(G)えでぃしょん

じーまるえでぃしょん

河下水希による漫画作品。2010年の『ジャンプSQ.19』創刊号～2012年のVol.5まで連載されていた。連載期間：2010年5月19日～2012年12月19日。全2巻。

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目次 [非表示]

1 概要

2 作品解説

3 登場人物

3.1 鏑木あると

3.2 G丸

3.3 あるとの母

3.4 玉沢果凛

3.5 佐治さえり

3.6 紙屋ヒカル

4 表記ゆれ

5 関連タグ

概要

河下水希による漫画作品。

2010年の『ジャンプSQ.19』創刊号から2012年のVol.5まで連載されていた。

連載期間：2010年5月19日～2012年12月19日。

全2巻にまとめられている。

作品解説

少女漫画家を目指す鏑木あるとは、授業の合間にも投稿用原稿を描き、友だちの誘いも断って原稿を仕上げに飛んで帰ってきた。だが自室のドアを開けるとそこには時空の乱れが。それが消えると、そこにはベレー帽が現われ、中からG丸と名のるロボットが飛び出してきた。そいつは、未来では規制されて失われてしまった多くのあるとの漫画に憧れて、人間の身体を捨ててまでタイムスリップしてきたのだという。しかし、規制されたあるとの漫画とは、エロ漫画だった。理想と懸け離れた未来に戸惑うあるとだったが、ともかくも少女漫画の執筆を続け、やがて玉沢果凛や佐治さえりという漫画友だちができてゆく。

そんな彼女たちが繰り広げる漫画描き生活と、強引にエロ展開に持ち込もうとするG丸によって巻き起こされるドタバタラブコメディである。

同人・BL→少女漫画→男性向けラブコメと進んだ作者らしく、ここぞというところで実感がこもっている。

ちょっとHな河下水希版ドラえもんとも言われる。

河下ファンからは「パンツや裸体の作画レベルが過去最高」と評価されることもある。

登場人物

鏑木あると

本作の実質の主人公。16歳の高校1年生（女子高生）。金髪で肌は色白であり、可愛らしい童顔の容姿をしている。あどけなさを残す顔立ちとは裏腹にけしからんおっぱいとナイスバディの持ち主である。少女漫画家を目指している。漫画を描くときには眼鏡をかける。エロ漫画家になるというG丸が語る自分の未来を嫌がっている。この作品で数少ない常識人でツッコミ役ポジション。いきなりスカートをめくってきたり、未来の道具を使うなどして強引にエロ展開に持ち込もうとするG丸としばしば喧嘩している（結局、大半は巻き込まれたりセクハラを受けたり、あられもない姿にさせられたりと散々な目に遭ってしまう）が、流されやすく優し過ぎる性格のあまりどれも結局許してしまっているので、Mの傾向があると思われる。恋人はいないが、自分の漫画を認めてくれた初恋の相手がおり、その彼はG丸を思わせるような容姿だったりする。見る人をイライラさせる程の運動音痴。焼き芋が好物。苗字の由来は「カブラペン」。パンチラはお約束。G丸がドラえもんのポジションだとすれば、ドジっ子かつ眼鏡っ子、お色気担当(入浴シーンも一度だけ披露)という点でのび太としずかちゃんの両方を兼ねたポジションとも言える。

G丸

百年後の未来からやって来た未来人。変態紳士。元はイケメンだったが、その時代に僅かに残されたあるとのエロ漫画を読み、規制前のあるととその作品に会いたくて、人間の身体を捨てて機械の体になってタイムスリップしてきた。それほどあるとのエロ漫画作品には惚れ込んでおり、あの手この手であるとをエロ展開に引きずり込もうとする。ベレー帽から、例の「あの青いヤツ」と同じように便利な(?)未来の道具を出す。ただし性格は初対面であるとのおっぱいを揉んだり、いきなりスカートをめくったりと中身は青いヤツの保護者的な優しい性格とは正反対。またエッチなもの（エロ漫画、あると達のエロハプニングなど）を見る度に興奮して頭がアレのごとく伸びて硬くなる。またコミケの回では「合体」と称して対象の人間の体と全神経を乗っ取り、憑依)する事が出来ることが明かされている。あるとの体を乗っ取り、G丸をイメージしたボディコン風のコスプレをさせたり、パンツを露出させたり、しまいには恥ずかしさに耐えきれず彼女が泣き出すまで好き放題に女体化してエッチなことを楽しんでいた。名前の由来は「Gペン」と「丸ペン」。

あるとの母

あると曰く「夢見がちで非常識でフツーの人と感覚ズレてる」。そのためか、あるとの知らないうちにG丸の存在を普通に受け入れ、仲良しになった。彼女のことをG丸は「奥さん」と呼ぶが、あるとには卑猥に聞こえてしまう。

玉沢果凛

あるとのクラスの学級委員長となった委員長気質の気の強いお嬢様。眼鏡はかけておらず、黒髪ロングヘアの和服美人。G丸が初見の時に見抜いたように、実はツンデレ。ただし同性限定（つまり百合）。あるとがエロ漫画雑誌に投稿して（実はG丸が間違えて(?)投稿した）入賞したことを知り、百合漫画を描いていることをうち明けた。とはいえ、プラトニックが彼女の主義である。苗字の由来はカブラペンの別名「たまペン」。劇中でパンチラを一切しておらず、正に鉄壁スカートの持ち主であるが、応募者プレゼントの『チェンジングマウスパッド』は唯一彼女のあられもない姿（G丸のクローンにスカートをめくられてピンク模様の縞パンを履いたお尻が露わになっている）が拝める夢のようなアイテムとなっている。もちろんあるともパンチラしている。

佐治さえり

いつも眠そうにしていておっとりと話す天然ボケのような性格で、ふくよかな容貌の眼鏡っ娘。だが、それとは裏腹に、人知れずBL 同人誌を作ってコミケに出品していた腐女子。漫画原稿用紙を学校に持って来ていて、下校途中で本格的な画材店に入るのを、あるとと果凛が目撃して声をかけたことで熱心に漫画を描いていることが判明。自室でBLを語り出すと、普段の様子からは想像できないほどのテンションになる。同人誌として描くものはBLだけでなく、擬虫化という特殊すぎるジャンルに偏っている。苗字の由来はカブラペンの別名「さじペン」。たまにパンチラする。

紙屋ヒカル

『月刊エロギッシュ』で連載を持つエロ漫画家。G丸にとって、あるとと一二を争うお気に入りのエロ漫画家。その雑誌の編集部にG丸が間違って(?)あるとの原稿を持ち込んだことから、あるとにアシスタントの依頼が来た。「エロマンガから抜け出したよーな男の娘」（G丸談）……もとい、「少女マンガから抜け出してきた人みたい」（あると談）な華奢な美男子。ドMで「生粋のド変態」。苗字の由来は「紙」。よく見るとあるとのパンツを脱がすコマがある。