概要
吉祥院麗華は、「謙虚、堅実をモットーに生きております!」の主人公である。
前世愛読していた少女マンガ「君は僕のdolce」の『悪役令嬢・吉祥院麗華』に転生してしまい、将来没落するのを防ぐため謙虚、堅実をモットーに生きていくことを決意する。
人物
本作品の主人公。通称「麗華様」。
ロココ調の縦ロールを装備し、圧倒的存在感を醸し出す名家・吉祥院家の令嬢。よくできた西洋人形みたいに綺麗な、優雅な物腰で王者のオーラを放つ大物である。
特権階級集団ピヴォワーヌ所属の超お嬢様として、舞台となる瑞鸞学院では「絶対に逆らってはいけない人」「女帝」「女神カーリー」「女子のラスボス」など様々な通り名で呼ばれ、一般生徒から畏怖されている。
……だが、その中身はド庶民女子だった前世の記憶と人格を持つ転生者にして、ゆえに奇行が目立つ天然お人好しポンコツ娘。ジャンクフードや駄菓子が大好き。
その場の空気を読む力に長け、次々とその身に降りかかる火の粉を、卓越した調整力・政治力・演技力をもって払いのけてゆく気配りとフォローの達人(別名:苦労人)である。そのためかクラス委員の役を請け負うことも多々ある。
「君は僕のdolce」では皇帝・鏑木雅哉に執着し、ヒロイン・高道若葉に執拗な嫌がらせを続ける悪役だったが、この世界では原作ファンとしてむしろ裏から若葉を応援する立場に回ることになる。
手先が不器用で料理は下手。不器用だが手芸が好き(あくまで好きなのであり得意ではない)で高等部より手芸部に所属し最終的には部長に推挙される。前世から今世まで通して男運に恵まれないことと太りやすいことが悩み。なぜか様々な動物に襲撃される。
兄・吉祥院貴輝を無邪気に慕うブラコンで、兄妹仲の良さは社交界でも有名らしい。その影響か、これまで好きになった人は全員歳上。なお、最近流れ始めたファザコンの噂は完全否定している。
自他ともに認めるブラコンだが、両親のことも大切に思っている。しかし、両親の選民思想には馴染めず、庶民の友人・若葉の存在は隠し続けている。
人間関係
鏑木雅哉 「君は僕のdolce」では取り巻きとなり追っかけまわしていたが、今世では自分から近づくことはほとんどない。しかし、鏑木が引き起こす諸々の面倒事に巻き込まれ、否が応にも関わるようになる。
円城秀介 「君は僕のdolce」では親友・鏑木の敵と認識され、何度かバッサリ斬られていた。今世では鏑木同様、自分から近づくことはほとんどないが、鏑木関連の面倒事に巻き込まれたり、円城の弟・雪野を通じて話すようになったりと、親しくなっていく。今のところ最有力のヒーロー候補である。二次創作はこの二人のカップリング「円麗」が主流。
高道若葉 「君は僕のdolce」では嫉妬し執拗にいじめ倒していたが、今世では友達となり陰ながらサポート。
水崎有馬 高二の夏までピヴォワーヌ至上主義メンバーの筆頭格として警戒されていたが、諸々あって現在では気軽に話せる人間の一人となる。ヒーロー候補の一人であり、二次創作では「水麗」なるカップリングも成立している。
円城雪野 円城の弟。麗華を「麗華お姉さん」と呼び慕う。この天使をきっかけに円城と麗華の仲は深まる。
吉祥院貴輝 麗華の兄。ブラコン気味に慕う。
桃園伊万里 貴輝の親友。麗華を妹のように可愛がる。
水無月愛羅 鏑木の初恋のお姉さんである涼野優理絵の親友。最初のお姉さん的存在。
友柄千寿 麗華の初恋の君。実は彼女持ちだった。
深草香澄 実は友柄先輩の彼女。秘密を共有したことにより親しくなり、麗華の実質的な姉分となる。
風見芹香、今村菊乃、白鷺流寧、大宮あやめ 麗華の側近たち。芹香と菊乃は初等科からの筋金入りの鏑木ファンであるにも関わらず、麗華に濡れ衣が着せられた時は鏑木に直訴するなど、その友情は本物。