして、獣拳に関わる全ての者達の運命を狂わせた邪悪なる幻獣は、龍を模した金色に輝く玉へとその身を変えられ、身動き一つも取れず光すらも届かない暗闇の中で不死故に無尽蔵の生命力を永遠に搾取され続けると言う最低最悪の無間地獄へと堕とされるのだった。最後の戦いの後、慟哭丸を拾い上げ、シャーフーは言う。
「永遠の闇に1人……面白い事など1つも無いじゃろう……」
その後、封印されたロンは拳聖達にビリヤードの玉代わり(この事から見ても技をかける対象が「絶大な力を持つもの」であってもビリヤードの玉程度の大きさになる事からして「技をかけられた人数」に比例して大きさが変化すると思われる)にさせられる等の散々な扱いを受けるが、最終的にジャンがこれを預かる事になる。