シリーズ全体についてはルイージマンションシリーズを参照。
概要
これまで永遠の二番手など、任天堂の脇役として有名だったルイージが初めて主役となったシリーズ作品。
ゲームキューブ本体と同時に発売され、このゲームの作品の記念すべき第一弾でもあり、これまで脇役ポジションだったルイージが主人公となった事で大いに話題を呼び、彼の人気に火をつけたとも言える。
キャッチフレーズは「マリオ兄さん、今どこに?」。
2018年11月8日に3DSで様々な要素が追加されたリメイク版が発売された(後述)。
ストーリー
ある日、ルイージの元に「あなたに大きなお屋敷をプレゼント!」という手紙が届く。有頂天なルイージは兄のマリオに「お祝いのパーティーをするから遊びに来て!」と電話を残し、屋敷に向かう。
しかし、地図に示された場所にいざ到着すると、そこには荒れ果てた土地にそびえ立つ不気味な屋敷があり、先に到着しているはずの兄マリオの姿も見当たらない。しかも気づけば周りが暗くなっていた。
恐る恐る屋敷の中に入ったルイージ。すると、突如目の前に恐ろしいオバケが現れる。間一髪の所で謎の科学者であり、掃除機を背負った老人であるオヤ・マー博士に助けられたルイージは行方不明となったマリオを探し出す為、オヤ・マー博士から渡された発明品オバキュームとゲームボーイホラーを手に、オバケ屋敷に巣食うオバケ達に立ち向かう。
登場人物
気は優しく臆病だが、行方不明となったマリオを探す為に勇気を振り絞って怯えながらもオバケ屋敷を探索する。
オバケの研究をしている老人。オバケ屋敷の探索に乗り出す事となったルイージのサポートに回る。
また、後のシリーズにもちょくちょく登場している。
ルイージの双子の兄で、ミスター任天堂。
ルイージよりも一足早く屋敷に着いていたはずなのだが、行方が分からなくなっている。
キノコ王国の住民。マリオが消息不明になった事を聞き、屋敷のあちこちに現れる。
話しかけるとデータをセーブしてくれるセーブポイント的ポジション。
オバケ達
本作の敵キャラで、オバケ屋敷に大量に住み着いている。
無数に現れる「雑魚オバケ」、特定の条件を満たさないと倒せないボス的存在である「肖像画オバケ」、そしてマリオシリーズおなじみのオバケであり本シリーズの黒幕でもある「テレサ」が登場する。
肖像画オバケ
特定のエリアに現れる特殊なオバケ。
元はオヤ・マー博士が世界を巡って捕獲したオバケ達でもある。
通常のオバケとは違い、撃退するには特殊な手順を踏まなければいけない。また、ストーリーの進行上必ず倒さなければならない存在でもある。
普段は椅子に座って本を読んでいる。年齢42歳。
生前は小説家だった。
鏡の前でいつも髪をとかしている女性のオバケ。年齢34歳。
オバケとなった後は自分の姿を見て人間達が怖がるのが嬉しいらしい。
生前は有名なダンサーだったオバケの夫婦。
最近の悩みはステップを踏んでいる気がしない事。
オバケの中で唯一ルイージに味方してくれる存在。
屋敷のどこかで手に入るマリオの落し物を見せると、占いによってストーリー攻略に関わる重要な情報を教えてくれる。
最終的には吸い込むが、他のお化け同様きっちり逃げ回り抵抗してくる。
オヤ・マー博士が、このオバケに協力してもらう事がある事を思わせる発言をしている。
名前の由来はそのまま「見える」。
「華麗なるピアニスト」と呼ばれるオバケ。金髪をなびかせる美人だが、性格はキツイ。年齢26歳。
ルイージに音楽問題を出してくる。
意外にも趣味はテレビゲームで、出してくる問題の内容も過去のマリオシリーズに関するものである。彼女の部屋ではスーパーマリオでお馴染みのBGMが聞ける。
屋敷を見回る執事のオバケ(奥にいるオバケ)。年齢72歳。
ピアンに片想いをしているが、全く相手にされていない。
普段は火のついていない燭台を持って廊下を徘徊しているだけで無害だが、燭台に火を灯すと興奮して姿を現す。
由来は「背のばす」+「セバスチャン」。
底なしの食欲を持つ肥満体のオバケ。博多弁で喋る。年齢30歳。
チャーハンを食べ続けているが、これを空にすると怒って火の玉を吐いて攻撃してくる。
名前の由来はそのまま「チャーハン」。
常にお腹を空かせている番犬のオバケ。番犬なのに裏庭にいる。年齢4歳(人間だと33歳)。
普段は犬小屋で寝ているが、起こすとルイージに噛み付いてくる。
骨が好物。
