概要
TPC極東本部基地である海上から海底まで続く巨大な柱のような形の巨大基地。
当初は防衛軍の海上本部基地として2001年から建造されたが、防衛軍の解体後の2005年からTPCの本部基地となった。
千葉県房総半島の沖にあり、内部ではGUTS隊員のほか約3000人もの職員が勤務している。普段は海底に沈んでいるが、緊急時にはピラミッド状の上部が浮上し、ハンガーの各部が展開。各GUTSマシンが出撃する。また日本各地とは基地地下にあるシークレットロードで繋がり、車両での迅速な対応も可能。
基地には最上階にある作戦指令室をはじめ、総監室、会議室、プライベートルーム、居住区、レクリエーション施設、各種ライドメカ格納庫、整備場、ガッツウイング1号、2号の発進カタパルト、警務局、科学研究局、情報局、医務局、アートデッセイ号のドックである地下133階F4ドックや専用エレベーターに発進ゲート、ドルファー202用発進ゲートなど数多くの施設が存在する。
ゴブニュやビザーモなどの敵怪獣に内部から襲撃を受けたことも多いほか、キリエル人やヌークと言った変な客もやってきた。終盤でガタノゾーアの闇に取り込まれた際に基地機能が完全停止、事実上放棄されダイゴ以外の生き残った全クルーがアートデッセイ号に乗って脱出。ガタノゾーア撃退後の劇場版では再び基地として利用されている。
ネオフロンティア時代では復興のシンボルとして再建され、2014年に本部部分が中部地方山間部に新たに建造されたグランドームへと移動。その後はTPC航空司令部として利用されている。
ULTRAMAN版
スピンオフ小説『ULTRAMAN SUIT ANOTHER UNIVERSE Episode:ZERO』に登場。
前作『Episode:TIGA』にてガタノゾーア出現により消滅し、入り江になってしまった上海・外灘のガタノゾーア出現ゲートとなった黒いピラミッドの跡地に建設された金属のピラミッド。
表向きには上海復興のシンボルとして、将来的には世界最大の海上都市となる予定だが、徐々に拡大を続ける時空歪曲点から明らかな有意性を伴う侵略の前兆を観測したことから、ガタノゾーアや闇の三人衆といった異界からの侵略の第一防衛線と定め、ウルトラマンスーツ着用者による異界への積極的な突入(ダイブ)も視野に入れた、新しい前線基地として建造されている。
中央部には直径50メートル程のグランドームという半球型のドームがあり、液体窒素を循環させるパイプが何十本も接続される。表向きは爆心地の残存エネルギーを観測する装置とされているが、実態は異界の扉が開いたことにより生じた時空の歪みを何層もの電磁的なシールドで封印したもの。
科特隊はTPCというNPO法人を名乗ってダイブハンガーのクライアントとなっている。
余談
第50話から最終回にかけて脚本を担当した小中千昭によると、当初は『複数体のゾイガーが群がってダイブハンガーを襲撃・破壊する』という展開を考えていたが、ダイブハンガーの模型の傷みが激しかったことから、闇がダイブハンガーを覆うシーンをほぼ合成で表現した。
小中はこの件について、後の『ウルトラマンガイア』の終盤において行われた『エリアル・ベース破壊の展開』は、ゾイガーの一件でのリターンマッチの意味も込めていたことを明かしている。
関連項目
ダイブハンガー→グランドーム