“弁舌を揮うよりも、あえて語りすぎない方がかえって説得力がある”という意味のことわざ。
「雄弁は銀」と対になる。
ただ、一般には「口は災いの元」のような意味で用いられることが多い。
ちなみに、現在では「沈黙」>「雄弁」という構図になっているが、この言葉の出典を古代ギリシアに求める場合、その時代は金より銀の方が高かったので「沈黙」<「雄弁」という事になるらしい。
もっとも、この言葉が広まったのはトマス・カーライルの『衣装哲学』によるところが大きく、そちらでは「沈黙」>「雄弁」として用いられているが。
ただ、どちらにしても、“語る手段として、沈黙は弁舌に匹敵する”という意味を持つのは事実のようである。