オバケになった後もトレーニングを欠かさないマッチョのオバケ。ピアン同様年齢26歳。
好きな花はユリ。水やりは面倒なのでしないらしい。
ビルダーだけあって体を鍛えているため他のオバケより体力があり、激しく逃げ回る上に、腕力が強く攻撃力が高く、殴られるとかなりの体力を削られる。
由来は「mud(狂った)」。
いつもバスルームでシャワーを浴びているオバケ。
6年前のミス・ゴーストとして有名なオバケ。カーテンには妖艶な影が見えるが、その正体は豚と見間違える程の超デブ且つどブス。
ババーラにイタズラをされた事がある。
名前の由来は豚と猫の鳴き声だろう。
パパーラとママーラの母(どちらの母親かは不明)に当たる老婆のオバケ。年齢76歳。
毛糸のマフラーをいつも編んでおり、その長さは既に800メートルを超えていると言う。
襲ってくる時は目からビームを出す。
一人寂しくビリヤードをしているオバケ。年齢29歳。
伝説の勝負士と呼ばれているらしいが、未だに誰かと対戦した事はない。
パパーラとママーラの子供の双子のオバケ。赤い服が兄のウォンで、青い服が弟のテッド。年齢は二人とも5歳。
普段は隠れんぼで遊んでいるが、二人とも隠れてしまうのでいつまで経っても勝負がつかない。
グルッテン夫妻とは異なり、襲ってくる時はそれぞれが別行動を取る。
経歴や素性が全て闇に包まれている不気味な男のオバケ。年齢45歳。真の暗闇にしか姿を現さない。
オシャレ好きで、停電を起こしたオバケ屋敷のとある一室で服装をチェックしている。
三体のおもちゃの兵隊に魂が宿った事でオバケと化した存在。
他の肖像画オバケとは違い、ルイージに見られても姿が消える事はない。
壺に住み着いている謎のオバケ。北海道弁で喋る。
その名の通り壺が好きで、多数の壺をコレクションしている。
彼と戦うには、氷のエレメントで分身を全て倒すミニゲームをクリアしないといけない。
少し居眠りするつもりが、いつの間にか永遠の眠りについてしまっていた少女のオバケ。年齢7歳。
部屋一つを上下逆さまにしてしまう力を持つ。
防寒服を着た登山者風のオバケ。年齢30歳。
寒いのが好きで、自ら氷漬けになっている。
床が凍って滑る上に氷柱が落ちてくるためラスボスよりも高評価を取るのが難しいと言われている。
名前の由来はもちろんアルプス山脈。
30年間絵を描き続けているも、まったく売れない画家のオバケ。年齢59歳。
オバケ屋敷に現れる雑魚オバケは、全て彼が生み出したものである。
肖像画のオバケの中では最後に戦うことになる。
クッパに自分を売り込めばいいのにとは禁句である。
ボスオバケ
肖像画オバケの中でも一際強力なオバケで、それぞれのエリアのボスとしてルイージの前に立ちはだかる。
第一エリアのボス。年齢1歳。
パパーラとママーラの子供で、ウォンとテッドの弟。生まれた時からオバケだった赤ん坊。
赤ん坊なのに普通に話せる上、一人称も「オレ」と言葉使いも乱暴。
ウォンとテッドよりも強い魔力を持っており、ルイージを小さくしてしまう事もできる。ルイージを小さくし、赤ちゃん用のベッドで彼と戦う事になる。
第二エリアのボス。
屋敷に溜まった恨みから生まれたヘドロのような姿のオバケ。
しかし、あまりにも恨みを溜め過ぎたからか誰に恨みを晴らせばいいのか分からない。
第三エリアのボス。
15匹のテレサが集合した事で生まれた巨大なテレサ。合体して見た目が大きくなった事で態度も大きくなった。
同じ大きなテレサにはカメックによって巨大化したびっくりテレサがいるがこちらは複数のテレサが集合している。
後に『2』『3』にも登場しているが、タイトルによって攻略法が異なる。
第四エリアのボスで、今作で初登場となる実質的なラスボスでもある。
今まで仲間達をひどい目に遭わせてきたマリオブラザーズに復讐するべく、彼を捕らえて肖像画の中に閉じ込めた後、ルイージも肖像画に変えてしまおうと企む。当初は自分が被害を受けたような被害妄想を吐露した。
戦闘ではクッパの肖像画の中にルイージを引きずり込み、異空間の中でクッパの着ぐるみを操り襲ってくる。
ゲームシステム
本作ではマリオシリーズおなじみのアクションであるジャンプが使えない。それに代わり、ルイージはオヤ・マー博士から渡されたオバキュームでオバケ達を退治する事となる。そのため、ルイージの身長よりも小さな壁すらも越えられず、遠回りする必要がある。
