M-41A
えむよんじゅういちえー
概要
映画『エイリアン2』に登場した架空銃。植民地海兵隊員の主力火器である。
USMCを退役したジョナサン・ラフォースによって設計され、激しいトライアルに勝ち抜いた末に「M41」として採用された。
初期のM41は電子制御故か問題が多く、途中で停止して使い物にならない不具合が存在したが、M41Aに改良されてからはその問題も消えている。
ウェイランド社が製造している銃なのだが、映画公開当初は設定が固まっていなかったのか、一部の雑誌にColt's Manufacturing Company(実在のM1911やM4等で有名な会社)が製造しているという記載があった。
パルスライフルとも呼称されるが、電磁パルスの類を撃ち出すのではなく、弾丸の発射にレーザーパルスシステムを利用しているという設定で、6D6AP弾(10x24mmケースレス弾)を使用した実弾兵器である。専用マガジンの装弾数は100発。
右側面に2桁の赤いデジタル表示で残弾数を示すカウンターがついており、カウントは00から99までだが、劇中ではカウンターが消えたり、「42」の表示になっていたりと弾数表記が安定していない。
銃身下部には装弾数4発の30mmのポンプアクション式グレネードランチャーを装備する。
装填は1発ずつ行い、マガジン前部にあるトリガーで発射できる。
劇中での活躍
ゼノモーフ相手に発砲されたが、大群で襲い掛かってくるゼノモーフに対しては火力不足気味であり、結局海兵隊は壊滅してしまった。また、プレデターに対してもダメージを与え得るものの、やはり火力として十分とは言い難い。
リプリーはM240A1火炎放射器(映画オリジナル)をテープで固定して使用している。
アーケードゲーム版『エイリアンVSプレデター』においても海兵隊員兵士が携行しており、彼らを攻撃して奪い取る事が出来る。原作とは異なりゼノモーフを数体まとめて撃破できるほど威力が高い為、パワーローダーやエイリアン・クィーンなどのボスキャラ相手にはかなり有効な武器である。ただし、海兵隊兵士が使ってきたときは相応の脅威となるので注意が必要。
様々な映画・ゲーム作品のオマージュが含まれた映画『レディ・プレイヤー1』ではヒロインのアルテミスが愛用しており、クラブでの銃撃戦や惑星ドゥームでの最終決戦で活躍。シクサーズ隊員を倒したり、メカゴジラの眼を撃ち砕いてトドメの一撃に繋げるという戦果を挙げている。
余談
- 初期はベースをストレートマガジンのMP5にする予定だったが、マズルフラッシュの迫力が出なかった為、.45口径のトンプソンに変更された。ちなみにゲームに登場するモデルによってはベースがM4になっている。
- 設定上はケースレスとなっているが、構造の都合上.45ACPの薬莢が排出されている。
- グレネードランチャー部にはM870のプロップガンが使用されており、SPAS12のヒートカバーとフォアエンドが被せられている。
- ジェームズ・キャメロン監督はこの銃の特徴的な銃声を作るのに丸二日費やした。
- この銃の思想は当時「未来の兵装」として流行っていた複合型小銃の思想を反映した物。
- プロップガンに照準器は付いていないが、ゲームによってはオリジナルでピカティニーレールとアイアンサイトが設けられているモデルもある。
- 装弾数カウンターが劇中のモデルでは右側にしか設けられておらず、右利きでは見ることができず、人間工学的な設計ではないがこれは映画を見る観客に数字を見せているというメタ的な意味があり、ゲームなどでは左右両方にカウンターが設けられているものが登場している。
本銃を模したエアソフトガンやコンバージョンキットも市販されている。だが、やはり架空のプロップガン故か実際に撃とうとすると使いづらい。
重心位置の悪さ、ストックのガタツキ、そして何より、この銃には照準装置がついていないため、感覚で狙う必要がある。
マガジンも弾数表記を行うため、別で電池をつなぐ必要があったり、カウンターリセットを行う必要があったりと劇中のようにすんなりマガジンの抜き差しを行うことができない。
実物ではMAX41Aという外見を似せたカスタムモデルが制作されており、ベースはスオミM44のアッパーレシーバーとSWD M-11/9のマガジンとM870で制作されているためオリジナルのM41Aとは若干形状が異なるが、カウンターもきちんと動作する。