概要
第9回「重なる気持ちって、なに?」に登場。グリーンを基調とした体色に、首の後ろから突き出したアンテナと、それを突き出した肩で固定するワイヤー、鉤爪状の手が特徴の二足歩行の怪獣。どことなく戦闘機を人型に組み替えたような姿をしている。
光の粒子を撒き散らすことで物体を軟化することができる。地面を柔らかくして波打たせたり、相手を地面に埋没させたりすることで動きを封じる。
ネオフォビアの能力と似ているが、具体的にどう違うのかは不明。バーストミサイルが能力を受けた際、ネオフォビアは「弾がパンクしたかのように無力化」されたのに対しこちらは「弾が波打った後その場で暴発」しており、描写は完全に異なる。
掌と口の中に備わっている球状から展開する重力レンズからは光線を放つことができ、一点に集中して発射することで威力が上がる。ムジナからは「ジュウガ向きの怪獣」と評された。
活躍
ウヅキヶ丘花火大会当日の7月4日夕方、住宅街で鉄塔をふやけさせているところを怪獣優生思想に発見され、ジュウガにインスタンス・ドミネーションで掴まれる。
街で暴れていたところにダイナストライカーとダイナダイバーが出撃。その迎撃を受け流し、2機を柔らかくさせた地面に捕らえようとする。これは続けて現れたグリッドナイトに阻まれたが、今度はグリッドナイトを地面に引きずり込む。
そこに遅れてダイナソルジャーとダイナウイング、そしてゴルドバーンが合流。ダイナゼノンへの合体を許してしまい、グリッドナイトも救出されてしまう。集中光線もゴルドバーンに防がれ、全員が合体したカイゼルグリッドナイトのカイゼルナイトダブルストームで両腕をもぎ取られ、レックスグリッドファイヤーを受けて撃破された。
なお、操っていたジュウガはガウマを倒すことにこれまで以上にこだわりを見せており、ギブゾーグが倒された際にはいつもと違い悔しそうな様子を見せている。ムジナやオニジャに次があると励まされるも、「怪獣は無限じゃない」と、どこか焦りを見せていた。
余談
二つの赤い目、口はあるが尻尾はない、カオスな色、振動波器官、メカ怪獣ではあるがロボットではない、という指示があり、戦闘時に首が伸び、顔が上がることで凶悪な顔が出てくるなど可変するようになっている。背中から『電光超人グリッドマン』のコンピュータータワーをオマージュした電波塔が迫り出すようになっている。
今作の怪獣の名前は心理学用語が元になっていると考えられている。それに沿って考察すると、ギブゾーグの名前は、「アフォーダンス」の概念を提唱し、ギブソン心理学と呼ばれる生態心理学の基礎を築いたアメリカの知覚心理学者ジェームズ・ギブソンや、もしくは彼が発見したギブソン効果に由来する可能性がある。
ギブソン効果とは、(や〈のような曲がった形の図形を見続けることで、その曲率が減少していくように見えたり、その後で垂直な線分を見ると、順応した図形とは反対側に曲がって見えるという図形残効の一種。地面を波打たせるギブゾークの能力を想起させる。
カイゼルナイトダブルストームを食らった際に両腕を損失したが、その時露出した腕の断面は前作の怪獣達と同様基盤のようになっていた(バーナドドンでも同様の描写がある)。