あをによし(列車)

あをによし

「あをによし」とは、近畿日本鉄道が運行する特急列車の愛称である。

近鉄19200系「あをによし」

2021年10月8日、プレスリリースにて初めて公表。

日本の歴史や文化・食を誇る大阪・京都・奈良の三都市を結ぶ近鉄の観光特急として計画され、京都経由での奈良観光・(COVID-19流行収束後の)インバウンドに関する需要を見据えた列車である。2022年4月29日運行開始予定。

列車愛称の由来である「あをによし」という言葉は古都・奈良にかかる枕詞で、都の美しさをイメージしたもの。

車両は12200系「スナックカー」からの改造となった。NS56編成(12256編成)改造の4両編成。ボディーカラー(塗装)はかつて「高貴な色」とされていた紫色基調となった。

乗った瞬間から歴史を感じられる奈良の正倉院の宝物をモチーフとした天平文様のデザインなど車内にも工夫が凝らしてある。シートは2人用のツインシートと3人〜4人用のサロンシートの2種がある。2号車には販売カウンターも設置される。

改造種車である12200系「スナックカー」は、デビュー当初スナックコーナーが設置されていたので、なんだか懐かしいような感じもする。

1992年3月まで、難波～大和西大寺～京都間を直通運転する運行系統「阪京特急」が存在した。(近鉄奈良駅は経由するが)「あをによし」は1往復が変則的な「阪京特急」の復活となった。