ハーフチェンジ
はーふちぇんじ
概要
仮面ライダーWのフォームチェンジの呼称。
変身ベルト・ダブルドライバーに装填する左右のガイアメモリの組み合わせによって、半身ずつ形態を選択し様々な能力を発揮できる。
フィリップが担当する右半身「ソウルサイド」にはサイクロン、ヒート、ルナの「ソウルメモリ」が対応し、翔太郎が担当する左半身「ボディサイド」にはジョーカー、メタル、トリガーの「ボディメモリ」が対応する。
そして例外として、フィリップが使う右担当だがボディの役割を成す「ファングメモリ」が存在する。
メモリごとに使用できるサイドは固定されているため、交換して逆サイドに挿すようなことはできず、下記の組み合わせの逆(ジョーカーサイクロン等)や右用同士、左用同士の組み合わせに変身することも不可能。
これらは二次創作上において、妄想フォームとして予想される事も多い。
それぞれ性質が大きく異なるメモリ同士には相性の良し悪しが存在し、非常に好相性で安定している組み合わせもあれば、相性がそれほど高くない組み合わせもある。ただしファング以外はいずれも、一定以上の相性は出せるよう選別はされている。
また変身者の二人と各々のメモリにも相性は存在し、フィリップはサイクロン、翔太郎はジョーカーが最も安定して力を引き出せるメモリとされている。
当初はこれら上記の要因から、
- 最も安定した組み合わせであるサイクロンジョーカー、ヒートメタル、ルナトリガーでなければ、必殺技マキシマムドライブは発動出来ない
- 最初に変身する際は必ず「スターティングメモリ」として、サイクロンかジョーカーのどちらかを使わなければならない
- ファングメモリの使用時には、ジョーカーとの組み合わせでなければ危険性を抑えられず、変身すら出来ない。
といった制約が存在していたが、物語が進むにつれ、これら縛りは一つずつ「解消」されていった。こうした融通は、2人が幾つもの戦いの中で、より自分達のメモリを使いこなせるよう成長していったかららしい。
各フォーム一覧
主要形態
好相性な組み合わせで、これらで変身するフォーム三種が安定しているとされている。
- 「風の切り札」サイクロンジョーカー
高いスピードと脚力で、風を纏った格闘を得意とする。
最も相性の良いWの基本フォーム。
- 「熱き闘士」ヒートメタル
パワーと防御力に優れており、熱々のシャフトによる強力な殴打が自慢。
- 「幻想の銃撃手」ルナトリガー
放った光弾の軌道を変幻自在に変える事ができ、必中の射撃によって相手を翻弄する。
その他形態
- 「熱き切り札」ヒートジョーカー
パンチ力が上がり、燃える拳で殴りまくる豪快なファイトが自慢。
- 「幻想の切り札」ルナジョーカー
右の手足を自在に伸縮・湾曲させての、非常にトリッキーな格闘が持ち味。
パワーは低いが、戦いの他救助にも活躍する。
- 「風の闘士」サイクロンメタル
サイクロンの身軽さ・非力さと、メタルの怪力・鈍重さを打ち消し合う中間形態。
双方の特性により、防御性能が特に高い。
- 「幻想の闘士」ルナメタル
メタルシャフトを鞭のように変化させ、リーチを伸ばして戦う組み合わせ。
- 「風の銃撃手」サイクロントリガー
拡散する風の弾丸を高速で連射する。
威力・命中率は低いが、面制圧による牽制に優れる。
- 「熱き銃撃手」ヒートトリガー
灼熱の火炎を放射して攻撃。
全組み合わせ中トップの火力を誇るが、それ故に危険性も高い。
余談
メモリの相性はサイクロンジョーカー、ヒートメタル、ルナトリガーが「高」、サイクロントリガー、ヒートジョーカー、ルナメタルが「中」、ルナジョーカー、サイクロンメタル、ヒートトリガーが「低」と上手く分けられている。
サイクロンメタルはサイクロンの長所である速さをメタルの鈍重さが潰してしまう、ヒートトリガーは火力が高すぎて扱いづらい、ルナジョーカーは馬力が低すぎるなどの特徴を持つ。
翔太郎はファングを使う時だけ例外的にソウルサイドを担当できるだけで、ボディサイド担当の人間(翔太郎)がソウルメモリを使うことはできない。
ソウルメモリはあくまでフィリップ専用のメモリで、W自体あくまでフィリップを基準に、双方が互いに固定された役割があるのである。