概要
原語版:マイケル・アイアンサイド(初代~コンヴィクション、GRWL、BP)エリック・ジョンソン(ブラックリスト)ジェフ・テラヴァイネン(レインボーシックスシージ)
吹替:玄田哲章
フルネームはサミュエル・レオ・フィッシャー
スプリンターセルシリーズで一貫して主人公を務めているキャラクター。
元Navy SEALs Team3とCIA所属のNSAの秘密部隊、サード・エシュロンの特殊工作員。
高いスキルを持ったエージェントであり、英語、スペイン語、ドイツ語、ロシア語、韓国語、中国語、アラビア語、ビルマ語、グルジア語、ペルシア語を習得しており、当時40代でありながら、現役で任務を務めており、60代になっても未だに現役で任務に派遣されている。
格闘技クラウマガを習得しており、コンヴィクション以降は銃の構えにC.A.R.システムを取り入れている。
ただし、スプリンターセルのリアルなゲーム性故にMGSシリーズのスネークなどと比べるとかなりひ弱であり、銃撃を浴びると直ぐに死んでしまう。(最も、単独で戦車を撃退できるスネークが異常すぎるだけだが。)
だが、路線変更を行ったコンヴィクション以降はそれなりに頑丈になり、体力も二重スパイから自動回復するようになった。
近接攻撃については無印~パンドラトゥモローまでは首を殴って気絶させるものだったが、カオスセオリー以降はナイフで切り付ける即死攻撃となったがコンヴィクションではナイフを使用していない。
彼はMGSシリーズのスネークと違い、場所毎に迷彩を変えることはできないが、彼は暗闇では立っていようが基本的に絶対に見つからない(明らかに見えてるだろ、という状況でも見えない。カオスセオリー以降からは銃を撃つ以外は何をしても気づかれなくなった。)卓越したステルス技術を持っており、見つかっても暗闇に紛れればすぐに敵を撒くことができる。ちなみにゴーグルの光でバレるんじゃないか、という意見もあると思うがアレが無ければ暗闇でサムをプレイヤーが視認できなくなる為、メタ的な措置である。
作品を重ねるごとに彼のクライミング技術はかなり高くなっていき、コンヴィクション以降は猿もビックリなほど高速で崖や壁等を移動できるようになった。
作品ごとに年を取っているはずがアクションがどんどんスタイリッシュになっていったため、海外のファンからは「作品を追うごとに若返っている。」とまで言われているが、ブラックリストではモーションアクター兼声優が元のマイケル・アイアンサイド氏ではなくエリック・ジョンソン氏に代わっており彼は収録当時30代前半だったため、実際若返っている。
家族には先立った妻と愛娘のサラ・フィッシャーがおり、後に事件に巻き込まれ利用されサムはそれに振り回されることになる。
彼の使用している特徴的な三つ目のナイトビジョンはマルチビジョンゴーグルというものでナイトビジョン、サーマル、ソナー等の機能を複数持った超高性能なモデルである。(現実では電子回路のサイズの問題などで複数の機能を持ったものはあのサイズでは作れない。)ちなみに玩具ではあるがゴーグルのレプリカ(あくまで玩具であり本当のナイトビジョンの機能はない。)が販売されており、ボタンを押すと緑色に発光し例の特徴的な軌道音が鳴る。お値段は30ドル程度だが日本に輸入すると関税や国際送料込みで結構な金額が掛かる。またディビジョンにてフェイ・ラウのデスク周辺に置物としてデスクに置かれている他、アサシンクリードオデッセイでは現実世界でイースターエッグとして置かれており、主人公が調べると「サードエシュロンみたい。いや、フォースかな?」と言う。
ブラックリストでは当初は親友のコステが起業したPMCであるパラディン9で仕事を地道に行っていたが、謎のテロ組織エンジニアの襲撃に対抗すべく大統領から召集され、フォースエシュロンのリーダーになった。
実写版ではヴェノムやマッドマックス怒りのデスロード等で有名なトム・ハーディが演じると予告されているが、2012年の過去の情報であり、音沙汰が無い。
レインボーシックスシージ
2020年のアップデートで攻撃側オペレーターの「ゼロ」として追加された。
レインボーの教官の一人として雇われ、フィンカの父親と面識があるとのこと。
シージの年代は現実世界と同期しているため、2021年現時点で63歳である。
従来の作品で使用していたFN Five-seveNとコンヴィクションで登場したSC3000の.300BLKに使用弾薬を変更した発展型のSC3000Kとコンヴィクション以降のスプリンターセルで使用可能なMP7を所持しており、Five-seveNは上述のC.A.R.を意識し、腰撃ち状態では斜め構えになっており、近接攻撃ではブラックリストでコステから貰ったカランビットナイフを使用している。
スキルに関しても従来作品でSC-20Kのランチャーから発射して使用できたカメラが元ネタになっており、三点が纏まったプレデターのようなレーザーサイトはサムの装着しているマルチビジョンゴーグルの光がモチーフになっている。
2013年のブラックリスト以降、スプリンターセルシリーズの続編が出ていないため、知名度向上とファンサービスも兼ねたゲスト出演と言える。
ちなみに日本語版の吹き替えに玄田哲章氏は起用されていない。
ゴーストリコンシリーズ
ゴーストリコン2はカオス・セオリーと同じ時間軸で動いているためストーリー上につながりがあり、片方をプレイするだけではわからない部分がある。
ゴーストリコンワイルドランズにゲスト出演し、「バンダナを巻いた単独潜入好きの男」の引退を聞いて残念がるシーンがあり、続編のブレイクポイントでは「スネークイーターと呼ばれていた。」等と触れているが、これは先にMGS3のおまけゲームである猿蛇合戦でステルスTPS繋がりで「サムかゲイブに任せればいい」というセリフの一種の返答であると同時にMGS4でのソリッド・スネークの急激な老化による引退とメタ的なMGSシリーズの続編がもう作られないという意味のトリプルミーニングであると思われる。
