本稿では2.の方について解説する。
概要
主人公レオンが、大統領令嬢アシュリー捜索のため訪れたヨーロッパの片田舎(スペイン)で出会った人物。
オレンジ色に輝く瞳に黒いフードを被り、口元を紫の布で覆い隠した不気味な姿で、独特の発音の英語とダミ声が特徴的。
しかし、凶暴化してレオンに襲いかかる同地の住人(ガナード)たちの中、ただ一人敵意も見せず気軽に話しかけ、お金と引き換えに様々な武器の売買や改造の取引をしてくれる。
青い炎を灯した燭台が彼のシンボルで、彼の居るところには目印としてこの燭台が置いてある。
取扱う武器
品揃えは非常に豊富で、どうやって集めたのかフードの内側には大量の銃器を隠し持っている上、ハンドガンひとつ取っても標準的なものから威力や貫通性能を重視したものなど種類が幾つかある。
さらに、ロケットランチャーといった大型の重火器まで所持しており、レオンにも「戦争ができるな…」と半ば呆れられている。
それ以上に凄いのが武器の改造技術で、威力や装填数の強化はもちろんのこと、ショットガンの装填数を100発にしたり、マインスロアーの弾丸に生物へのホーミング性能を付与するなど驚異的なレベル。
これらを教団も使えばレオンにも勝てただろうに・・・
しかし銃弾は単独では販売しておらず、武器を渡したり装弾数を増やすカスタムを行った際にフルロードしてから渡す程度。弾薬の入手は敵が落としたものや置かれているものを拾うしかないため、ほとんど手に入らないマグナムやマインスロアーの弾の貴重な補給手段として利用した人も多いだろう。支払いの際にはキッチリ弾代も含めて請求する。さすが商人!
他には回復アイテムの救急スプレーも売っている他、宝石など換金専用のアイテムも買い取ってくれるが、肥溜めに落ちたものはキッチリ価値半減と鑑定する。さすが商人!
ビジネストークも上手で、「そいつを選ぶとはシブいねー」「値段にガッツ入れといたぜ!(値引きした)」など気さくに話しかけてくる。さすが商人!
正体
実は他の住民と同じくガナードなのだが、何故かレオンやエイダを敵視せず、金さえ渡せば武器を提供してくれる。自分たちのボスであるサドラーの命令よりも商売魂が勝ったということだろうか。作中で拾える文書では幾度となく敵組織の「ロス・イルミナドス教団」が警戒態勢を見せてくるが、どう見ても教団にとって一番の戦犯はこいつらである。
攻略本によると、一人ではなく集団で活動しているらしく、基本は行商人の体でいるが、小屋に店舗を構えている商人もいる。人通りの極端に少ない場所にいたり下水道の中で営業しているのはご愛嬌。
一応商人たちも教団に対して商売がバレてはいけないとの意識があるのか、武器商人の近くに同族であるガナードがいると、話しかけても武器を売ってくれない。
国籍は村人と同じスペインだと思われる。
ガナードとしては肉体が非常に貧弱で、銃やナイフの攻撃を一発当てるだけで即死してしまう。当然、殺してしまったらもうその場所で武器の取引はできない。
ただ例外もおり、射的場での武器商人はどんな攻撃でも絶対に倒せない。
なお、レオンらを「ストレンジャー(stranger)」と呼び、何かにつけてこの単語を連呼するため、取引成立時のお礼の言葉と共に妙に印象に残る。
ちなみに「ストレンジャー」は「知らない人」や「よそ者」といった意味が一般的だが、「客」という意味もあるため、彼の口調から言って「兄(姐)さん」とか「若いの」ぐらいのニュアンスと思われる。
『ヴェルカム!』・・・Wellcome!
『イゼルオール、ストレンジャー?』・・・Is that all,stranger?
『ヒッヒッヒッヒェ…センキュウ!』Hee-hee-hee thank you!
『アァ~…アイル、バイ、イデド、ハイ・プライス!』・・・Ah,I'll buy it at a high price!
『カンバック、エニィト~イ…』・・・Come back anytime.
余談
- 武器商人の声はレオンと同じ声優(Paul Mercier)があてている。
- この作品以降も何度か武器の売買システムが採用されているが、後の作品では全てメニュー画面上でのやり取りであり、こうして実際にマップ上に取引してくれる商人が存在するのは『4』だけである。
- と思いきや『8』にてインタラクト可能な武器商人デュークが登場。やはりその人となりや来歴は一切明らかにされないが、『4』の武器商人以上に個性は強い。物語の進行に一役果たすシーンも存在し、ジョーカー的な側面がさらに際立ったものとなっている。
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同業者?
冒険家(ブレイブリーデフォルト) - 彼もまた至る所でアイテム売買をしている。