概要
葉巻とは、タバコの葉を筒状に巻いたものを指す。普通の紙巻きタバコとは違い、紙で包むこともなくフィルターも用いない。
また吸い方も一般的な煙草と違い、肺には通さず喉で止めて煙の芳香を味わうようにして吸う。
煙草100%なので燃焼時間が遅い。ゆったりと時間をかけて喫味を楽しむのがコツで休日に楽しむ人もいる。
吸い口の部分をヘッド、火を付ける部分をフットと呼ぶ。吸い口は丁寧にカットする必要がある為専用のカッターがある。着火にはマッチやガスライターが推奨される(特に前者)。オイルライターだとオイルの燃焼で喫味が悪くなる為避けた方が良い。
コンビニ等では扱っていない事が多く、種類を数多く扱うタバコ店で扱っている事が多い。
また保管に関しても木箱に入れて日光や多湿を避けるなど、煙草よりもデリケートな扱いが必要。
味わいは大変に濃厚。
紙巻きをビールやチューハイとすれば、葉巻はウイスキーやブランデーと言い得る。
ただそれだけにニコチンも濃いので、吸い慣れない人は濃すぎる成分で一瞬、眩暈を覚えるという。
アメリカでは慶事に葉巻を贈答する習慣があり、特にミリタリー映画で戦勝記念に一服つけるシーンが知られる。
禁煙社会が進行しているアメリカではあるものの、アメリカ人自身は大の葉巻好きでもあり、今なおこうした慣習は根強く残っている。
形状
パレホ
ヘッドからフットまで同じ太さの平坦な葉巻。
もっとも主流な形状である。
主な産地
ニカラグア
ドミニカ共和国と同じ境遇をもち、将来有望な葉巻ブランドを多数もつ。
主なブランド
コイーバ(キューバ)
以前はキューバ政府御用達で、外国人は外交官のみ味わうことのできたブランド。
キューバ産葉巻最高級の呼び声高い。
モンテクリスト(キューバ)
キューバ産葉巻の中で、輸出トップのブランド。世界中に愛好家をもつ。
ダヴィドフ(ドミニカ共和国)
キューバ革命以前は、キューバに籍をおいていたブランド。
徹底的な品質管理のもと、評価の高い葉巻を作り続けている。
パドロン(ニカラグア)
量よりも質を求め、市場にすら出回りにくくなるほど生産数が少ないブランド。
しかし、その品質は恐ろしく高いとされる。
タバカレラ(フィリピン)
安価で日常的に吸える葉巻を作るブランド。
葉巻のイメージ
その高級感から、社長とかボスといったようなキャラクターのステレオタイプなイメージが強い。
一例
- 裏社会(ギャング)のボス
- リッチな男性(成金)
- 凄腕のプロフェッショナル
…etc
葉巻愛好家(現実・フィクションの人物を含む)
ハイチのブードゥー教における死神。
第二次世界大戦を戦い抜いたイギリスの政治家。葉巻がトレードマークだった。
普通の喫煙用や、葉巻に偽装した特殊アイテムまで含まれる。常に口に咥えているイメージが強い。
生前は葉巻を愛飲していた。
喘息持ちでありながらも葉巻を愛飲していた。実際に葉巻を口にしている写真がいくつかある。
喫煙に関しては葉巻に強い拘りを持っており、生涯最後まで続いた。時代や環境もあってかオイルライターを用いていた。
戦後最初の日本国総理大臣。チャーチルと同じく葉巻がトレードマークで、「和製チャーチル」とも言われた。
依頼人の話を聞く時や作戦を練る時など、考え事をする際に吸うケースが多い(リラックス時にも吸っているが)。トルコ産のタバコ葉を使用した「トレンド」という架空の銘柄のものを愛飲する。