ちなみにスプリンターセルパンドラトゥモローでも敵兵を尋問すると「俺を揺らしても武器の弾は出ないぞ。」と言った小ネタも存在する。(MGS3以降は敵の体を揺らすと弾薬が落ちることに対するネタ)
ワイルドランズに登場するボウマンは旧友であり、ミッションクリア直後に1時間後に大量破壊兵器が盗まれた可能性があり、もう一つ新たなミッションがあると伝えられ「まったく……」の一言で承諾していた。
続くブレイクポイントではアウロアのドローン計画に関わっている政界の大物、ストラテジストを捕まえるためにコステと共に登場する。
ノマドたちに協力を求めるため、行方不明になっていたミダスの行方を伝えた。
ちなみにフィッシャーの年齢はワイルドランズの2019年時点で62歳、ブレイクポイントでは67~8歳であり、還暦を迎えて最早おじいちゃんの年齢になり、髪もほぼ全て白髪になってなお現役である。
使用装備
FN社の5.7mm弾を使用するサイレンサーとレーザーサイトが装着されたピストルで、初期の四作品では版権回避のためか「SCピストル」という名称で登場しており、コンビクションでMk23に代わるまでサードエシュロンで採用されていた。SCは「スプリンターセル」の略。
コンヴィクションでは名称がSCピストルではなく、実銃名に最も近いFIVE-SEVENに変更された。
初期の作品で歯型ピーナッツ型トリガーガードでサプレッサーとレーザーサイトが装着されたプロトタイプが、コンビクションからレインボーシックスシージまではサプレッサーが内臓されたUSGモデルが使用されている。
ただし、コンヴィクションとブラックリストでは微妙にトリガーガードの形状が違う。
ゴーストリコンブレイクポイントではサイレンサー内臓で銃身が延長されたのSC-IS HDGが登場している。
この銃は初期の作品では命中率が劣悪でもっぱら戦闘ではなく明かりを消すために使うのが主流だったがコンヴィクション以降はメインを張れる程度には強力になっている。
親友であるヴィクター・コステ曰く、「フィッシャーのお気に入り」。
ちなみに、PS2の無印のスプリンターセルでは誤ってアイコンがベレッタ92Fになっている。
FN社のFN F2000がモデルだが、Five-seveNと違い、名称はSC-20Kのまま続いている。
無印スプリンターセルのCIA本部のミッションで仲間が隠したものを使用したのが最初であるが、そこでは原語版では字幕で「SC-20K」と書いてあるものの、音声では「F2000」と言われている。
ちなみに日本語版では無印が「えすしーにじゅっけー」と読んでいるのに対し、パンドラトゥモローでは「えすしーにいまるけー」と読まれている。
グレネードランチャーが装着されているが炸薬を使う物ではなく、スティッキーカメラや気絶させるためのゴム弾、スモークなどを使用するものであくまで銃撃戦用ではなく工作用のアサルトライフルになっている。
また、スナイパー使用やアンダーバレルショットガンを装着できる作品もある。
初期の作品ではそのままF2000のデザインが使われていたが、カオスセオリーから二重スパイまでは架空の伸縮ストックが装着されたモデルを使用している。
パンドラトゥモローのロードディング画面に登場するものはマガジンの位置が明らかにおかしく、グリップの下に付いている。
後継の銃としてコンヴィクションではSC3000という改良型が登場し、ベースがF2000タクティカルになっている他、マガジンがMR-Cの様な架空デザインになっている。
ブラックリストではSC4000というフォースエシュロン用の架空デザインの発展型が存在しているが、SC3000やSC-20Kは登場しない。
上記のレインボーシックスシージでは弾薬を.300AACBlackout弾仕様にしたSC3000の発展型であるSC3000Kが登場しており、実銃とは異なり排莢が真横になっているが、排莢口の位置が変わっていないため不自然に位置から不自然な勢いで薬莢が飛んでいる。
ちなみにゴーストリコンアドバンスドウォーファイター2(PS3/XBOX360版)のDLCでは伸縮ストックの物がSC-20Kとして、ゴーストリコンブレイクポイントではSC-20Kという名称で架空デザイン無しのF2000タクティカルが登場しており、SC4000も登場している。また、スプリンターセルシリーズには登場していないSC4000のさらなる発展型であるSC-40Kも登場した。
なぜSC3000の発展型だけSC-30Kにならなかったかは不明だがこの命名法則はH&KのP2000とP30のような関係なのかもしれない。
ブラックリストにてコステがインドネシアで買って渡した物をサムが使用する。
序盤は「航空偵察にこんなもの必要になるとは思えない」とは言っているものの、全編通して印象的に使用されることになるキーアイテムである。
形状はストライダーTarani HSとマンティスMK-3サンク3を足して柄の部分は大幅なオリジナルデザインを加えたもの。近接攻撃の際に一撃で敵を仕留めるのに使用される。
レインボーシックスシージでもゼロとして登場したサムの近接武器として使用されている。
また、ゴーストリコンブレイクポイントではエシュロンクラスのレベルを7に上げるとアンロックされ使用することができる。
- バックパック
コンビクションで使われていたものはCUSCUS Sling BackPack、Maxpedition Monsoon Gearslinger等と言われているがどちらも微妙にデザインが違うため架空デザインの可能性がある。
レインボーシックスシージではゴーグルを緑色のカラビナで5.11のRush12と思しきバッグにぶら下げているがゴーグルの光を模したエンブレムが付いていたりと微妙にデザインが違う。