背中に背負った掃除機ことオバキュームで吸い込むことでオバケを退治できるが、そのまま吸い込もうとしても無意味で、吸い込むには手順を踏む必要がある。
基本的にオバケに懐中電灯の光を当てると一瞬ひるみ、ハートマークを出す。その隙にオバキュームで吸引するとオバケを吸い込む態勢になる。吸い込む間はオバケの体力が削られてゆき、逃げようとするオバケを追いかけて引っ張り、体力が0になるとオバケが吸い込まれるシステムとなっている。ただし、肖像画のオバケやボスのオバケは光をただ当てるだけで怯むことは無く、攻略法を考える必要がある。
オバキュームには本来のオバケを吸い込む以外の使い方にも、アイテムを吸ったり、吸うことでオブジェクトに変化を起こしたりすることができる。また、屋敷内には炎、氷、水のエレメントが存在し、それらを吸い込むことで、対応した物をオバキュームから噴射することもできる。エレメントで一度攻撃しないと吸い込めない敵も存在する。
お化けの攻撃や、トラップなどを受けて自身のライフが無くなるとゲームオーバーになる。
次のエリアに進むためには、お化けを退治する以外にも部屋のカギを探したり、用意された謎解きをクリアしたりする必要がある。
そのため、これまでのシリーズ以上にアクションよりも謎解きが要求される。
オバケの撃退法
雑魚オバケ
オバキュームのライトを当てるとオバケはハートを出現させ、動きを止める。このハートが出ている間にオバキュームで吸い込む事でダメージを与えられ、体力を0にするとオバキュームに完全に吸い込まれて撃退成功となる。また、エレメント攻撃を当て続けると吸い込まずにオバケを倒す事もできる。
当然ながら吸い込まれているオバケは抵抗し、オバケが逃げる方とは逆の方向にスティック入力をする必要がある。何もしないとオバケに引きずられ、逆にこちらがダメージを受けてしまう。
また、ハートの出現時間はオバケとの距離が近い時に当てると長くなる。
中にはライトの光を当てずともそのまま吸い込める弱いオバケもいる他、ハートが炎や氷で包まれていてエレメントによる攻撃を当てないと吸い込めないオバケも存在する。
肖像画オバケ
ストーリーを進行する上で必ず撃退しなければならないオバケで、ボス的な存在。
雑魚オバケとは違ってただライトの光を当てるだけではハートが出現せず、特別な手段を用いなければ吸い込む事ができない。
テレサ
ストーリー中盤から出現し、オバケが全滅して明るくなった部屋のどこかに隠れている。
隠れている場所はゲームボーイホラーに搭載されているテレサセンサーによって判断できる。
隠れている箇所をオバキュームで吸い込んだり直接調べるとテレサが出現する。撃退方法は単純にオバキュームで吸い込むだけだが、抵抗して逃げてもこちらが引っ張られない、吸い込んでいても雑魚オバケのように常に吸い込み判定のある場所にいない、エレメント攻撃が通用しない(だが氷エレメントを掛けるとダメージが無くとも一時停止な妨害が可能)など、雑魚オバケとは性質が異なるので倒しにくい。
撃退し損ねると壁を通り抜けて逃げられてしまうが、必ずどこかの部屋にいるので再び探す必要がある。
因みに、暗い部屋に逃げ込まれると体力が非常に減りにくくなり、倒すのに時間がかかってしまう。
リメイク版での変更点など
- ライト設定が追加された。GC版と同じ「オリジナル」と『2』と同様の「ストロボ」に切り替えが可能。
- 実績機能が追加された。
- 雑魚オバケもギャラリーに追加されるようになった。
- 「うらやしき」の難易度が大幅に上がった。
- エンディングで建てられる本物の家にSランクが追加された。
- 実はストーリー的な繋がりも存在し、二人プレイで登場する分身は未来のオヤ・マー博士によって送り込まれたグーイージという事が公式サイトの研究日誌で判明する。
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トリビア
タイトルが「ルイージマンション」なのに、物語の舞台が「大きなお屋敷」だったのを見て、「マンションじゃないじゃん」とツッコんだ人も多いだろう。
実は英語圏において「マンション」とは、部屋が幾つもある「豪邸」を意味する言葉であり、日本人がマンションと称する"賃貸の集合住宅"を指す言葉は「アパートメント」である。
関連タグ
ルイージ オヤ・マー博士 テレサ キングテレサ オバキューム