概要
スーパーカブに乗る少女たちの日常を描くライトノベル。作者はトネ・コーケン。イラストは博。
元々はKADOKAWAが運営する小説投稿サイトであるカクヨムにて2016年3月から発表されているネット小説である。2017年から角川スニーカー文庫より書籍版が刊行。公式サイトや販促ポスターでは「ホンダ・スーパーカブ総生産1億台記念作」と銘打っている。
2021年5月時点で既刊8巻(ナンバリング7巻+番外編1巻)。時系列があり、1巻と2巻は高校2年生、3巻から6巻と番外編は高校3年生、7巻以降は大学生である。また舞台は高校時代は山梨県北杜市が中心、大学時代は東京都多摩地区である。
登場人物
主要人物
恵庭家
恵庭椎の家族。元々は東京に住んでいたが、妹の慧海以外は北杜市に移住し、慧海も椎が高校3年生の時に北杜市へ戻っている。
父親(CV:宮本崇弘)
母親(CV:筒井真理子)
高校関係者
担任教師(CV:原えりこ)
手芸部顧問(CV:白須慶子)
数学教師(CV:下鶴直幸)
教頭先生(CV:星祐樹)
その他
信用金庫課長(CV:宮澤正)
山小屋オーナー(CV:石井康嗣)
漫画
Webコミックサイト「コミックNewtype」にて蟹丹の作画による漫画版が2017年12月より連載中で、こちらも角川コミックス・エースよりコミック版が刊行されている。2021年5月時点で既刊5巻。
漫画では小説に沿った話で進む一方、単行本では「x.5話」という原作にない閑話やトネ・コーケンによる特別寄稿小説が掲載されている。
博イラストと比較して礼子の髪型が異なる、椎の左目下の泣きぼくろがない、国語教師に名前があるなど様々なアレンジが付け加えられている(但し、椎の泣きぼくろについては単行本5巻より付け加えられている)。
アニメ
2021年春アニメとしてテレビアニメ化されている。TOKYOMXやKBS京都、サンテレビ他にて放送。
また、NTTドコモとKADOKAWAの共同出資による配信サービス・dアニメストアによる先行配信を実施しているほか、ABEMAやニコニコ動画、アマゾンプライム・ビデオなどでも1週間遅れで配信を行なっている。
アニメーション製作はスタジオKAI。
アニメの特徴
本アニメでは他のアニメと一線を画した様々な取り組みを行なっている。
昨今のアニメでは実際の風景をデジタルで取り込み、それを基に風景を描写する取り組みを行なっている。この作品も例外ではないが、通常シーンでは小熊がカブに乗っていない日常では色彩は薄くぼやけて描かれているが、カブに乗ると色彩が濃く、描写もはっきりさせるなど小熊の心境によって描写に変化を持たせている。
また監督が音楽にも拘っており、挿入歌はフランスの作曲家であるクロード・ドビュッシーの曲が使われることが多い。但し小熊がピアノ調なのに対し、礼子はエレキギターを織り交ぜたロック調となっている。
その他様々な伏線が仕掛けられており、原作ではうまく伝えられなかった場合や倫理的問題の回避手段として使用されている。
主題歌
OP『まほうのかぜ』
ED『春への伝言』
作詞:ZAQ / 作曲・編曲:AstroNoteS / 歌:夜道雪、七瀬彩夏、日岡なつみ
注意点
pixiv投稿時について
アニメ放送開始後、本作品のイラスト投稿が増えているが、スーパーカブのみタグを貼りスーパーカブ(小説)のタグを使用しない投稿者が散見されている。スーパーカブは本来バイクイラスト用のタグであり、イラストにバイクとしてのスーパーカブが描かれているのであれば問題ないが、バイクとしてのスーパーカブが描かれていないキャラクターのみのイラストにスーパーカブのタグを使用するのは本来であればルール違反になる。但し作品としてのタグという解釈もできるので、トラブル防止のため率先してタグを剥がしたりルール違反を指摘するのは避けたほうがよい(剥がしていいのは投稿者の判断、またはタグが上限に達して他の関連タグを貼りたい時に「スーパーカブ」のタグが削除可の場合など)。
キャラのみのイラストで関連付けしたい場合は「スーパーカブ(小説)」または派生の「スーパーカブ(アニメ)」を使用することが推奨される。また、イラストにスーパーカブが描かれている場合でも本作品絡みであれば「スーパーカブ(小説)」「スーパーカブ(アニメ)」をタグに含めたほうがよい。
聖地巡礼について
アニメ公式サイトで作品舞台探訪についてのお願いが掲載されているため、ここで具体的に記述する。
モデル地は山梨県北杜市の武川地区を中心に実在している所が多いが、小熊が住んでいるとされる団地は現在も人が住んでおり、また高校のモデルである中学校は生徒が通っているところである。団地についてはプライバシーの観点から写真撮影や構内立入りは厳禁で、中学校も学校休校日に敷地外からの撮影程度にすることが望まれている。その他にもモデル地は住宅地のところが多く、作中登場するスーパーも同じ山梨のこの作品に登場するこのスーパーと違い周辺住民に特化したこじんまりとしたところのため、無断駐車や集団でたむろして騒ぐことは避けてほしい。
アニメが放送されている段階では新型コロナウイルスがまだ蔓延している状況のため、緊急事態宣言が発令されている地域からの巡礼は自粛し、それ以外の地域も徹底した予防対策を行なったうえで巡礼することが望まれる。
アニメの聖地巡礼としては不足気味であるが、元々いろんなコンテンツが揃っている地域である。最寄り駅である日野春駅はWikipediaで秀逸な記事に認定されている「信玄公旗掛松事件」の石碑があり、駅の北側にはオオムラサキセンターというオオムラサキの一大生息地がある。また武川地区には山高神代ザクラという樹齢2000年の桜があり、その子孫は宇宙へ行っている。土産物としては南アルプスの天然水で育てた武川米があり、北側へ足を伸ばせば金精軒の信玄餅の販売所、さらには(コロナの影響で見学が休止中であるが)サントリーのウイスキー蒸留所やシャトレーゼの工場もある。聖地巡礼がてら行っているのもいいだろう。
関連項目
users入りタグ
スーパーカブ(小説)100users入り スーパーカブ(小説)500users入り
スーパーカブ(小説)1000users入り スーパーカブ(小説)5000users入り
(100users入りは記事作成者が間違えて100Usersとしてしまったためうまくリンクされていない。閲覧する時は「スーパーカブ(小説)100users入り」で再検索してほしい。)
ペアタグ・ネタタグ
その他
※スーパーカブおよび製造元に関係している作品のみ記載する。カクヨム関係はカクヨムを参照。
- わんおふ:本田技研工業(ホンダ)が特別協賛しているアニメ作品。
- 最臭兵器:舞台が山梨県で、主人公が途中スーパーカブに乗るなど色々と共通点がある。
- ばくおん!!:第79話「スーパーフリー」は本作品第1巻をオマージュしたもの。小熊を模した「小鳥」と礼子を模した「銭子」が登場する。
- ゆるキャン△:舞台が同じ山梨県。主人公・志摩リンが乗っているヤマハ・ビーノで志摩リンのは初代と二代目のハイブリッドであるが、三代目はホンダのOEMである。