概要
基礎ポイントまたは努力値とは、ポケモンの強さを表すパラメータのうち、そのポケモンの能力の何を伸ばすかを決めるためトレーナーがポケモンに振る数値のこと。
公式での呼称は「基礎ポイント」であるが、一般的には「努力値」と呼ばれる。
ポケモンはレベルが上がると能力が上がって強くなっていくが、その上昇具合に関わる概念として「基礎ポイント」がある。6つのパラメータごとに割り振られ、ポケモンのどの能力を伸ばすかはトレーナーに基礎ポイントの振り方で決まる。
トレーナーが対戦で使用するポケモンを決める際の行動は
1.どのポケモンを使うかを決める。→種族値を見て考察
2.対戦で使う個体を用意する。→個体値を厳選
3.そのポケモンを育成する。→基礎ポイント振り
と大きく3段階に分けられるが、基礎ポイントはこの3つ目の作業、「ポケモンの育成」の際に非常に重要になってくる要素である
1匹につき振れる上限は510まで、1つの能力につき252まで(第五世代までは255)である。
また少なくとも4振らないとステータスに影響しないため、実質を為すのは508までで、実質残りの2は切り捨て扱いになる。ガチの育成をするのなら当然基礎ポイント調整も後述の全振りを含めた8n+4前提で行われる事になる。
ちなみに1つの能力に252振る事を全振りもしくはぶっぱと言う。最も基本的な配分であり、初心者を抜け出したての人ほど敬遠するやり方だが、「必要な全振り」「不必要な全振り」を見極められるまではそこからは抜け出せていない証拠とも言われる。
2箇所に252振りすると、510-504で6余るため別の一箇所に振れる。これを「6振り」という。レベル50対戦で個体値が奇数の場合は6振りで実数値が1上がる。
第4世代以降は510全部を振り切っているか判断し「もっとがんばってみて」「がんばったね」のセリフで分かりやすく教えてくれたり、全部振り切ってるとがんばリボンをくれる人物が必ず登場する。
第6世代から振り具合が可視化されており、第7世代サン・ムーンでは強さをみる画面からYで種族値と併せて確認可能。
基礎ポイントの稼ぎ方
敵と戦って倒す
最も一般的な方法。敵ポケモンを倒すと、その種類に対応したステータスの基礎ポイントが入る。
要するに戦った数だけ強くなるということ。努力値とも呼ばれるのはこのため。
倒して得られる基礎ポイントの種類や上がり具合はポケモンの種類にのみ依存するため、同じ種類のポケモンを倒し続けると上げたいステータスが上がりやすい。基本的には倒したポケモンの種族値で高い傾向にあるステータスに入り、進化後だと多く入る。
きょうせいギプスやパワー系を持たせる事で効率をさらに上げる事もできる。第6世代からはがくしゅうそうちの仕様変更により、育てたいポケモンは戦う必要すらなくなった。
ちなみに、メイン画のヒトモシの基礎ポイントは特攻+1。第五世代のBWでは出現場所のタワーオブヘブンが他に同じく特攻+1のリグレーしかいないため、廃人達に絶好の特攻基礎ポイント稼ぎスポットとしてたくさん利用された。ヒトモシに限らず廃人達の間ではその場所の出現ポケモンや持ってる基礎ポイントなどの条件が整えば頻繁に発生しうる事態である。
特定のアイテム
特定のアイテムをポケモンに投与すると、対応するステータスの基礎ポイントが上がる。これらのアイテムは総称して栄養ドリンクと呼ばれている。
対応は以下の通り。
これらのドーピングで上がるのはあくまで基礎ポイントであり、ステータスそのものではない。
第7世代までは一つの能力につき10個まで(基礎ポイント100相当)しか使えなかったため、全振りしたい場合は残りの152は別の方法で上げるしかなかった。
第8世代からは252全てを栄養ドリンクのみで振り切ることが可能となった。これにより努力値振り作業の環境は大幅に変更されることとなり、資金さえ確保できれば容易に努力値振りを完遂することが可能となった。
これらはいずれも店で売られているが、一つあたり1万円近くすることがザラでありそこそこ値段が張るので注意が必要。
これにより剣盾ではゲーム内での資金確保の重要度が大幅に増しており、キョダイマックス可能な「ニャース」を使い、専用技「キョダイコバン」を連発して資金を確保することが多い。
他にも、ワイルドエリア内でランダムで販売されるゴージャスボールをW(ワット)で購入しポケモンセンターで転売する等の様々な資金確保法が存在するため存分に活用していこう。
更にDLC第1弾「鎧の孤島」では、一定数のW(ワット)をミツバに提供するとこれら栄養ドリンクが約半額でまとめ買いを可能とする自動販売機が道場内に配置されるようになるため、更に努力値振りの難易度は低下した。
…が、リメイク作であるBDSPではドーピングアイテムで底上げできる基礎ポイントの上限が100に戻ってしまっている。恐らく、Dptの忠実なリメイクということもあり、当時の仕様に戻したのであろうが、この変更に関してはプレイヤーの間では批判の声が多い(剣盾から個体値に関する仕様が色々引き継がれていたのもそうした批判に拍車をかけている)。
加えて、剣盾と比べると資金確保の手段も限られているため、こうしたドーピングアイテムをまとまった数購入するのもかなり大変になってしまっている。
なお、初代(赤緑)のみマックスアップは非売品である。キトサンに至っては初代が特殊が特攻・特防分離前、旧金銀は特攻・特防分離されたがリゾチウムで両方とも上がる為、互換の切れた第3世代からの登場である。
道場(ジョインアベニュー)
ポケモンBW2にのみ登場。金額が高ければ高いほど特定の能力に努力値を多く振ってもらえる。すれ違ったロム(ブラック、ホワイト、ブラック2、ホワイト2)によりどの能力にどれほどもらえるかのメニューが大きく異なる。なお、ホワイトとはすれ違ってもメニューが補完されないので注意。
スパトレ
第6世代から登場。
スパトレでは上がるステータス別にステージが用意されており、ミニゲームをこなすことで基礎ポイントが入る。
またガンバロメーターではそのステータスに入る基礎ポイントの最大値に対しどのくらい基礎ポイントが入っているか確認できる。
フェスサークル
サン・ムーンに登場。
スパトレ同様、ミニゲーム形式で基礎ポイントを上げられる。
ポケリゾート
サン・ムーンに登場。
預けておくだけで基礎ポイントがたまるようになっている。また、複数ポケモンを同時に基礎ポイント振り可能。
基礎ポイントの振り方の工夫が必要な事例
岩タイプが4倍弱点のポケモンがステルスロックを警戒する場合や、とびげり/とびひざげりを使うポケモンを対戦で使う場合、割合ダメージを考慮して最大HPが奇数調整されたり、みがわりを駆使してHPが減ると消費される木の実を安定させて発動させるために最大HPが4の倍数に調整されたりすることがあるが、この際は基礎ポイントの割り振りを工夫して最大HPを調節する。