概要
1914年開業。
大阪市内の天神橋筋六丁目から大淀(現在の北区大淀中4丁目付近)を経て、野田までを結んでいた路面電車。
同じ路面電車の国道線と線路がつながっていた。
また車両も共通していたが、比較的ふるめの1形などがよく使われた。
都市間鉄道的な国道線に比べ街の足という性格が強かった(大阪市電が走っていないエリアだったため)。
なお天神橋筋六丁目停留所は阪急とも大阪市電とも別にあり、線路はつながっていなかった。
国道線ほど赤字ではなかったが、車庫が国道線の浜田車庫(兵庫県尼崎市大庄。現在の阪神バス尼崎営業所のお向かいにあった)に一極集中していた影響で、国道線廃止で浜田車庫が使えなくなる為、甲子園線共々巻き添えを喰らう形で同じ1975年に廃止された。
廃線後の現況
現在は同区間を阪神バスが運行されているが、ダイヤ変更毎に減便を繰り返した結果、中津発着が平日朝夕方のみ・休日昼間のみ数本程度まで激減し、天神橋筋六丁目発着に至っては平日全便運休・土休日夕方最終便1往復の免許維持路線(免許失効させない為に、客が居なくても営業運転しなければならない赤字路線)と化している。
更に、2021年7月31日のダイヤ変更では中津発着が全廃され、前述の天神橋筋六丁目発着土休日夕方1往復のみとなる予定。
余談だが、国道線の代替である野田阪神〜阪神杭瀬駅北も毎日1往復の免許維持路線と化しており、北大阪線で運行するバスを浜田車庫へ入出庫させる為の回送ルート確保目的で運行されている。
こちらも2021年7月31日からは平日全便運休・土休日夕方1往復となり、浜田車庫行は阪神杭瀬駅北止まりに区間短縮される。公式PDFには発表されていない(恐らく記述漏れ)が、公式サイトの時刻表検索で7月31日以降の野田阪神及び阪神杭瀬駅北を指定すれば確認可能。
野田阪神前〜中津の間は大阪駅前まで乗り入れる大阪シティバスもあり、昼間でも毎時3回程度の頻度で運行する。中津〜天神橋筋六丁目は沿線人口の割には他にバス路線がないものの、北側の城北公園通を大阪シティバスの大阪駅前〜毛馬橋〜守口車庫前系統が、数分間隔で運行しており、これも広義の北大阪線の代替路線と見做してよかろう。
関連項目
東急世田谷線:こちらは専用軌道だったこともあり、個別の車両基地として、上町停留場に雪が谷検車区上町班を併設する対応を取り、本線にあたる東急玉川線が1969年5月11日に廃止(運行は前日まで)されたあとも現存している。