オイルライターは、燃料にオイルを用いるライター。使い捨てではなくオイルや消耗品の交換で使い続けることができる。
代表的なものは米国製の『Zippo』など。
構造
本体がタンクを兼ねるものが多く、中には綿が詰められている。本体を斜めにしても安定して火を点けることができたり、逆さにしてもオイルが漏出しないなどの効果がある。
燃料は、芯(ウィッグ)で吸い上げられて、本体上部の燧石(フリント)の火花で点火される。
殆どのオイルライターには何らかの形で蓋が備わっている。
これは後述するように、用いるオイルの揮発性が高く、例えば服のポケットに入れておいた場合には体温でオイルが揮発して使えなくなったり、あるいはオイルそのものが漏れ出てくる可能性があるためである。
使用するオイルは、石油を精製した揮発性が高いもので、日本ではベンジン(石油ベンジン)と呼ばれる。性状は潤滑油よりはガソリンに近く、工業用ガソリンとしても用いられる。
点火は、Zippoのように蓋を開けてからヤスリ状のホイールを直接指で回すものもあれば、レバーで押し下げるだけで蓋を開けて点火というプロセスが自動的に行われる凝った作りのものも存在した。