概要
高道若葉は、「謙虚、堅実をモットーに生きております!」の劇中作「君は僕のdolce」のヒロイン。吉祥院麗華の同級生。
ケーキ屋を経営する両親の間に生まれた、三人の弟妹を持つ四人きょうだいの長女。
人物
瑞鸞学院に特待生(外部生)として入学してきた庶民で、実家はケーキ屋さん。
平凡な外見とは裏腹に天才的な頭脳の持ち主であり、定期テストでは入学以来上位をキープし続けている。
麗華が悪役を放棄したとはいえ、成績優秀さから彼女を妬む者も多く、特にある事件がきっかけで鏑木雅哉と親しくするようになってからは、鏑木ファンの女子を中心にした生徒たちから様々な嫌がらせを受けている。
また、その優秀さと庶民育ちゆえの天衣無縫な天然によってピヴォワーヌからも密かに危険視されている。(現状では麗華と鏑木が若葉を危険視している一派を牽制して抑えている)
ピヴォワーヌから危険視されている現状に危惧を憶えた生徒会(若葉は反ピヴォワーヌの過激派からは「ちょうどよい旗印」として祭り上げられかねない存在になっていた)によって保護目的から一員となるように要請されてこれを受け、生徒会入り。以降、生徒会の事務仕事を手伝う中で電卓の女神として密かに名を馳せる。(家が多忙の時は会計処理の手伝いもしていたため簿記の心得もあるように見られる)
しかし、それらをまったく気にせず学園生活を楽しいと言い切る鋼のハートの持ち主。こちらも漫画での性格とはだいぶ違ってきているらしい。
家族思いで、自分が嫌がらせを受けても困った顔をするだけだが、家族が侮辱された時は顔色を変えた。そこを庇ってくれた麗華には「本当に嬉しかった」とブッシュドノエルを贈った。
経歴
瑞鸞入学当初から学院における独自の風習が解らずに翻弄されていたが、状況を見かねた匿名希望(麗華)から「瑞鸞で生活するにあたり注意するべき事」を記した手紙を机の中に入れられ、ある程度は緩和された。
入学当初には誰も入らない学院管理の森で管理人の許可を得て山菜採りをし、大量の山菜を持って帰って「弟たちにいいお土産ができた」とほくほくするなど、商売人の娘、子だくさん家庭の長子として、とても逞しい精神構造をしている。
高二の秋あたりから麗華と親しくなるが、お互いの立場(生徒会とピヴォワーヌ)を鑑みて仲良くしていることは秘密にしている。
弟・高道寛太視点だと、麗華のことを「瑞鸞で一番信用できる人」だと認識している模様。
人間関係
吉祥院麗華 「瑞鸞で一番信用できる人」。実は麗華が入学当初から若葉を庇って行動していた事には最初から気付いていた(匿名希望の手紙に使われた便箋用紙が実は吉祥院家の備品であり、偽造防止の透かしが入れられていた)が事情を慮り、あえて突っ込まない事にしていた。高2の秋頃から親しくなり、主に高道家で会ってお菓子作りをしたりしている。「友達」だと発言しており、金銭感覚が一般人とは異なる麗華に注意をしたりして対等な友人関係と思われるが、呼び名は未だに「吉祥院さん」。そこには理由があるのか……?
鏑木雅哉 高2の夏休み、鏑木の車に轢かれたことがきっかけで親しくなる。劇中作「君は僕のdolce」の主人公カップルであり、高2の秋頃にはドキドキわくわくの恋愛展開だったらしいが、謙虚では高3の夏になってもそこまで盛り上がっていない。
円城秀介 鏑木を通じて親しくなる。円城は以前麗華に渡した「華厳の滝サブレ」を若葉に勧めている。
水崎有馬 生徒会仲間。鏑木ファンのやっかみを受け風当たりが強くなった若葉を水崎が真っ向から庇いだしたため、水崎ファンからの嫉妬も買ってしまうことに。
蔓花真希 蔓花グループにかなり執拗ないじめを受けている模様。水をかけられたり、陰口を言われたり、大雨の中外に締め出されたり……
生駒 とんでもない勘違いにより物的嫌がらせをされていた。生駒はその後誠心誠意謝罪し、若葉の家のケーキ屋で働くことに。
沖島瑤子 型破りな性格である若葉は、ピヴォワーヌ至上主義者で瑞鸞ブランドを大切にする瑤子を初めとしたメンバーには蛇蝎のごとく嫌われており、何度も厳重注意を受けていた。
両親 若葉が麗華と親しくなる以前、瑞鸞の友達とは遊んだりしていなさそうなのを心配していたらしい。
高道寛太、高道菜摘 弟妹。更に菜摘の下には双子の弟がいる。