「こいつァトンチが…利いてるねぇ…」
CV:千葉繁
概要
自称「流れの板前」。56歳。
同じ場所に留まるのは性に合わないので、店を転々としながら現在は「米花いろは寿司」の板前として働いている。
風貌は眼帯に出っ歯の成人男性で、飄々とした気のいい性格。
その見た目と裏腹に推理が得意で、安室透と同様に毛利小五郎に弟子入りしている。
ただし、単なる推理好きな板前だけではないようで、若狭留美の事や、工藤新一の消息にも関心を持つ等、何やら裏の事情が仄めかされている。
また、1027話では安室と面識がある様子を見せている。
疑惑
現在、黒田兵衛・若狭留美と並んでラムの疑惑がある人物とされている。
1008話にて黒の組織のメンバー・バーボンこと安室透にラムから「Time is money!」なるメールが送信され、それを日本語に訳すと時は金なりとなる。
それをアナグラムにするとワキタカネノリという名前ができあがるため、現在ではラムの正体考察としては最有力の候補となっている。1065話にてウォッカの口からRUMが現在「ふざけた名前を名乗っている」と発言しており、若狭留美の「ASACA RUM」の疑惑と並んで特徴も合致するが・・・。
関連項目
ここから先は、物語の重大なネタバレになる為、注意
真実
その正体は、黒の組織のボスであるあの方の側近で、組織のナンバー2とされる最高幹部のRUM(ラム)。
脇田兼則の姿は変装であり、本来の姿は左目が義眼になっていてガタイの良い禿頭の老年の男性。
当然、その飄々とした振る舞いも完全に演技であり、本性は敬語で会話をしながらも非常に威厳のある雰囲気を放ち、わずかな言葉の情報だけで真相を見抜いてしまう等、毛利小五郎はおろか、江戸川コナンや赤井秀一、安室透、ジンにも匹敵する推理力や洞察力を持ち合わせている要注意人物である。
黒服の男達やキュラソーを始めとするコードネームの構成員も直属の部下として抱えており、独断行動の許されているベルモットは終始低姿勢となり、作戦中に構成員を纏め上げるジンからも「RUMからの指示は絶対に成功させなければいけない」と気を引き締めさせる等、組織におけるその存在の重要性と発言力は、構成員の中でも別格で、赤井からも「ジン以上の大物」と評されている。
また、原作1066話にて正体が発覚した際の回想で、かつて赤井秀一がライのコードネームで潜入していた時、ジンの捕獲作戦中に通りかかってアンドレ・キャメルに立ち去るよう言われていた老人の正体も、実はRUMの変装であった。
なお、「脇田兼則(わきた かねのり)」の偽名も、RUMとしての口癖である「Time is money」…「時は金なり」の文字をローマ字変換した「TOKIWAKANENARI」を、アナグラム(WAKITA KANENORI)で置き換えた物であると思われ、この為かジンやウォッカから「ふざけた名前」と評されている。
「APTX4869の死亡者リストにあったはずの工藤新一が生きていた」という情報を得た事で、その情報を気にかけており、組織の探り屋であるバーボンに工藤新一の情報を提供するよう何度も催促している事から、当人からは「せっかちな人」と評され、内心恐れられている模様。
一方で、実はミスリードで脇田は影武者であり真のRUMは別にいるのではというどんでん返しの考察も一部ではされている。理由としては、
- 「組織のメンバーにすら正体を秘匿する」ほど慎重なのに、髭とカツラと付け前歯だけという簡単な変装だけ、しかも潜伏先の寿司屋の前に車を止め部下のいる前で済ませるのは不自然
- しかも慎重な割には堂々と小五郎や阿笠宅に探りを入れる際、正体がバレるリスクが高いような行為を平然としているなど、大胆な面が目立つ
- RUMが電話で話していたシーンと脇田が変装を終え車から出てくるシーンとで助手席に座っている人物が明らかに違う
- 名前などの重要なヒントを読者に与えた後に正体を明かすのはあっさりしすぎている
- RUMの情報を握っているであろう安室やキールがコナンや赤井らと繋がっているため、情報を渡してしまえば容易にたどり着いてしまう
といったことが挙げられる。
ただし、「正体を秘匿する」からこそ敢えて全然別人になりきり、その演技力も相まって到底本人だとは勘づかせないように振る舞っているととることもできる。助手席については作画ミスの可能性もあるし、安室もキールもいくら二重スパイとはいえ簡単に情報を相手に流すようなことはできないだろう。
いずれにせよ脇田が組織の関連人物であることに変わりはないわけだし、組織の実態に近づける大きな一歩であったことには間違いない。
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