概要
河下水希(桃栗みかん)が『週刊少年ジャンプ』に2009年に連載していた漫画。河下のWJ連載作としては4作目で今のところ最終作。
いわゆる「おねショタ」を題材としたラブコメで、河下作品の例に漏れず「過剰なほどのお色気描写」(特にパンチラ。さすがに『てとくち』『(G)えでぃしょん』のように乳首は見えない)と「少女漫画のような心理描写」が見どころ。残念ながら3巻で打ち切られたが、それを感じさせないほど話は綺麗にまとまっており、最終回は『銀河鉄道999』を思わせる感動のフィナーレを果たした。
なお単行本2巻には大石浩二の『いぬまるだしっ』とのコラボが、最終巻には書下ろしのエピローグが掲載されている。
あらすじ
蒸し暑い7月の昼下がり。中1の少年・落合洸太は、路上で美しい女子高生・萩原なつきと出会い、食べていたアイスクリームをパクられる。
なつきの美貌にドギマギしつつ家路につく洸太だったが、父親が急に札幌へ出張することになり、一人暮らしを余儀なくされる。しかし、そこに待ったをかけたのが、洸太の落とした生徒手帳を届けに来たなつき。同じく両親不在のなつきは勝手に落合家に上がり込み、メイドを自称して居つくことに。
優しくて、なんでもできて、とても綺麗ななつきに、洸太の幼い心は動かされっ放し。同級生の桜井奏やなつきの妹・ちあきも加わり、洸太の初恋は果たして誰の手に向かうのか?
登場人物
主人公
落合洸太
主人公。所謂ショタで、顔も可愛いし背も低い(前から三番目)。主要人物の中でも常識人。なつきやちあき、奏のパンツを見て赤面したり、彼女たちに接近されてドキドキしたりと子供っぽい所がある。意地っ張りでウブ同士ななちあきとはケンカしっ放し。
最終回での彼の決断、そしてその一幕に泣かされたという読者も多い。
3人のヒロイン
本作では基本的にヒロインが比較的少ない3名となった。また、3人の見た目や性格が同じくヒロインが3人の『パワーパフガールズ』を思わせる(ポジションとしては正義感の強い優等生のなつき=ブロッサム、金髪でツインテールなロリキャラの奏=バブルス、黒髪ボブで勝気かつボーイッシュ?キャラのちあき=バターカップといったところである)。
萩原なつき
ヒロイン。高校1年生。長い黒髪で全前作の東城綾にも似た(角度によっては本当にそっくりなコマがある)美少女。なんとバストサイズはFカップ。
図々しく羞恥心が非常に低い(流石にパンツを見られるのは恥ずかしいらしい)おねーさんで、女三姉妹で育ったため洸太を勝手に可愛がっている。成績は優秀だが教えるのは苦手。ケンカも滅茶苦茶強い完璧超人。
料理も洸太以上に上手いため、勝手にメイドを名乗り(序盤で面倒になってメイド服は着なくなった)落合家で暮らしている。ただし、家事はそのうち分担するようになった。
下着はレースや紐パンなど、姉が世界的下着メーカー社長なだけあって派手で色っぽい物を履いている事が多いが、高校生らしく純白の下着を身につけていた回もあった。
詳細は個別記事で。
萩原ちあき
なつきの妹。中学3年生。ショートボブで釣り目の清純派な女の子。洸太曰く、体からほんのりレモンのような香りがするらしい。
かなり生意気でツンデレで、少しシスコン気味。そしてドジっ子。
なつきが家に帰ってこないのを心配して落合家を訪れ、姉の淫行(笑)に呆れ「風紀が乱れる」と落合家に居つくも、いつもドジっ子ぶりを発揮、しまいにはなつき以上にパンツ丸見え(しかもお尻もはみ出てる)になってしまったりしてなつきにツッコまれている。
詳細は個別記事で。
桜井奏
洸太の同級生。男子人気No.1の美少女でお嬢様気質。不良に絡まれていた所を洸太(と、更に助太刀に来たなつき)に救われたことで洸太のことを意識し始め、変なツンデレになってしまう。いろいろ規格外すぎるなつきを完全にライバル視し、プールの回では胸パッドを用意したりしていたが、彼女からは慕われている。
髪型は初期はツインテールで後半はボブであるが、ボブ時の容姿は橋本ちなみ、有原あゆみ、鏑木あるとといった歴代の河下ヒロインに酷似している。
パンツの柄は色々。流石はお嬢様と言ったところか。
詳細は個別記事で。
その他
萩原はるき
男みたいな名前だが、萩原三姉妹の長女。世界的下着メーカーの社長で超セレブ。というか、萩原家の稼ぎはほぼ全て彼女によるもので、両親も完全にセカンドライフを満喫している(なつきとちあきが家に帰らなかったのも両親が海外にいたためである)。
なつきに輪をかけた身勝手でエキセントリックで巨乳なねーちゃんで、なつきの政略結婚を夢見て洸太と敵対するが…?