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フローラ(DQ5)

ふろーら

エニックス(現スクウェア・エニックス)より発売されたRPG『ドラゴンクエストⅤ 天空の花嫁』に登場するキャラクター。

タグとしては「フローラ」の方が使われていることが多い。

CV:井上喜久子(ドラマCD版) / 花澤香菜(DQH以降) / 波瑠(アニメ映画「ユア・ストーリー」)

:杉本朝陽(舞台「ライブスペクタクルツアー」)

概要

サラボナに住む富豪ルドマンの娘で、お嬢様。後ろ髪を後頭部の辺りで結える大きなピンクのリボンがトレードマーク。おしとやかで心優しい女性だが、芯の強い面も持つ。主人公に一目惚れし、ゲーム中に発生する主人公の結婚イベントでの嫁候補の一人。

アンディという幼馴染がおり、主人公が他の嫁候補と結婚した際は彼と結ばれる。3人の嫁候補の中で主人公から選ばれなくても別の相手と結婚する描写があるのはフローラのみ。

ストーリー上では明らかにビアンカの方が目立つので、正直なところ素直にプレイしてたらフローラは嫁には選ばれにくいだろう。「子供の頃から親しい幼馴染を選ぶか、付き合いは薄いが自分を慕ってくれる令嬢を選ぶか」という究極の二択がゲーム的な意味を持って再現されている。

フローラと結婚した方が、道中でルドマンから強力なアイテムの贈り物が貰えるなどゲーム的に得になる面もあるが、フローラは当初ほぼ戦力にならないため、戦力としてはビアンカの方が有利である(詳しくは後述)。

PS2版以降のリメイクでは、主人公が少年時代のときに少しだが登場する場面がある。この時に主人公の顔を見て一眼惚れしていたらしく、結婚すると「実はずっと憧れていた」という旨のセリフが聞ける。

なお、DS版では新たに登場するキャラであるデボラの実妹。

フローラを選んだ場合の特徴

  • 結婚式場がカジノ船になる(PS2・DS)
  • ビアンカが使えない呪文(ベホイミイオナズン)を使用できる。反面、ビアンカが装備できる強力な防具を装備できない。
  • ルドマン邸に無料で宿泊できる(ただしフローラ長期離脱中は泊まれない)。また、旅の道中でルドマンからアイテムがもらえる。
  • の髪の色が青になる。
  • 結婚してからグランバニア到着までレベルが10から上がらないうえ、戦闘時の命令も出来ないため、あまり戦力にならない(SFCのみでリメイク以降はこの上限はなくなり命令もできるようになった。このためベギラゴン辺りまで修得すれば充分戦力にできるように)。
  • 会話システムでのセリフの特徴。あまり怒らないが怒るときは怒る。やや天然で、高所恐怖症だったり幽霊など心霊現象が苦手だったりする。基本的に淑やかだが、たまにはっちゃける。主人公が踊り子など他の女性に妙なことをすると(風呂覗きなど)怒るが、山奥の村でビアンカに会いに行くときは寛容。主人公の事は妻となった後でも「さん」付け、もしくは「あなた」と呼ぶ。また子作りに関しては「あなたが望むなら何人でも生んでみせますわ…ぽっ…」というなかなかに大胆な発言をする。
  • イベント時や最終決戦前のセリフで、ビアンカが嫁だった場合のセリフと対照的なセリフになってることが多い。
  • かつて占い師に(主人公と結婚して波乱万丈な人生をおくるという)運命を予言されたため、ルドマンの指示で、やがて来る試練に備え、修道院にて修業をしていたことが語られる。また、天空の盾はフローラが幼いころからずっとそばにあった物という、意味深なセリフが聞ける。
  • アンディが踊り子のスーザンと結婚している。

Ⅴ本編以外の登場作品

ドラゴンクエストⅨ

リッカの宿屋の客として登場。

後述するいただきストリートでのキャラが反映されている。

ドラゴンクエストⅪ

3DS版のみにある時渡りの迷宮のⅤの世界に登場。

呪いによりルドマンの姿に変えられてしまっている。

ドラゴンクエストヒーローズ

ビアンカと共に参戦。武器はDQ10で登場した「スティック」。

本編中に「明日結婚を控えている」と言っており、時期的にはⅤ本編の青年期序盤に当たり、まだ主人公が誰を嫁に選ぶか決めていない状態のようだ。

バイキルトを使えるため見た目通りの補助役と思いきや、敵を一転に集めるメイルストローム、継続してダメージを与え続けるクレセントムーン、さらにこの時点で使えるイオナズンなど、燃費は悪いもののバリバリのアタッカーとしても活躍できるキャラ。

ドラゴンクエストライバルズ

共通のレジェンドレアのカードとしてビアンカやデボラと共に参戦。

スキルリンクという能力が発動することで「ルドマンからの贈り物」という特技カード1枚を手札に加えることができる。そちらの効果はユニット1体にHP+2と特技ダメージを受けないを付与し更にカードを1枚引けるという便利なもの。

公式全国大会「勇者杯2018春」にて、優勝者のTAKEcake氏が選んだ優勝賞品として、通常版とは異なる特別仕様のフローラのカードがプレイヤー全員に配布された。

イラストは「TAKEcake」という名前にちなんでケーキを食べている可愛らしいものとなっている(参考)。

いただきストリート

何を間違えたのか自身が金持ちであることを鼻にかけて他人を見下す腹黒キャラになっており、原作とはまるで別人のような性格の本作のフローラのことを「黒ーラ」等の呼称で別キャラ扱いするファンも多い。

DQ&FF 30th」では流石にやり過ぎと判断されたのか、もしくは先述のヒーローズ以降はゲーム作品でも声がつくようになった関係なのかは不明だが、悪女らしさが大きく減り、他プレイヤーを見下したり攻撃的だったりな台詞も大幅に減っている。

アニメ映画「ユア・ストーリー」

ルドマンに「パパスの協力者」という設定が追加されたため、彼女にも「リュカの幼馴染」という設定が追加された。ブオーン討伐後に(ビアンカの後押しもあった)リュカのプロポーズを受ける。しかし、その夜にリュカが宿屋で出会った謎の老婆から渡された「本心を覗ける聖水」によって……?

なお、この老婆の声を担当しているのはフローラと同じ波瑠氏である

余談

実は、ルドマン夫妻の血の繋がった娘ではなく養子であり、ビアンカとは異なり、自身もそのことを知っている。

ビアンカとは他人とは思えないという言葉からビアンカとは生き別れた姉妹ではないかという考察もある。

『ヒーローズ』以降声を担当することとなった花澤香菜氏は過去にラジオでたまたまDQ5の嫁選びに関する話題になった時、シリーズの知識がなかったことから「(嫁候補は)お金持ち(=フローラ)と貧乏(=ビアンカ)」と勘違いし、間髪入れず「じゃあお金持ちの方がいいね」と発言している。

『ユア・ストーリー』にてヘンリー役を担当した坂口健太郎氏は、収録現場で「僕はフローラ派」と言ったらみんなから驚かれたという。

ドラクエ公式公認のパロディドラマ「勇者ヨシヒコシリーズ」の第3作目「勇者ヨシヒコと導かれし七人」には、フローラを元ネタとしたキャラクターである「フロリア(:山本美月)」が登場する。