概要
「月刊ヤングチャンピオン烈」に連載中のオートバイ×女子校生のコメディ漫画。
作者はpixivユーザーでもあるおりもとみまな。
丘乃上女子高バイク部に集う、バイク乗り少女たちの日々がコミカルに描かれる。
「けいおん!」をオマージュした部分があちこちに見られ、登場人物もゆるかわ系美少女ばかりである。が、そんな見た目とは裏腹にバイクや映画絡みのマニアックなネタやギャグが満載され、偶に毒舌も披露するハイテンションな内容が特徴。ギャグマンガなのでなんでもありのカオスな世界観であり、細かいことにつっこんだら負けな作品になっている。
一方、美少女漫画のわりにお色気描写は(同誌他作品に比べて)少なめである。
「ヤンチャン烈」はおっぱい丸出しの作品が多く、おりもと本人も18禁同人作家出身だが、温泉回・水着回のようなサービスシーンはそれほど多くない。
あくまでも、この作品はバイクあるあるやライダー小話が主軸のギャグマンガなのである。
アニメ
2015年にテレビアニメ化が発表され、先行して単行本7巻初回限定版にOVAが同梱された。
テレビ本編の放送時期は2016年4月。放送局はTOKYOMX、サンテレビおよびBS11、さらにアニマックス。Amazonプライムでは、第1話のみ1日先行して配信、TOKYOMXでは配信アプリ『エムキャス』(スマホ版のみ)を利用する事でエムキャスエリア内であれば視聴可能。
制作会社は『アンパンマン』『弱虫ペダル』などで知られるトムス・エンタテインメント。
バイクメーカー5社をはじめ、ヘルメットメーカー・パーツメーカー・バイクショップなどが全面協力。劇中のバイクのほとんどが支障なく登場できることになった。にもかかわらず、劇中の毒舌はあまり削られていない。
近年では珍しくなったバイクアニメとあって、バイクの再現には力が入れられているとのこと。作画はもとより、エンジン音もほとんどが本物からサンプリングされている。
登場人物
主要キャラクターは日本の四大バイクメーカーがモチーフになっており、愛車もそれぞれのモチーフとなったメーカーのものである。
バイク部関連の人物
本作の主人公。度を超した天然少女だが、バイク部の良心である。
モジャパーマのロマンチスト。本作の狂言回しも勤めている。
鈴菌巨乳女子高生。バイク部ではないが、友達が少ないのでよくつるんでいる。
バイク部の妖精さん。名前以外すべてが謎に包まれている。
ワルに憧れるお嬢様。お金の使い道があさっての方向に向いている愉快な人。
現役女子高生レーサー。小さな身長を気にしているバイク部の新入部員。
バイク部の顧問。可愛らしい容姿以外褒められるところがない残念な女性で、数多の男からフられている。(フられ続けた主な理由は「付き合ってる男の劣等感を突いてしまう事を無自覚に言ってしまう」「付き合っている男から『この女は異常者だ』と思われても仕方ない真似を無自覚にやってしまう」など)
酔っ払うと、「中学生にまで百合乱暴をやろとする」「未成年者に酒を飲ませて、酔い潰れた所で百合乱暴をしようとする」レベルの完全にマズい女好きになってしまう。
主人公たちの周辺の人物
羽音の妹。色んな意味で危なっかしい姉をサポートしている健気な少女。
- 先代三ノ輪家当主 CV:篠原恵美
三ノ輪財閥を切り盛りしていた人物。若い頃はかなりの美童であった模様。
シベリア仕込みのバイクテクが売りの老執事。頼りになるナイスミドル。
- 恩紗の父(ヤマハ) CV:岩田光央
インチキバイクショップ・ニコイチモータースの店長。怠惰でいい加減だが整備技術は一級品。
恩紗の弟達。年が離れているためか、恩紗からは可愛がられている。
- 凜の父(スズキ) CV:三木眞一郎
凜をSUZUKI狂にした張本人。悪い人ではないのだが、言動挙動が非常にウザい。
丘乃上女子高の校長先生。30代後半で校長に就任した優秀な人物だが、人格的には問題まみれである。バイク部のOB。
たづ子と同じバイク部OBで千雨の母。強烈なチョップの使い手。
千雨の父親。有名な元レーサーでブランド経営もしているやり手。すごいナルシスト。
千雨の後輩レーサー。中野鉄矢が立ち上げたレースチームに所属している。
千雨の後輩レーサー。宇川王家の末裔でやたらと濃いキャラクター。
髑髏があしらわれたヘルメットがトレードマークのダーティレーサー。千雨のことを目の敵にしている。
バイク部OB。金にがめついたづ子とは喧嘩になることもしばしば。
両親がいない貧乏女子高生。凜に影響されてスズキパワーに目覚める。
その他
謎の怪人。バイクと旧約聖書を強引に掛け合わせたような与太話をする胡散臭い人物だが、神通力めいた力も持っている。
羽音が通っていた自動車教習所にあった喋る教習車。紆余曲折の末、羽音の愛車に組み込まれる形で再会することに。
静岡県の高校に通う女子高生ライダーのグループ。当該項目参照。
コラボレーション
レーシングチーム・浜口レーシングとのコラボで、登場人物を描いた痛車が鈴鹿8時間耐久レーシングに参戦。
このバイクはオーストリアのメーカー・KTMのものであり、同レースもKTMがサポートしている。
そのため、劇中で登場人物がKTMのバイクを評価するシーンが挿入されることがある(ただし、劇中では脇役やモブが使用するにとどまる)。
警視庁とも度々コラボレーションを果たしており、や奥多摩周遊道路の注意看板にイラストが描かれたことを皮切りに、交通安全啓発ポスターが数枚描かれている。
アニメ化決定に前後して、佐倉羽音・天野恩紗がそれぞれホンダ・ヤマハの宣伝マンガに登場した。鈴乃木凜も東京モーターサイクルショーのスズキブースに描かれたことがある。
バンダイコレクターズ事業部が展開するアクションフィギュアブランド・SHフィギュアーツで
凜(ライダースーツ姿)と羽音がそれぞれの愛車とセットでの立体化を皮切りに順次メンバー&バイクのセットでリリースされた(ただし恩紗以降はプレバン行きで来夢先輩のみバイクのセットでない)。凜の制服姿でのリリースに期待した人もいたが発売されず。ただし固定フィギュアでのリリースはなされている。
表記ゆれ
関連タグ
オマージュまたはパロディ元。
登場人物及び単行本5巻までの表紙がけいおんのパロディになっている。
本作ではたびたび自転車がこき下ろされるため、しばしば引き合いに出される。
ただし、原作者のおりもとみまな自身もロードバイクを嗜むため、描写そのものは正確。
出版社は同じ秋田書店。アニメ制作会社も同じになった。
同じく、よく引き合いに出される自転車漫画。主人公の声優が鈴乃木凜と同じ。
第79話「すーぱーふり-!!」の元ネタ。ちなみにこっちもアニメ化されているが、作風は正反対と言って良い。偶然にも音楽担当が同じランティスである。
主人公のひとり志摩リンの声優が鈴乃木凜と同じでもう一人の主人公が所属する部活につるむことが多い点も同じ(当然本人は所属していない)。
スポーツカー等をメインとした走り屋題材作品である。
更に、一部のバイク部メンバーの関係者も走り屋だった事や、アニメ版を演じた中の人が主人公且つ主人公の関係者と同じである。ちなみに、作者の前作品はバイクの走り屋を題材にしている。