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スーパーテコンVの編集履歴

2021-06-04 18:40:16 バージョン

スーパーテコンV

すーぱーてこんぶい

1982年の韓国パクリアニメ。「ロボットテコンV」の第4作目。

【概要】

本作ではスポンサーが付かず、日本のクローバー社が発売した「戦闘メカザブングル」の玩具を、そのまま流用した玩具を発売してしまった。

メカニックやキャラクターに「スターウォーズ」「未知との遭遇」「E.T.」「宇宙戦艦ヤマト」「機動戦士ガンダム」「伝説巨人イデオン」等など盛大なパクリのオンパレードであり、パチモン・ファン狂喜の一作となっている。そもそも82年といえば日本アニメでもパロディが全盛だった頃であり、一種の懐かしさを覚える人もいる事だろう。

日本でのテコンV・バッシングの際、多くのサイトやブログで紹介され、「スペースガンダムV」とともに「韓国アニメ=パクリ」の定説を不動のものとした。

そのトンデモっぷりと対照的に70年代日本アニメに見られたような「泣かせる」演出が随所に見受けられる佳作だったりする。


日本でも、比較的入手・視聴しやすく、本作で初めてテコンVに触れた者も多い。

しかし、本作は作品のクオリティは決して高いとは言えず、テコンV自体の評判は落ちてしまうが、興行的には成功。次作(「テコンV84」)も製作されることになった。


【主な登場メカニック】

スーパーテコンV

初代テコンVが外伝「飛べ!宇宙亀甲船(テコンV外伝宇宙亀甲船)」で解体されたため、新たに作られた変形ロボ。初代と違い飛び道具系も充実しているが、ビーム・ライフルは自前ではなく敵から奪ったものを使用。

ザブングルの頭部と胸部を変えただけの丸パクリ、かと思いきや、何故か持ち込まれたオモチャと変形が微妙に違うという、いーかげんなメカである。どちらかというとダイターン3に似た感じの飛行形態に変形するが、もっと客観的に見れば戦闘機というより「ソリ」。

初代同様に足を切り離す事が出来る。

スーパーモード「渾然一体」発動時には背中のウィングが分離し、上空から超電磁パワーを本体に照射する。

初代から伝統的に「必殺技」となっている、胸の光子力ビームの威力は、シリーズ中いちばん派手。

マーチャンダイジングを意識し、変形合体機能を取り入れているが、その分「テコンドーを用いるロボット」という魅力が薄れてしまった。次作「テコンV84」にも登場する。


グフッポイド

ヒートロッド(ムチ)を持つ青いエイリアンロボット。隊長機である。

記号としては明らかに「グフ」なのだが、全体の雰囲気がかなり違っており、ヘルメットの形状はむしろ「逆襲のシャア」の「ギラ・ドーガ」を彷彿とさせる、センスの良いパチモン。

ムチを引きちぎられた時に見せる、「まあ!」と驚くポーズは萌える。


マッガイ

アッガイ」の色変えパチモン。実は細部も結構違うらしく、アッガイを改造しようとして挫折したモデラーもいるらしい。全体的にヌルい感じで、懐かしの20円ガチャのガン消しを思い出させる。

元ネタは水中用だが、マッガイは平然と宇宙空間で活動し、さながらコミカライズ版ガンダムのごとくである。

目や手から節操無くビームを発射して、一人で出撃したヨンヒを苦しめた。クローは回転する。


ロボット要塞基地(アルファ基地)

エイリアンの基地も兼ねた巨大ロボット。

イデオン」とか「アイアンギアー」とか言われているが、よくよく見ると色々混ざりすぎて既に「訳の分からない箱ロボット」と化している。頭は「太陽の牙ダグラム」の「ブロックヘッド」だと思うのだが、どうだろう。

テコンVの数倍の巨躯で序盤こそテコンVを圧倒したものの、本気を出したテコンVのチョップで紙のように切り裂かれ、光子力ビームで爆散した。


トゲトゲUFO

エイリアンが地球の水を吸い上げるために派遣した、短いトゲのたくさんついたUFO。

複数タイプの触手を搭載したり、原子力マーク型のビームを放ったりと色々あぶないメカ。


銀河号

白とオレンジの市松模様に塗られた、「スター・デストロイヤー」ぽい地球防衛軍の宇宙戦艦。

しかし模型で再現する際には「スター・デストロイヤー」のプラモを改造すると結局は原型が無くなるので、プラ板か厚紙で作る方がいいだろう(要はそのくらい似てない)。


微ブロ

ビグロ」と「グラブロ」を混同して、うろ覚えで描いたような中途半端なパクリメカ。「銀河号」を迎え撃ったエイリアン攻撃部隊の前座。

地球の戦闘機を圧倒し(でも1機撃墜された)、銀河号は最強武器である「波動砲」の使用を余技なくされる。しかし1発しか撃てない波動砲を前座相手に使ってしまったので、敵本隊との決戦においては敵ともども自爆するしかない状況に陥ってしまい、艦内に悲壮な空気が充満する羽目になった。


棺桶

銀河号の前に突如出現した、宇宙を漂流するカンオケ。中にはジョンの親父が生きたまま入っていた。


ストーリー

いつものように、山奥でテコンドーの修行に励むフンとチョリ。

しかし、チョリがUFOに拉致されてしまった。すぐに戻ってくるチョリだが、拉致された時の記憶は失われていた。

その頃、宇宙では地球人の基地に宇宙人が攻撃。地球側は反撃するも、壊滅してしまった。

ヨンヒとメイリンは、敵の攻撃を振り切って地球基地へとたどり着くが、既に全滅していた。そして、基地内の『水』が全て奪われているのを発見する。

地球では、UFOが襲来。地球の水を奪い、海を干上がらせる事件が発生。軍が出撃するが、UFOには歯が立たず、テコンVに救援を依頼。

フンはテコンVで出撃し、苦戦の末にUFOを撃墜する。


敵へと反撃するため、地球側も宇宙戦艦を出撃させる。その航海の途中、壊滅した基地の司令官が宇宙をさまよっているのを発見。息子のジョンと再会する司令官だったが、彼は宇宙人に洗脳されていた。

そのまま、テコンVに爆弾を取り付ける司令官。だが、発見されてすぐに取り外される。そのまま司令官は、戦闘機を奪い敵のロボット要塞基地へ逃亡。その戦闘機には、たまたま居眠りしていたチョリが乗り込んでいた。

フンは壊滅した基地に辿り着くが、ここで敵の襲撃を受け、そしてメイリンを庇うために傷を負ってしまう。

ロボット要塞基地では、司令官は洗脳から解かれて正気を取り戻す。しかし、救出しに来たジョンをかばったために、絶命してしまった。チョリはジョンとともになんとか脱出。


そして、地球の宇宙戦艦へと迫る敵攻撃部隊。戦闘機部隊が出撃するも全滅してしまい、戦艦からの攻撃も通用しない。

ヨンヒが一人でテコンVに搭乗して出撃するが、フンが乗っていなければその力を発揮できず、敵ロボットに太刀打ちできない。だが、怪我を押してフンが出撃。テコンVに乗り込んで反撃を開始する。

フンが操縦するテコンVは、そのテコンドーの技の前に敵ロボット群を撃退。そして、敵ロボット要塞と対決し、苦戦するも勝利した。

こうして、尊い犠牲を出しつつ、地球の平和は守られたのだった。


DVD

本作は、初代、84とともに、2002年に発売されたDVDボックスに収録されている。リージョンフリーのため、日本でも視聴可能。

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