ナレーション
なれーしょん
音声のみで、映像などの内容や状況について解説すること。語り。
概要
テレビ番組(特にバラエティ番組には欠かせない)・アニメ・映画・演劇などの中で、音声(声)のみを用いて状況の説明を行うこと。語り。演出の一種。
声だけで、その物語の筋や内容を説明したり、状況や場面の解説を行ったり、登場人物の心理などを言語化して説明すること。
基本的には、映像の中には登場しない無関係な人物(キャラクター)の声であることが殆どだが、演出として実は作中重要な人物の声だったり、画面に写っている登場人物自身の「心の声」をナレーションとしてかぶせたり、「あのとき…」など回想への導入あるいは回想部分としての声であったり、メタフィクションとして物語に関わったり(ナレーターを呼び出したり、突っ込んだりする掟破りの作品もある)、視聴者に直接語りかけたりなど、バリエーションは様々。
特にバラエティ番組やニュース番組のレギュラーとしてのナレーション業務は、安定性と継続性があることから、声優にとってはアニメよりも貴重な収入源となっている。
アニメファンにはあまり知られていない事実だが、本当に「声優業」だけで高収入を得ている声優は、人気声優などではなく、実はこのナレーション業務がメインのベテラン(例として平野義和や銀河万丈など)となっている。
馴レーション
視聴者に直接語りかけるタイプのうち、やけに馴れ馴れしい口調で話すナレーションが俗にこう呼ばれる。例を挙げると次の通り。
- 「みんな天王星って知ってるかな?それは地球から27億3千万キロの彼方、太陽の7番目の惑星なんだ。その天王星をパトロールしているのが、ほら、あの人だよ。」
- 「キングのくれたウルトラマントにはまだまだ秘密が隠されているんだよ。レオはますます面白くなるねぇ」
- 「ねえ君、注射好き?この怪獣オニオンも注射は大嫌いなんだ。だから物凄く怒ってしまったんだよ。」
- 「ここは蝋人形館。君たちの中にも行った人がいるだろう?昔偉かった人、有名だった人、色んな人たちを蝋人形にして陳列してあるんだ」
- 「皆、『変身忍者嵐』面白かったかな?凄ぉい怪人が出てきたね!来週はねぇ身体中が鉄になって刀を跳ね返してしまうというこれも凄い猿の怪人が現れるんだ。嵐の秘剣が勝つか、マシラの忍法が勝つか。次回、怪猿忍者!マシラ現る!みんなで見ようねえ!」