フローラ(DQ5)
ふろーら
タグとしては「フローラ」の方が使われていることが多い。
サラボナに住む富豪ルドマンの娘で、お嬢様。後ろ髪を後頭部の辺りで結える大きなピンクのリボンがトレードマーク。好奇心旺盛かつおしとやかで心優しい女性だが、芯の強い面も持つ。主人公に一目惚れし、ゲーム中に発生する主人公の結婚イベントでの嫁候補の一人。
アンディという幼馴染がおり、主人公が他の嫁候補と結婚した際は彼と結ばれる。3人の嫁候補の中で主人公から選ばれなくても別の相手と結婚する描写があるのはフローラのみ。
なお、モンスターに対してはいなくなる世に憧れこそすれど、良いモンスターまでいなくなるのは如何なものかという認識らしい。
本来なら2つのリングを手に入れた時点でフローラとの結婚が決まるのだが、主人公と一緒にいたビアンカを見た際に直感で主人公とビアンカは両想いなのでは?と察し「その事に気づかず私と結婚して〇〇さんが後悔することになっては…」と2人を気遣うと言った優しさも彼女の魅力。
ストーリー上では明らかにビアンカの方が目立つので、正直なところ素直にプレイしてたらフローラは嫁には選ばれにくいだろう。「子供の頃から親しい幼馴染を選ぶか、付き合いは薄いが自分を慕ってくれる令嬢を選ぶか」という究極の二択がゲーム的な意味を持って再現されている。
フローラと結婚した方が、道中でルドマンから強力なアイテムの贈り物が貰えるなどゲーム的に得になる面もあるが、フローラは当初ほぼ戦力にならないため、戦力としてはビアンカの方が有利である(詳しくは後述)。
主人公に選ばれなかった場合はアンディの想いに応えて彼と結婚してルドマン家の別荘を新居として暮らしている。
PlayStation2版以降のリメイクでは、主人公が少年時代のときに少しだが登場する場面がある。この時に主人公の顔を見て一目惚れしていたらしく、結婚すると「実はずっと憧れていた」という旨のセリフが聞ける。
ニンテンドーDS版では、新たに登場するキャラ(嫁候補の一人)のデボラの実妹という設定になっている。性格はまったく違うが、姉妹仲は良好。彼女を選ぶとフローラを義妹にできる。別段、お義兄さまと呼んでくれるわけではないが。
- 結婚式場がカジノ船になる(PS2・DS)
- ビアンカが使えない呪文(「ベホイミ」、「イオナズン」)を使用できる。反面、ビアンカが装備できる強力な防具を装備できない。
- ルドマン邸に無料で宿泊できる(ただしフローラ長期離脱中は泊まれない)。また、旅の道中でルドマンからアイテムがもらえる。
- 子供の髪の色が青になる。
- 結婚してからグランバニア到着までレベルが10から上がらないうえ、戦闘時の命令も出来ないため、あまり戦力にならない(SFCのみでリメイク以降はこの上限はなくなり命令もできるようになった。このため「ベギラゴン」辺りまで修得すれば充分戦力にできるように)。
- 会話システムでのセリフの特徴。あまり怒らないが怒るときは怒る。やや天然で、高所恐怖症だったり幽霊など心霊現象が苦手だったりする。基本的に淑やかだが、たまにはっちゃける。主人公が踊り子など他の女性に妙なことをすると(風呂覗きなど)怒るが、山奥の村でビアンカに会いに行くときは寛容。主人公の事は妻となった後でも「さん」付け、もしくは「あなた」と呼ぶ。子作りに関しては「私 あなたが望むんでしたら何人でも生んでみせますわ…ぽっ…」というなかなかに大胆な発言をする。
- オラクルベリーの劇場から聞こえてきた歌を替え歌して主人公に愛を囁いたり、カジノ船で自分の足に触れる事を許すなど主人公とのラブラブエピソードは数知れない…。
- お嬢様育ちゆえか、ホイミスライムが手を繋いだデザインの「オラクルやののれん」を購入すると狂喜乱舞したり(娘やビアンカは変なのれんと評するシロモノである)、テルパドールの兵士の掛け声を真似してみたりと変人としての側面を見せることも。
- 中にはカンダタこぶんの罪を糾弾しつつも、自分たちも民家のタンスを漁っていた事を思い出して狼狽するというRPGのタブーに切り込んだ発言をするシーンまであり、天然さは止まるところを知らない。
- イベント時や最終決戦前のセリフで、ビアンカが嫁だった場合のセリフと対照的なセリフになってることが多い。
- 実は、ルドマン夫妻の実の娘ではなく拾われたという(ここは、デボラも同じ)
そして、かつて占い師に(主人公と結婚して波乱万丈な人生をおくるという)運命を予言されたため、ルドマンの指示で、やがて来る試練に備え、修道院にて修業をしていたことが語られる。また、天空の盾はフローラが幼いころからずっとそばにあった物という、意味深なセリフが聞ける。(ビアンカとは生き別れた姉妹なのでは、という考察もある。)
- アンディが踊り子のスーザンと結婚している。
ナンバリングタイトル
リッカの宿屋の客として登場。
後述する『いただきストリート』シリーズでのキャラが反映されている。
3DS版のみにある時渡りの迷宮のⅤの世界に登場。
呪いによりルドマンの姿に変えられてしまっている。
その他の外伝作品
ビアンカと共に参戦。武器は『ドラゴンクエストⅩ』で登場した「スティック」。
本編中に「明日結婚を控えている」と言っており、時期的には『ドラゴンクエストⅤ』の青年期序盤に当たり、まだ主人公が誰を嫁に選ぶか決めていない状態のようだ。
