概要
化粧・メイク道具の一種。英語のリップスティック(リップ)のこと。
文字どおり、唇に塗って色鮮やかに容貌を引き立たせるためのものである。
当然、口の中に入っても安全な着色料が使われている。
フランス語で赤を意味する「ルージュ」、日本語の「紅(べに)」が口紅に相当する通り、口紅と言うとレッド・真っ赤系のイメージが最も強いが、人種や肌の色や用途にも合わせ、様々な色の口紅が発売されている。
スティック状で直接塗るタイプだけでなく、紅筆で所謂「紅をさす」タイプも多い。
色付きのリップクリームもあるが、リップはお洒落よりも保湿が目的なので、透明のリップや口紅よりも用途は限られている。
フィクションと口紅
使い方により人の顔を激変させるアイテムになりうるため、『累』『ゴージャス★アイリン』『魔法のルージュ』のように変身アイテムとして使われたり、『ルージュの伝言』のようにペンとして使いガラスなどにメッセージを残すといった演出にも用いられる。
二次元での口紅表現として、『赤よりピンクを積極的に使う』『下唇のみ色付けされている』『アップの時だけ口紅が映る』という表現が使われることがあるが、二次元ではそうしないと目よりも唇が大きく見えてしまうからである(元々、二次元のキャラはナチュラルメイク後のような容姿が多いので、色合いがハッキリした化粧品を使う意味があまりない)。
キス魔の唇が赤く大きく描かれることがあるが、ビッチの表現であり、断じて厚ぼったい唇を馬鹿にしている訳ではない。
CGが流通し、アニメでパステルカラーが使えるようになってからは「ケバい」設定のキャラクター以外でも濃い色の口紅を付けたキャラクターが見られるようになった。
大人の女性を表現する記号として用いられるパターンも多く、成長後の少女が垢抜けた表現で使われる他、昼ドラなどの愛憎劇で憎まれ役の女性を印象的にする演出でも使われる。
リカちゃん人形の口紅ペン(短い水性ペンのような見た目で、落とす時は拭き取る)の塗り心地が好きだった人も多いと思う。