ルパン一世
るぱんいっせい
概要
ルパン三世の登場キャラクター。
全世界的に有名な伝説の大怪盗であり、ルパン三世の祖父でルパン二世の父。
孫のルパン同様狙った獲物は必ず奪い、予告をきっちり守る完璧主義者だが、一方で変な物を盗んだり、例え世間的には何の値打ちもない物でも、自分が興味があれば狙うなど、ルパン曰く「新しいもの好き」で、五ェ門からは「ルパンの祖父殿も変わっている」と言われた。
当然ながら既に故人なので、物語に直接関わる回は少ないが何らかの形で話題になる事が多い。作品によって異なるがルパンからは「じい様」または「じいさん」、「じっちゃま」などと呼ばれている。
原典のアルセーヌ・ルパンはリンク先参照。
TV版の設定
(新)ルパン三世
第97話『ルパン一世の秘宝を探せ』
国家的財産の「ジョージ・ワシントンの斧」(アメリカ)&「アーサー王の耳かき」(イギリス)&「エカテリーナのブラジャー」(ソ連)をそれぞれ盗んでおり(実は盗んでいない)、絶海の孤島に墓を作ったが、実は貧乏だった。
ナポレオンの辞書を奪え
ルパン帝国の創始者。金遣いが荒すぎた為に、妻に財宝を隠された。
ライバル
ジョニー・グレゴアール(TV第2シリーズ第121話「オレの爺さんが残した宝物」)
ナンジャ・モンジャ兄弟(TV第2シリーズ第144話「不二子危機一髪救出作戦」)
盗めなかったお宝
「竜の置物」
登場作品:燃えよ斬鉄剣(ルパン三世)
理由:お宝があったタイタニック号に忍び込むが、ご存じの通りタイタニックは沈没した為に、盗みどころではなくなったから。下記の同じく盗みに失敗したとされるブレッソン・ダイアリーや八百比丘尼の財宝は、実際は盗む必要がなかった為に、事実上唯一盗みに失敗したお宝である。
「八百比丘尼の財宝」
登場作品:血の刻印
理由:お宝の正体である八百比丘尼が保管される封印の地に来たものの、当然だが人の亡骸を持ち帰る訳にも行かず、そればかりか彼女の美しさに一目惚れして、「お目覚めの時、再び参上します。我が愛しきマーメイド」とキザなラブレターを記した手帳を残して去っていった。結局何も手に入れられなかったにも関わらず、本人は満足そうだった様子が回想からも伺え、その理由について真相を知った孫のルパンは、「とびっきりの美人と出会うという最高の宝を手にいれたから」と語っている。美人に惚れて宝などどうでもよくなったという思考や、キザったらしい予告状風のラブレターを置いて去っていくなど、本作のルパン一世の言動や思考は上記の通り、シリーズの中でもかなり原典のアルセーヌ・ルパンに忠実に描かれていると言える(原典のアルセーヌ・ルパンも宝よりも美人に目移りしたり、そもそも事件に関わるきっかけが見惚れた美人だったりするパターンがかなり多い)
「ブレッソン・ダイアリー」
登場作品:ルパン三世THEFIRST
理由:表向きは唯一盗めなかったお宝となっているが、真相はヒロインのレティシアの真の祖父であるブレッソン教授のパートナーこそ、ルパン一世本人であり、盗めなかったのではなく最初から盗む必要がなく、このデマも子孫であるルパンに盗ませる為である。ルパン自身は、「それぞれの子孫である自分とレティシアを出会わせる為に仕組んだのでは?」と推測していた。
ルパン帝国の財宝
「真空管ラジオ&特許申請書」
登場作品:ナポレオンの辞書を奪え
理由:ルパン一世の時代においては最新鋭の発明であり、一世は特許料で大儲けしようと目論んで盗んだ。3DTVやスマホ、インターネットが発明された現代はおろか、放送当時の1990年代初頭ですら、最早博物館行きのポンコツである。
ルパン作の名画
「汚れなき青春」
登場作品:TV第2シリーズ第100話「名画強奪ウルトラ作戦」
一世がルーヴル美術館で盗みを働いた後、代わりに置いたという絵。フランス大統領がマキシム・ド・フランスで食べ過ぎて飲食代を支払う為に、ルーヴル美術館の館長が絵を売る事になった。有名画家だとスキャンダル(飲食代の為に絵を売る国家命令を出した事が大スキャンダル)になるので、泥棒のルパンの絵が選ばれた。オークションでは、「斬新」「シュール」「天才」と、大絶賛されているが、絵の内容は『二輪のチューリップと太陽』で幼稚園児の落書きレベル。三世にとっては「爺様の名誉が台無しだ」で、ギャング達には「箔がつく・一目置かれる」といった品物らしい。結果はアラブの大富豪のアリババ・ナイババが50万フランで競り落とした。
ちなみに大統領はマキシムの規則で皿洗いをやらされた。