概要
JR東日本の路線(地方交通線)。
群馬県渋川市の渋川駅から吾妻郡中之条町、同東吾妻村、長野原町を経て嬬恋村の大前駅を結ぶ。が、ほとんどの列車は一つ手前の万座・鹿沢口駅で折り返す。また、すべての列車が上越線に直通し、新前橋駅または高崎駅に乗り入れる。
1971年までは長野原駅までの長野原線だったが、大前駅まで延伸して吾妻線に改名された(延伸当時は信越本線豊野駅までを予定し、嬬恋線と仮名がつけられていた)。
元々は六合村(現・中之条町)の群馬鉄山の鉄鉱石運搬のための貨物線だったが、旅客営業のついでに温泉旅行のための観光路線へとなっている。
2019年10月の台風19号で土砂崩れなどの被害を受けた。2019年10月24日現在は長野原草津口駅以東が運転を再開し、以西は2021年2月21日をもって運転再開となった。
過去の長野原線時代には1954年に日本鋼管社の貨物専用線を編入した長野原駅から太子駅までの路線(通称・太子線)もあったが電化前後で休止の末に廃止されている。
運転形態
前述のとおり、渋川止まりの列車は存在せず、全列車が高崎駅に乗り入れる。また、大前駅に行くのは1日5往復の普通列車(下り4本、上り5本)のみ。長野原草津口駅までは特急列車「草津」が平日2往復、土休日3往復設定されている。
使用車両
高崎車両センター所属
485系←ジョイフルトレイン「リゾートやまどり」。臨時列車のみ
大宮総合車両センター所属
651系1000番台
主な駅
- 高崎駅
- 高崎問屋町駅
- 井野駅
- 新前橋駅
- 渋川駅(基本計画上の起点)
- 中之条駅(Suica一部対応駅)
- 群馬原町駅
- 長野原草津口駅(Suica一部対応駅)
- 万座・鹿沢口駅(ほとんどの列車が当駅で折り返す。事実上の終点。Suica一部対応駅)
- 大前駅(終点)
その他
岩鼻-長野原草津口間には日本一短いトンネル「樽沢トンネル」がある。が、その区間は八ッ場ダムにより水没してしまうため、2014年10月1日新線に付け替えられた。この新線付け替えにより、樽沢トンネルは廃止された。
また、全区間がJR東日本高崎支社の管内だが、東京近郊区間に入っていない(関東のJR東日本の路線で唯一)ため、吾妻線ではSuicaを使えなかった。しかし、2014年10月1日から、東京近郊区間に含まれた。しかし、Suicaを使えるのは渋川駅(既に導入済み)、中之条駅、長野原草津口駅、万座・鹿沢口駅の4駅のみ。