概要
「謙虚、堅実をモットーに生きております!」の劇中作「君は僕のdolce」の王子様役。通称「皇帝」。
吉祥院家を上回る格を持つ鏑木グループの御曹司で、吉祥院麗華の同級生。現会長の父とその妻である母の間に生まれた一人息子である。
人物
漫画では「女の子の理想が詰まった、乙女のハートを惹きつけてやまない魅力あふれる皇帝」だったらしいが、この世界では麗華のぽんこつに毒されたのか、元々素質があったのか、それとも単に漫画内では描写されていなかっただけだったのか、色々と残念な方向に成長してゆく。
文武両道かつ容姿端麗であり、何でも出来る万能の超人。瑞鸞学院では女子ほぼ全員が彼のファンなので、何人たりとも彼に逆らえない空気が醸成されている。
ピヴォワーヌに所属しているが、本人は権力や付きまとう女子にはまるで興味を示さず、ファン達が起こすトラブルについても基本的に無頓着。ただし、初恋のお姉さんである涼野優理絵の薫陶を受け、完全無視の初等科の時とは異なりかなり適当だが返事はしている模様。相当な負けず嫌いで思い込みが激しく、無駄に行動力が旺盛。
初等部から中等部にかけては運動会の騎馬戦に熱(苦し)い情熱を傾け、特に初等部では負け無し。騎馬皇帝鏑木の名をほしいままにしており、通称の「皇帝」は本来そこから来ている。
しかし中等部に入ってからは先輩にして生徒会長である友柄千寿を相手取る事になり、友柄のパワーと戦術に翻弄されて一進一退を余儀なくされる事に。しかし、その「熱すぎる騎馬戦」は、まさに鏑木が望み求めていた「自らを燃やし尽くせる戦場」であり、ゆえに友柄千寿の卒業という現実を前にした時には「もう、あのような熱い戦いはできない」と(オーバーに)惜しみまくり時代の移り変わりを感じて自ら騎馬戦からの引退と「騎馬皇帝」称号の返上を宣言した。
恋愛に関してはランボーの詩集を愛するロマンチストかつ束縛系ナチュラルボーンストーカー。好きな相手には一途であるが、相手の行動や自己の行動に関する影響を考慮することなく、さらに行動がいちいち心理的に重く、周囲を巻き込む事に躊躇が無い。そのため巻き込まれた方は大抵の場合、大迷惑この上ない。
その影響力と性格から実質的に作中最大のトラブルメーカーとも言える存在であり、漫画での因縁もあって麗華からの心象は最悪。
ただし、「吉祥院家を滅ぼさない」と念書を書かせた後は警戒心も薄まっており、ピヴォワーヌ一年生と生徒会の抗争を収めた後、想い人・高道若葉との属する立場の違い、恋敵(明確な描写はないが、鏑木と麗華はそう認識)・水崎有馬と若葉の近しい距離感を見せつけられ落ち込んでいた時は、あまりのその哀れさに同情した麗華により以前より行きたがっていたお好み焼きに誘われるなど、徐々に関係性も変化している模様。
ピヴォワーヌ会長を務めており、前述の抗争を収めたり、麗華を水崎から庇うなど(責められていると思ったのは誤解だが)、徐々にピヴォワーヌ会長としての自覚も出てきている。
麗華からの評価は「馬鹿」「暴君」「内弁慶」など大抵は散々だが、素直なところは長所だと評される。
親友・円城秀介は「バカだな〜」「(カモにしても)一番心が痛まない相手」「あれは面白かったねえ。雅哉がボロ負けで」など、普段は酷評しているが、麗華と二人の時に「真っ直ぐで裏表がない」「人に対して誠実」「雅哉だけは僕を裏切らないという絶対的な安心感」故に(度々尻拭いをさせられても)一緒にいるらしく、心から信頼されている。
(麗華いわく)気配り・常識・デリカシーに欠けており、麗華に「座高が高い」「豚足」「偶蹄目」などの信じられない発言を繰り返すが、普段は寡黙かつ無表情であるため、その本性は少数の人間以外には気づかれていない(麗華いわく「沈黙は金って本当だね」)。
鏑木の素に気づいている(?)人物
吉祥院麗華 鏑木に涼野優理絵の親友・水無月愛羅へのスパイを命じられた事件の一連の流れで気づく。
涼野優理絵、水無月愛羅 鏑木の幼馴染のため把握。
両親 両親のため把握していると思われる。鏑木母からは「バカ息子」。
円城雪野 親友・円城の弟であるため把握していると思われる。誕生パーティーでは円城同様鏑木をカモにしていた。
高道若葉 「バカ」だと思っているかはともかく「時々子供みたい」と発言。少なくともその他大勢よりは真相に近づいている。
水崎有馬 「バカ」だと思っているかはともかく「マイペース」と発言。少なくともその他大勢よりは真相に近づいている。
人間関係
吉祥院麗華 恋の相談相手。ただの惚気も多い。
円城秀介 幼馴染で親友。
涼野優理絵 幼馴染。初恋の相手。
水無月愛羅 幼馴染。
高道若葉 二度目の恋の相手。
水崎有馬 勝手にライバル視。
円城雪野 弟分。円城の弟。
友柄千寿 先輩(ただし外部生)で入学時の生徒会長。騎馬戦でのライバル。
古東璃々奈、舞浜恵麻 一時期まとわりつかれていた。璃々奈は短期間で終了したが、舞浜の方はかなりの長期間(特にパーティーなどで)まとわりつかれ、優理絵が可愛がっている子だという事情もありあまり無下にも出来なかった。