(G)えでぃしょん
じーまるえでぃしょん
作品解説
少女漫画家を目指す鏑木あるとは、授業の合間にも投稿用原稿を描き、友だちの誘いも断って原稿を仕上げに飛んで帰ってきた。だが自室のドアを開けるとそこには時空の乱れが。それが消えると、そこにはベレー帽が現われ、中からG丸と名のるロボットが飛び出してきた。そいつは、未来では規制されて失われてしまった多くのあるとの漫画に憧れて、人間の身体を捨ててまでタイムスリップしてきたのだという。しかし、規制されたあるとの漫画とは、エロ漫画だった。理想と懸け離れた未来に戸惑うあるとだったが、ともかくも少女漫画の執筆を続け、やがて玉沢果凛や佐治さえりという漫画友だちができてゆく。
そんな彼女たちが繰り広げる漫画描き生活と、強引にエロ展開に持ち込もうとするG丸によって巻き起こされるドタバタラブコメディである。
登場人物
鏑木あると
本作の実質の主人公。16歳の高校1年生(女子高生)。少女漫画家を目指している。漫画を描くときには眼鏡をかける。エロ漫画家になるとG丸が語る自分の未来を嫌がっている。未来の道具を使うなどして強引にエロ展開に持ち込もうとするG丸としばしば喧嘩している(結局は巻き込まれることが多い)。焼き芋が好物。
G丸
百年後の未来からやって来た未来人。変態紳士。元はイケメンだったが、その時代に僅かに残されたあるとのエロ漫画を読み、規制前のあるととその作品に会いたくて、人間の身体を捨てて機械の体になってタイムスリップしてきた。それほどあるとのエロ漫画作品には惚れ込んでおり、あの手この手であるとをエロ展開に引きずり込もうとする。ベレー帽から、例の「あの青いヤツ」と同じように便利な(?)未来の道具を出す。
あるとの母
あると曰く「夢見がちで非常識でフツーの人と感覚ズレてる」。そのためか、あるとの知らないうちにG丸の存在を普通に受け入れ、仲良しになった。彼女のことをG丸は「奥さん」と呼ぶが、あるとには卑猥に響く。
玉沢果凛
あるとのクラスの学級委員長となった委員長気質の気の強いお嬢様。眼鏡はかけておらず、黒髪ロングヘアの和服美人。G丸が初見の時に見抜いたように、実はツンデレ。ただし同性限定(つまり百合)。あるとがエロ漫画雑誌に投稿して(実はG丸が間違えて(?)投稿した)入賞したことを知り、百合漫画を描いていることをうち明けた。とはいえプラトニックが彼女の主義である。
表記ゆれ
Ⓖえでぃしょんが正式表記だが、「Ⓖ」が一部のコンピュータや環境・閲覧ソフト等が原因で表示できない文字であり、エラーの原因ともなりうるので、「(G)」と表記することが推奨される。
(G)EDITION ⒼEDITION - 単行本表紙の表記(奥付では「Ⓖえでぃしょん」)。