「起きろ、食事の時間だ」
概要
ネロ・カオスとはTYPE-MOONのゲーム『月姫』シリーズ・関連ゲームに登場する吸血鬼である。
死徒二十七祖の第十位。黒き混沌、原初の海。
元は魔術師で学者であり、不死を求めて吸血鬼と化した。本名をフォアブロ・ロワインという。
通常の吸血鬼がその能力を得るべく獣化するのに対し、ネロ・カオスは自身の内側に『獣の因子』を内包することで吸血鬼と化した。要するに自身をネロ・カオスという一つの獣の群れに仕立て上げたのである。そのため本来の人格はすでに薄れており、もはや永遠の命への執着する一体の知恵ある魔獣しかない。
二十七祖・第十七位のトラフィム・オーテンロッゼが提唱した『真祖狩り』に加担し、真祖であるアルクェイドを抹殺すべく三咲町に襲来するが、最終的にはアルクェイドに味方した遠野志貴によって滅ぼされる。
性格は学者であった名残からか冷静で理知的。ただ自身の食欲に関しても忠実であり、理性と野性の混濁した一面を持つ。一方、不確定因子による突発的な事態には弱く、自身の理が崩れると焦る傾向にもある。
また、学者であったことかのもう一つの性格として、希少種や珍獣には目がないらしく、『メルティブラッド』においてネコアルクに勝利した際に、必死になって足型を取ろうとする姿を見せた。
意外と人脈は広く、ミハイル・ロア・バルダムヨォン(ロア)とは盟友であった。
能力
固有結界『獣王の巣』
自ら中に「獣の因子」を「ネロ・カオス」という存在に内包する魔術。
取り込んだ因子を元に、数多の獣をその身から繰り出す。繰り出された獣は、たとえ殺されてもネロの中に戻り、再び復活する。獣と言っても、哺乳類ばかりでなく昆虫・爬虫類・鳥類・魚類・幻獣に至るまでありとあらゆるものがとび出してくる。
因子を外装のようにまとうことも可能であり、その際には天を衝くような巨大な二足歩行の魔獣と化す。
大柄で筋骨隆々な、如何にも格闘家然とした体格だが、もともと学者であるため肉弾戦は苦手な模様。
滅するにはネロ本体とそれらに内包された因子を一気に叩くしかないのだが、その身には666もの因子が内包されているため滅することは非常に困難である。
能力の特質上、真祖に対する絶対有利が働くため、劇中唯一アルクェイドを追い詰めた存在でもある。
真祖には、相手の元々のポテンシャルを大幅に超える力を発揮できない制限が存在し、フォアブロ・ロワインの実力に獣の因子という武装を纏った『ネロ・カオス』という存在(つまり戦車に乗った人間と同意義)であるため、アルクェイドが発揮できたのはフォアブロ・ロワインのみのポテンシャルであったこと、さらにたとえアルクが別の強力な因子に対象を置き換えたとしてもそれを抑え込む絶対的な数の暴力で優るため、真祖ですら殺しきることは不可能に近いもである。
登場作品
月姫 ―― 初登場。
メルティブラッド(メルブラ)シリーズ ―― タタリの影響で一時的な復活を遂げる。
CV:中田譲治(メルブラのみ)
メルティブラッドでの性能
志貴の出会いたくないもののひとつとして、志貴の過去の記憶をタタリが具現化したものとして登場。よって、本人でありながら、その模造物という少々ややこしい存在である。
劇中同様、自身から数多の獣を呼び出して攻撃させる。
ガクガク動物ランドと呼ばれる獣の召喚を主体とした怒涛の遠距離攻撃のみならず、遠距離から近距離へと間合いを詰めて怒涛のコンボを叩きこむことも可能なオールラウンダーであり、その強さから最上位クラスにまで上り詰めた経歴のある上位キャラ。特に『混沌開放・獣角種』によって呼び出される鹿(エト)の利便性はかなりのもの。
大型キャラに属するため当たり判定が大きく、相手との間合いを管理することが重要となる。またほとんどの行動に無敵判定時間が存在しないため、必殺技等で仕掛ける際には隙を潰す手段を必要とする。
カーニバル・ファンタズムにて
OPムービーにて各作品の主要キャラ達が一同に会し楽しげに踊るシーンをよく見てみよう。
月姫男性陣の列にてこいつも何かノリノリで踊ってるから。
関連タグ
アーカード アンサイクロペディアにてパクリが言及されても仕方ないほど共通点が多い。