「バイキルト」を使えるため見た目通りの補助役と思いきや、敵を一転に集めるメイルストローム、継続してダメージを与え続けるクレセントムーン、さらにこの時点で使えるイオナズンなど、燃費は悪いもののバリバリのアタッカーとしても活躍できるキャラ。
共通のレジェンドレアのカードとしてビアンカやデボラと共に参戦。
スキルリンクという能力が発動することで「ルドマンからの贈り物」という特技カード1枚を手札に加えることができる。そちらの効果はユニット1体にHP+2と特技ダメージを受けないを付与し更にカードを1枚引けるという便利なもの。
公式全国大会「勇者杯2018春」にて、優勝者のTAKEcake氏が選んだ優勝賞品として、通常版とは異なる特別仕様のフローラのカードがプレイヤー全員に配布された。
イラストは「TAKEcake」という名前にちなんでケーキを食べている可愛らしいものとなっている(参考)。
- いただきストリートシリーズ
何を間違えたのか自身が金持ちであることを鼻にかけて他人を見下す腹黒キャラになっており、原作とはまるで別人のような性格の本作のフローラのことを「黒ーラ」等の呼称で別キャラ扱いするファンも多い。
『ドラゴンクエスト&ファイナルファンタジー 30th ANNIVERSARY.』では流石にやり過ぎと判断されたのか、もしくは先述のヒーローズ以降はゲーム作品でも声がつくようになった関係なのかは不明だが、悪女らしさが大きく減り、他プレイヤーを見下したり攻撃的だったりな台詞も大幅に減っている。
- ドラゴンクエスト モンスターバトルロード
「とどめの一撃」の際にSPカード「水のリング」をスキャンすると、究極必殺技「大海嘯」が発動。
キラーパンサーが牽く馬車の中から「貴族の娘 フローラ」が現われ、水のリングを天にかざして巨大な津波を呼び起こし、敵全体に大ダメージを与える。
なお「伝説の魔物使い」「天空の花嫁 ビアンカ」「第三の女 デボラ」それぞれの「とどめの一撃」でも馬車を牽いてくるのはキラーパンサーだが、フローラが乗っている馬車のみ装飾が豪華になっている(デボラは馬車には乗っていない)。
映画『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』
ルドマンに「パパスの協力者」という設定が追加されたため、彼女にも「リュカの幼馴染」という設定が追加された。ブオーン討伐後に(ビアンカの後押しもあった)リュカのプロポーズを受ける。しかし、その夜にリュカが宿屋で出会った謎の老婆から渡された「本心を覗ける聖水」によって……?
なお、この老婆の声を担当しているのはフローラと同じ波瑠氏である。
なお、同作品では尺の都合もあってか、幼少期エピソードはSFC版ゲーム風な映像によるダイジェストで描かれることとなるが、この副産物としてSFC版では登場しなかったフローラの幼少期グラが初公開されていた。
声優
実は、ルドマン夫妻の血の繋がった娘ではなく養子であり、ビアンカとは異なり、自身もそのことを知っている。
ビアンカとは他人とは思えないという言葉からビアンカとは生き別れた姉妹ではないかという考察もある。
『ドラゴンクエストヒーローズ』以降から演じることとなった花澤香菜氏は、過去にラジオでたまたま『ドラゴンクエストⅤ』の嫁選びに関する話題になった時、シリーズの知識がなかったことから「(嫁候補は)お金持ち(=フローラ)と貧乏(=ビアンカ)」と勘違いし、間髪入れず「じゃあお金持ちの方がいいね」と発言している。
『ドラゴンクエストⅣ』ではPlayStation版の移民に同名の馬が、『ドラゴンクエストⅣ ワールド漫遊記』のスタンシアラに同名の姫が登場している。
『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』にてヘンリーを演じた坂口健太郎氏は、収録現場で「僕はフローラ派」と言ったらみんなから驚かれたという。
ドラゴンクエスト公式公認のパロディドラマ勇者ヨシヒコシリーズの第3作目『勇者ヨシヒコと導かれし七人』には、フローラを元ネタとしたキャラクターである「フロリア」(演:山本美月)が登場する。
『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』のアーケードゲーム『クロスブレイド』では『ドラゴンクエストⅤ』とのコラボ弾である5弾でプレイアブル&カード化。その為『ダイの大冒険』に『ドラゴンクエストⅤ』の方のフローラが登場するという異例の事態になっている。
SFC版のみの頃は一部のフローラ推し作家を除いて殆どの作家がビアンカ嫁として4コマネタを描いていたが、PS2版発売以降は性能強化にイベント増加や会話システム追加の影響もあってか、フローラ嫁ネタを描く作家も珍しくなくなった(中にはPS2版で初めてフローラ嫁にした作家もいる模様)。
まぁ、身も蓋もないことを言えば、白黒漫画では「青髪→スクリーントーン必要、金髪→トーンはおろかベタも不要」という作画コスト上の都合もあるのかもしれないが…(中には、嫁はフローラなのに双子は金髪というトンデモない作品もあった)
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