概要
漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム スカルハート』および『機動戦士Vガンダム プロジェクト・エクソダス』(共に長谷川裕一作)に登場。
木星ヘリウム輸送船団所属のMS。船団のリーダーである「木星じいさん」ことグレイ・ストークが搭乗する。
見た目はΖΖガンダムに似ているが、同機はハマーン・カーンとの決戦で失われたので、その系列機がベースになっていると思われ、ストークが試作機などのパーツを買い集めて再構成した機体を元に、ジャンクパーツや他の機体の流用パーツ(フロントアーマーはドーベン・ウルフの踵パーツ)で一見外見がわからないほど改造されている。
左腕はクローアームになっており、ゾロアットを挟み潰して撃破する程のパワーを誇る。また、コア・ブロック・システムはオミットされており、代わりに独自の脱出ユニットを搭載している。
『スカルハート』においてアマクサとの戦闘でクロスボーンガンダムX1を庇った際に右足を損傷し、後の年代を舞台とする『Vガンダム外伝』では右足がマシンガンを内蔵した義足パーツに換装されている。また、右腕に装備していたダブル・ビーム・ライフルも失われている。
ベース機のロールアウトから半世紀近く経過していながらも、木星帝国のモビルスーツに対して互角に戦えるだけの性能を有していたが、ザンスカール帝国の最新鋭機ジョングとの戦闘では経年劣化により組み合うだけで機体が自壊し始めたり、ゾロアットの編隊に集中攻撃を受けて苦戦していた(それでも先述の通りゾロアットを1機撃破したほか、マシンガンでジョングに直撃弾を与えたり、組み付いて動きを封じるなど活躍はしている)。
頭部ハイメガキャノンはベース機から受け継がれているが、普段は筒状のカバーによって隠されていたうえ、経年劣化とメンテナンス不足によって出力が大幅に低下した結果、目くらまし程度の威力しか有しておらず、発射した際には機体が過負荷に耐え切れず自壊・爆散している。しかし、この1射がジョング撃墜に大きな貢献を果たす事になった。
パイロットであるストークはガンプに愛着を持っているらしく、彼曰く「60年間付き合ってくれた兄弟」とのこと。
なお、同一機体の60年という運用年数は、非・映像作品を含めたガンダムシリーズの中で特に長い(アニメシリーズで長い方に入るダブルオークアンタ、ガンダムAGE-1に関しても、運用年数は50年前後である)。
メイン画像はZZを踏襲したトリコロールだが、原作は白黒なので本来のカラーリングは不明。Gジェネレーションスピリッツに初登場した際は、機体全体がグレーで頭部カバーの先だけが黄色になっていた。ZZからしか開発できず、ZZに戻すことしかできない。設計は不可能。